個性派ミニバン5選|トガり系パパにオススメしたい3列シートの欧州産モデルはコレだ!
カテゴリー: 特選車
タグ: メルセデス・ベンツ / BMW / フォルクスワーゲン / シトロエン / ミニバン / 家族向け / クルマを選び始めた人向け / シャラン / ゴルフトゥーラン / Vクラス / 2シリーズグランツアラー / グランドC4ピカソ / グランドC4スペースツアラー / 高橋満
2020/11/26
画一化した国産ミニバンとは一味違う輸入ミニバン
ファミリーやたくさんの荷物をのせて、大勢で遊びに行く機会が多い人にとって定番の選択肢であるミニバン。もともとはアメリカで需要の高かったフルサイズのバンを、3列シートのまま、よりコンパクトにしたのがミニバンの起源です。
その文化が日本に輸入され、1990年代前半からブームに。そして日本での需要に合わせ、独自の進化を遂げてきました。
現在では、アルファードのようなLサイズのミニバンから5ナンバーサイズのスモールミニバンまで、様々なタイプが発売されています。
ただ、国産ミニバンは日本の駐車場や道路事情に合わせて、限られた大きさを効率的に使うことを優先しているため、結果的に似たような雰囲気になってしまっているのも事実。
最近では、「人と違う車に乗りたい」という需要に応えるため、SUVに3列シートを備えるモデルが増えてきていますが、室内空間や使い勝手ではミニバンに軍配が上がります。
そこでオススメしたいのが、輸入車ミニンバン。中でも、ヨーロッパメーカーのモデルは日本とは異なる風土で進化しているので、ミニバンならではの利便性を味わいつつ、人とは違う優越感を堪能できますよ!
BMW 2シリーズグランツアラー(現行型)
運転が楽しくなるスポーティミニバン
中古車価格帯:150万~310万円
2015年6月に日本導入されたBMWのコンパクトミニバン。BMWが手がける2代目ミニのプラットフォームを使った、BMWブランド初のFF車という歴史的なモデルでもあります。
グランツアラーは先に発売された2シリーズアクティブツアラーのホイールベースを拡大して、3列シートを設置したモデル。全長や全高もアクティブツアラーより拡大されて居住性がアップしています。リアドアはスライドドアではなくヒンジ式です。
BMWモデルは日本を重要な市場と位置付けていることもあり、グランツアラーも日本の道に適した設計に。全幅を1800mmに収めているので、横幅に制限がある機械式駐車場にも入れることができます。
インテリアは、BMWらしいシンプルで高級感のある作りが特徴。iDriveシステム、ドライビングアシスト、コネクテッドドライブなどの装備も充実しています。
パワートレインは1.5L 直列3気筒ターボ、2L 直列4気筒ターボ、2L 直列4気筒ディーゼルターボの3種類。
トランスミッションは前期型が6ATと8AT、2018年6月のマイナーチェンジで6ATが7速DCTに変更されています。
2020年11月現在の中古車流通量は約210台で、約170台が前期型という内訳。
流通量が多いのはディーゼルエンジンを搭載する218dで、ベースグレードよりも装備が充実した218dラグジュアリーや、日本で人気の高いMスポーツも多くなっています。
「BMWに乗るならやっぱり走りのいいMスポ!」と言う人は、前期型狙いで予算220万~280万円ほど見ておくといいでしょう。
フォルクスワーゲン ゴルフトゥーラン(現行型)
手頃なサイズでも室内の使い勝手が秀逸!
