2代目BMW X1にベストバランスの5年落ち物件が出現! 新車時の半額でプレミアムSUVを手に入れよう
2021/03/04
▲コーナリング時の走行安定性とハンドリング性能を向上させる「パフォーマンス・コントロール」が全車に標準装備されている。コーナリング時の気持ちよい走りにもこだわる、BMWらしい機能だ日本の道路事情にもマッチするプレミアムコンパクトSUV
発売されてから年月が経つほど中古車の台数が増えて選びやすいが、あまり年式が古すぎるのも困る。
そんな台数と年式のベストバランスが、最も販売台数の多いデビュー年に登録され、かつ車検を期に手放されがちな「デビュー5年落ち」モデルだ。
そもそも新車は、販売台数を見れば明らかだが、デビューした年が最も売れる。それを手放すタイミングは、車検時期が多い。「車検費用を払うならそろそろ次の車にしようかな」と考えやすいからだ。つまり、その車がデビューした3年後、5年後、7年後……が中古車の増える目安のひとつとなる。
その中でも「5年後」をオススメするのは、3年落ちよりは値落ちが進んでいて、7年落ちよりは中古車の状態に期待ができそうだからだ。
しかも5年落ちなら、たいていはまだ現行モデル。このように、価格と状態のバランスがちょうどいいのが“5年落ち"だと言えるだろう。
今回は、ベストバランスの5年落ち物件の掲載が比較的多い、BMW X1を紹介する。X5でプレミアムSUV市場を切り拓いたBMWは、その市場の隙間を埋めるかのように次々とSUV(同社はSAVと呼ぶ)を投入。
X1はそのボトムレンジを担うコンパクトプレミアムSUVで、道幅の狭い場所が多い日本ではとても乗りやすく、いまだ人気の高い1台だ。
原稿執筆時点で727台と、ライバルであるメルセデス・ベンツ GLAクラス(旧型)の2倍以上の台数があって選びやすい。さっそくX1の詳細を見ていこう。
前輪駆動ベースだから室内やラゲージが広い
▲全長4460mm×全幅1820mm×全高1610mm。各グレードにデザイン&機能パッケージの「xライン」と「Mスポーツ」が用意されている。xラインはフロントアンダーガードなどたくましさと強調する内外装品が、Mスポーツはスポーティな専用サスペンションなどBMW M社製の専用品が備えられている
▲車載ディスプレイにカーナビ画面や車両データ、オーディオなどを表示&操作できる「iDrive」は全車に標準装備。駐車時に便利なリアビューカメラも全車標準装備されている2015年10月に日本へ上陸した2代目となる現行型X1。全幅は先代と比べて20mm広い1820mmとなり日本の5ナンバーサイズには収まらないが、それでも代を重ねるたびに大きくなる車が多い中、全長は初代と比べて30mm短くなった。前席の着座位置が初代より36mm高くなって見渡しやすくなったこともあり、取り回し性が向上されている。
また、先代が後輪駆動(FR)車ベースだったのに対し、2代目は機器類のレイアウトが効率化できる前輪駆動(FF)車ベースとなったため、全長が少し短くなったにもかかわらず、室内空間は広くなった。例えば、後席の膝まわりは先代よりも65mm広くなり、ラゲージ容量も85L拡大されて505Lとなっている。
▲こちらが旧型となる初代X1。長いエンジンフード、ショートオーバーハング、ロングホイールベースなどBMWらしいデザインだデビュー時のグレードバリエーションは主に3種類。1.5Lターボ×6速ATで前輪駆動の「sドライブ18i」、2Lターボ×8速ATで4WDの「xドライブ20i」、高出力の2Lターボ×8速ATで4WDの「xドライブ25i」となる。
各グレード(各エンジン)の最高出力/最大トルクは、sドライブ18iが136ps/220N・m、xドライブ20iが192ps/280N・m、xドライブ25iが231ps/350N・m。また、JC08モード燃費はsドライブ18iが15.6km/L、xドライブ20iが14.6km/L、xドライブ25iが14.3km/L。
▲用途に応じてラゲージルーム内のリリースボタンを押せば、40:20:40の3分割で倒せる後席。後席を倒した際のラゲージ容量は1550L。また、ラゲージフロア下にも100Lのサブトランクが設けられているxドライブ20iとxドライブ25iの4WDシステムは、先代より進化した4WDシステム「xドライブ」が採用された。通常走行時は前輪のみで走ることで燃費を向上させ、ステアリングの切れ角やホイールの回転速度といった様々な車両データから、必要になれば瞬時に後輪へも駆動力を配分してくれる。
衝突被害軽減ブレーキやLEDヘッドライト、HDDナビ、USBオーディオインターフェイス、ETCなどは全車に標準装備。また、先行車に合わせて加減速し、停止まで行ってくれるアダプティブクルーズコントロールはxドライブ25iに標準装備、他グレードはオプションの「アドバンスド・セーフティ・パッケージ」に含まれている。
2016年以降の主な改良点は?
