コンセプト
「日本人にとって最も快適な車」を
目指して開発された新フラッグシップ

セルシオがLSに名を変え、レクサスブランドに移行した後、トヨタブランドのフラッグシップカーとして君臨してきたクラウンマジェスタにフルモデルチェンジが施された。
「日本人にとって最も快適な車」が目指された新型クラウンマジェスタは、日本国内での取り回しに配慮した結果、全長は5mを切る4995mmを実現。それでいながらホイールベースは従来モデルと比べて75mm長い2925mmとなり、前後座席間距離も75mm拡充されるなど、限られたボディサイズながら後席を中心に、ゆとりある空間を生み出す高効率パッケージ化が図られた。また、全車にナビ連動のエアサスが備わるなど、フラッグシップにふさわしい快適な乗り心地が追求された。
加えて「究極のV8エンジン」を目標に開発された4.6L V8や8速AT、駆動力統合制御システム（DRAMS）、ギア比可変ステアリング（VGRS）などの最新技術が投入され、ショーファー・ドリブンとしてはもちろん、パーソナルユースにも対応する、フラッグシップに相応しいオールマイティなセダンが目指された。

バリエーション
装備とキャラの異なる6モデル設定
4WDモデル「i-Four」も用意

新型クラウンマジェスタのラインナップは、2WDの「Aタイプ」「Cタイプ」「Gタイプ」、4WDの「i-Four」の4種に加え、Aタイプには走りの性能を向上させる装備が奢られた“Lパッケージ”が、Gタイプには後席の快適性が重視された“Fパッケージ”が用意され、計6モデルとなる。
用意されるエンジンは駆動方式で異なり、2WDには347ps／46.9kg-mを発生する4.6L V8が、4WDには280ps／43.8kg-mを発生する4.3L V8が搭載され、特に4.6L V8は「トヨタの技術の粋を集めた究極のV8エンジン」を目指し開発されたもの。前述の強力なパフォーマンスと、10・15モード燃費9.4km/L（Aタイプ）という、優れた燃費性能の両立が図られている。また、組み合わされるミッションも駆動方式で異なり、2WDが8AT、4WDが6ATだ。
価格は、2WDがAタイプの610万円からGタイプ“Fパッケージ”の790万円まで。4WDのi-Fourは690万円となる。

内外装
取り回しの良さと広い室内空間
両者を兼ね備えた高効率パッケージ

「世界に通用するオリジナリティ」が追求されたエクステリアデザインは、ホイールベースを75mm拡充しながらも全長を5m以下に抑え、日本での取り回しに配慮したフォルムが特徴。歴代クラウンマジェスタのアイデンティティを踏襲しつつリアコンビランプにLEDを採用するなど、フラッグシップに相応しい先進性も表現されている。
一方インテリアは、本杢パネルなどの素材へのこだわりはもちろん、ホイールベース延長分をすべて後席レッグスペースに充てるなど、後席の充実ぶりがポイント。なかでもGタイプに設定されたFパッケージは、後席を左右に分けるセンターコンソールを備えたショーファー・ドリブンに最適な4人乗り仕様。このセンターコンソールにはカップホルダーや格納式テーブル、空調操作パネルなどが備えられているだけでなく、もしもの時に後席搭乗者同士がぶつかるのを防ぐ後席センターエアバッグが内蔵されるなど、フラッグシップセダンに相応しい後席が実現されている。