オフロードを遊び場に変える性能
北米で人気のSUVがついに日本に逆上陸

トヨタ FJクルーザー|ニューモデル速報
↑ボディカラーは写真のツートーンブルーを含む全7色。ルーフカラーはすべて白

コンセプト
本格オフローダーとしての性能を追求
遊びゴコロのある車が目指された

プラットフォームをランドクルーザープラドと共用する北米専用の本格クロスカントリーモデル、FJクルーザーが北米デビューから4年を経過した2010年、ついに国内デビューを果たした。

コンセプトは「オフロードを遊び場に変える性能」。実際、アプローチ/ランプブレークオーバー/ディパーチャーの各アングルはオフロードでの走破性を考慮したもの。ショートオーバーハング、ショートホイールベースのディメンションが取られたことも同様の理由だ。

日本へ導入されるモデルは、すべてパートタイム式4WDが採用された。さらに先進のスリップ制御技術、アクティブトラクションコントロールや、相互連携ショックアブソーバーシステム、X-リアスなどもオプションで用意される。とは言うものの北米では、遊びゴコロのある車として“COOL”と人気。半分は女性ユーザーによる街乗り中心の使われ方が多いという。

内外装
単なるFJ40の復刻版ではない
道具感たっぷりの室内

エクステリアは、丸いヘッドライトやグリル中央に鎮座する“TOYOTA”のロゴ、白いルーフなどから、1960年にデビューしたFJ40型ランドクルーザーのイメージを想起させるが、実際に北米では前述のとおりの反応を得ている。一見、2ドアのようだが、観音開き式のリアドアが備えられている。

インテリアは、1900mmオーバーの全幅を生かした武骨と言ってよい、太いセンタークラスターが特徴。欠けた色気は、ボディパネルをイメージした化粧板で補うことで、オシャレなイメージが演出されている。

フロアやデッキには防水カーペットが敷かれ、濡れたアウトドアグッズを気にせずに放り込むことができる。また、シートにも防水・撥水ファブリックが使われている。ドアハンドルおよび、スイッチ類は厚手の手袋をはめたままでも操作しやすいように、大型のものが採用された。

バリエーション
パワートレインは1種類
3種類のパッケージを用意

エンジンは、4LのV6DOHCで5速ATとの組み合わせになる。ノーマル仕様に加えて、アウトドアを意識したビルシュタイン製モノチューブ・ショックアブソーバーやリアデフロックなどが備えられた“オフロードパッケージ”、本革巻きステアリングやクルーズコントロール、ボディ同色ドアトリムなどが装備されるオシャレ仕様の“カラーパッケージ”の3モデルが用意される。

価格は、ノーマルモデルのFJクルーザーが314万円。オフロードパッケージが332万円。カラーパッケージは324万円となる。
POINT
1 後席へのアプローチは
観音開きのリアドアから
トヨタ FJクルーザー リアスタイル|ニューモデル速報
2 ボディ同色パネルを採用
武骨な中にも遊びゴコロを演出
トヨタ FJクルーザー インパネ|ニューモデル速報
3 遊び道具を気にせず積める
防水・撥水加工が施された室内
トヨタ FJクルーザー 室内|ニューモデル速報
4 4LのV6DOHCエンジンは
ランドクルーザープラドと共通
トヨタ FJクルーザー 1GR-FEエンジン|ニューモデル速報

SPECIFICATIONS

グレード FJクルーザー オフロードパッケージ カラーパッケージ
駆動方式 4WD
トランスミッション 5AT
全長×全幅×全高(mm) 4635×1905×1840
ホイールベース(mm) 2690
車両重量(kg) 1940
乗車定員(人) 5
エンジン種類 V6DOHC
総排気量(cc) 3955
最高出力[kW(ps)rpm] 203(276)/5600
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 380(38.8)/4400
10・15モード燃費(km/L) 8.4
ガソリン種類/容量(L) レギュラー/72
車両本体価格(万円) 314.0 332.0 324.0
■発表日:平成22年11月25日 ■取り扱い:トヨタ店