中古車価格帯:150万~400万円
2016年1月に、日本での発売がスタートした2代目ゴルフトゥーラン。現行型となる7世代目のゴルフと同じ生産方式“MQB”をトゥーランも採用したことで、その乗り心地は折り紙付きです。
ボディサイズは先代より全長が130mm、全幅が35mm拡大されました。ホイールベースも110mm長くなっています。
初代も室内の広さは定評がありましたが、さらに広くなったことで使い勝手も大幅に向上しています。
広さに加えシートアレンジも秀逸で、2列目席と3列目席をそれぞれ独立して床下格納することができます。
例えば3列目2席と2列目の中央を格納すれば、4人乗車しつつ、スキーやスノーボードなど長さのある荷物を積むこともできるのです。
床面がフラットになるので、荷物が積みやすいというメリットもあります。コンフォートラインとハイラインは、助手席背もたれを前倒しすることも可能になっています。
パワートレインは1.4L 直列4気筒ターボ+7速DSGで、2018年10月には2L ディーゼルターボと6速DSGを組み合わせたTDIが追加されています。
2020年11月現在の中古車流通量は約260台で、流通量が多いのはガソリンモデルのハイラインとコンフォートライン。どちらも予算200万円くらいで、走行5万km前後のものが見つかります。
ディーゼルにこだわるなら予算を300万~350万円ほど見ておきましょう。
シトロエン グランドC4ピカソ(初代)/スペースツアラー(現行型)
上質なシートに個性的なインテリアが特徴のフレンチミニバン
中古車価格帯:150万~380万円
近年、フランス車がじわじわと盛り上がっています。それを支えている要因のひとつが、シトロエンの人気。
現在、シトロエンはライトを上下に分割にしたフロントフェイスを全モデルで展開しています。それが始まったのが、2014年10月に登場した5人乗りのC4ピカソと7人乗りのグランドC4ピカソでした。
ボディサイズは全長4600×全幅1825×全高1670mm。後部座席のドアはヒンジ式です。
ゴルフトゥーラン同様に座席は全席独立タイプなので、2列目や3列目もゆったり座れるのがうれしいところ。シートを格納すると最大2181Lの広大なラゲージスペースが出現します。
エンジンは1.6L 直列4気筒ターボで、2017年に2L ディーゼルターボを追加。トランスミッションは6ATです。
2018年9月には名称がグランドC4スペースツアラーに変更され、Apple CarPlayアップルカープレイに対応しました。2019年12月以降はディーゼルのみのラインナップになっています。
2020年11月現在、グランドC4ピカソの中古車が約30台で、グランドC4スペースツアラーの中古車が約10台流通しています。
グランドC4ピカソはガソリン車の流通が多く、予算200万円以下の中古車も見つかるようになっています。手頃な価格で個性的なミニバンが欲しいという人は狙い目です。
一方、グランドC4スペースツアラーで流通しているのは登録済未使用車とデモカーアップの低走行車になるため、ディーゼルのみ流通。3列シートで、高年式のディーゼル車を探したい人にオススメです!
フォルクスワーゲン シャラン(現行型)
スライドドアと広い室内空間が魅力
中古車価格帯: 50万~460万円
1995年にデビューした初代シャランはワンモーションフォルムが特徴的な比較的大きめなミニバンで、15年にわたり製造されました。
2010年11月から日本に導入されている2代目シャランは初代のイメージを残しつつ、ボディサイズは全長4855×全幅1910×全高1750mmに。
全幅がかなり広くなっていますが、後部座席のドアが両側電動スライドドアなので、駐車場での乗り降りは楽にできます。
シャランも後部座席はすべて独立型になっていて、シートも大きめなので大柄の人もゆったり座れます。2列目と3列目を格納し、助手席背もたれも前に倒すと2.95mの長さのものを積むことが可能。
デビュー時のエンジンは、1.4L 直列4気筒にスーパーチャージャーとターボが付くTSIツインチャージャーエンジン。2019年8月には2L ディーゼルも追加されました。
2020年11月現在、シャランの中古車は約190台流通しています。デビューから10年たっていることもあり、予算100万円以内で買える中古車も見つけやすくなりました。
排気量が小さいので、毎年の自動車税が安く済むのも魅力。
走行距離が少なめのものを買いたいなら、予算200万円ほど見ておきたいところ。走行距離3万km以下の上モノも見つけることができます。
メルセデス・ベンツ Vクラス(現行型)
優雅な時間を堪能できるプレミアムミニバン
中古車価格帯: 300万~1000万円
元々は商用モデルをベースに3列シートを配置したモデルでしたが、2015年10月に登場した現行型はメルセデス・ベンツらしいプレミアム感あふれるミニバンになりました。
ボディサイズは標準グレードが全長4905×全幅1930×全高1930mm、ロンググレードは全長が5105mm、エクストラロングは全長が5370mmになります。
ポップアップルーフを備えたアウトドア仕様の、マルコポーロホライゾンもラインナップされています。
乗車定員は7名で、2列目がゆったり座れるキャプテンシートで3列目が3人がけになるのが特徴。2列目席を後ろ向きにセットして3列目と向かい合わせにしたり、テーブルとして使うこともできます。
2列目席は折りたたんで格納することはできず、荷物をたくさん積みたいときは2列目を取り外して3列目を前にスライドさせる構造。そのため、荷物をたくさん積むより、大勢でゆったり乗りたい人に向いているミニバンです。
搭載エンジンは2.2L ディーゼルターボで、トランスミッションは7ATに。
2020年11月現在、Vクラスは約140台の中古車が流通しています。
ベースグレードが中心になりますが、予算400万円以下で走行距離が5万km台も狙える状況。
ロングボディのグレードも、予算500万円以下にわずかながら掘り出し物が眠っています。選択肢に幅を持たせたいなら予算600万円くらい見ておくといいでしょう。
自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL
この記事で紹介している物件
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