デビュー以降の主な改良点について見てみよう。まず、2016年10月に最高出力150ps/最大トルク330N・mを発揮する2Lディーゼルターボエンジンを搭載した「xドライブ18d」が追加された。8速ATと組み合わされ、JC08モード燃費は19.6km/Lと、このクラストップレベルだ。
2017年8月には1.5L車・FFのsドライブ18iが6速ATから7速DCT(2ペダルのダブルクラッチマニュアルトランスミッション)に切り替えられた。
2019年10月にマイナーチェンジが行われ、グリルが大きくなるなどエクステリアが変更された他、車載ディスプレイが8.8インチから10.5インチへと大型化され、室内照明が6色から選べるようになった。
▲現時点で最新となる2019年10月マイナーチェンジモデルでは、一体型となり大型化されたキドニーグリル、L字型のテールライトなど、BMWの新世代デザインコンセプトが採用されている2015~2016年式のガソリン車は新車時の半額
デビュー時の車両本体価格は385万~591万円。原稿執筆時点で709台の中古車が見つかった。そのうち2015年式は、2015年10月デビューなのでわずかに36台だが、ディーゼルモデルが追加された2016年10月の直前まで広げると、150台ほどと一気に台数が増える。
どのグレードも、新車時の車両本体価格の約半額で狙うことができるのも魅力的だ。
150台のうち約半数は、2WDのSドライブ18iだ。新車時の車両本体価格が安かっただけに、中古車価格も他のグレードよりお手頃で、街乗り中心として活用するならSドライブ18iが最も狙い目と言えるだろう。走行距離5万km未満でも支払総額約200万円から手に入る。
一方、4WDのxドライブ20iも新車時の約半額となる支払総額約200万円から、xドライブ25iは台数が少ないが、こちらも新車時の約半額となる支払総額約240万円から狙え、しかも大半が走行距離5万km未満という状況だ。
街乗りもするけれど、積極的にアウトドアを楽しむ人は、新車時の半額となった4WDで探してみてはいかがだろうか。
なお、1年遅れとなる2016年10月に追加されたxドライブ18dは車両本体価格が約200万円からと、新車時の半額まであと一歩といったところ。やはり、おトク感が高いのは2015年または2016年式のガソリン車だ。
▼検索条件
BMW X1(2代目・現行型)×2015年10月~2016年9月生産モデル×全国▼検索条件
BMW X1(2代目・現行型)×ディーゼル×2016年10月~2017年3月生産モデル×全国▼検索条件
BMW X1(2代目・現行型)×全国
ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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この記事で紹介している物件
BMW
X1 xドライブ 20i xライン 4WD 純正ナビ バックカメラ ミラー一体型ETC LEDヘッドライト インテリジェントセーフティ パーキングサポート ハーフレザーシート スマートキー 純正18インチアルミホイール
本体価格138.3万円
支払総額149.9万円
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