日本の既存モデルにはない、広い室内空間と高い機能性を5ナンバーサイズで実現し、日本で大ヒットしたハイト系フレンチビークル、カングーがモデルチェンジを行った。

ボディは全長4215mm（先代比+180mm）、全幅1830mm（同+155mm）、全高1830mm（同+20mm）という堂々としたサイズに拡大された。後席天井に3つの収納ボックスを設置するなど、機能的で使い勝手に優れたユーティリティー性能の向上が図られている。

コンセプトは「LUDOSPACE（ルドスパス）」。ラテン語で遊びを意味する「LUDOS」とフランス語で空間を意味する「ESPACE」を組み合わせた造語で、「見て」「使って」「楽しい」工夫が施されているという。

リア両側スライディングドアやダブルバックドアなどの先代で好評だった機構は引き続き採用された。また先代ではヒンジ式だった後席のサイドガラスは、一般的な昇降式となった。荷室はシートをすべて起こした状態で660L、ハンドルを引くだけでフォールドする後部座席を折り畳めば2866Lの容量が実現された。

エンジンは最高出力105ps、最大トルク148N･mを発生する1.6L。これに5速マニュアルか、4速ATが組み合わされる。また静粛性にも配慮がなされており、体感騒音は先代比50％低減しているという。

価格は5MTが219万8000円、4ATが229万8000円となる。