ゴルフの送迎でキャディバッグも「上司の好感度」も満載できるクルマ
2018/06/29
上司に合わせたクルマで、あなたの評価が爆上げする
断言しよう。ゴルフはゴルフ場でラウンドするだけのスポーツではない。ゴルフは、クルマで家を出た瞬間から……いや、乗っていくためのクルマを買う瞬間から始まっているのだ!
会社の上司や先輩とプレーする日、クルマで迎えに行くことのは当然のこと。4人が乗れて、4つのキャディバッグが無理なく積めるクルマを、選んでおかなければならない。ゴルフのスコアが良くても、ここをドハズしすると人生のフェアウェイは遠い。
では、どんなクルマなら上司を満足させられるのか? そのポイントは、送迎する上司のタイプに合わせることだ。
昭和40年代以前に生まれた上司は、クルマのヒエラルキーに敏感な傾向にある。そして、その価値観の頂点に君臨するのは、今も昔も高級セダンだ。だから「いいクルマ乗っている」という評価を得たいなら高級セダンなら間違いない。
しかも、その積載能力は「高級セダンのトランク容量=キャディバッグ4つが入ること」というほどのお約束。そのうえ、中古車なら高級セダンでもリーズナブルなことが多い。狙い目だ。
デカくて迫力がある一方で、高級車なのか大衆車なのか、いい意味でケムに巻けるのがSUVという存在だ。少々雑に言えば、リーズナブルなモデルでも、そこそこ立派に見える旨味がある。
車内は天井が高くて居心地がいいし、荷室もキャディバッグ+αの容量がある。高速の巡航もしっとり落ち着いていて、これまたケチがつけにくい。SUVなら「いい選択眼もっているな」と株を上げられるはず。
ミニバンに乗って上司を迎えに行ったとしよう。貴方が独身なら「結婚してたっけ?」と聞かれるかもしれない。ミニバン=ファミリーカーの先入観はそれほどに強い。
そこで、こう言おう。「独身ですが、ゴルフの送迎に良いかなと思いまして……」。ブラックな話だが、世代によってはそういう献身性を評価する上司がいるのは事実だ。もちろん、上級ミニバンは移動式居間みたいなものだから、往路復路ともに同乗者は大満足だろう。
輸入車を選ぶときは十分に下調べしよう。ただ調べるのは、クルマでなく上司の嗜好だ。嘘のような話だが「私でさえ国産車なのに!」と、輸入車に乗っていることにやっかみを感じる人が今でもいるのは事実。
そんな妬みを抱かせないのが、輸入車でも堅実派ワゴン。上司の「ステーションワゴン=大きなライトバン(商用車)」という昔ながらの感覚を逆手に取るのだ。しかし乗れば、乗り心地は極上。荷室も余裕たっぷり。してやったりだ。
クルマ選びこそ処世術と心得るべし
今でこそあまり聞かなくなったが、上司より良いクルマに乗らないのが不文律という時代もあった。世代によっては、まだまだそういう感性の上司もいる。ゴルフ場への往復は愛車が上司の目に止まる、限られた機会。どんなクルマをどんな理由で選んだのかを、上司に納得させられるのは、もはや処世術のひとつ。「このクルマ、いいね!」と言わせたら、あなたの評価がグッと上がる……はず!
日産 フーガ
ゴルフ場へ乗り付けるためのフォーマルなクルマといえば、セダン以上の選択肢はない。しかし「いくらなんでも父親から借りてきたようなセダンは辛い……」というあなたにレコメンドしたいのが、フーガだ。クルマには車格がある。同じセダンでもトヨタでいえばマークXよりクラウンが格上。フーガはそういったポジションが見えにくい。ざっくり言えばクラウンとセルシオ(レクサスLS)の間なのだが、あえて見えにくくしている確信犯。既存のヒエラルキーにとらわれない気概を見せる、大人のセダンだ。
2代目:2009年11月~
車両価格帯:50万~469万円
ボリュームゾーン:160万~250万円
ホンダ クロスロード
忘れられて久しいが、ランドローバーの初代ディスカバリーをホンダが売っていた時代があった。今思えば規格外の提携だが、そのときにホンダがディスカバリーに与えた和名が「クロスロード」。そして時が経ち、自社生産のSUVにクロスロードの名称を与えて復活させたのが、この2代目だ。いかにもSUVらしい、タフなルックスが存在感抜群。しかも3列シートを採用し、3列目を倒すことでキャディバッグを4個積める包容力も備えている。生産が終了しているが、その価値は色あせない「使える」1台だ。
2代目:2007年2月~2010年8月
車両価格帯:14万~198万円
ボリュームゾーン:60万~90万円
マツダ CX-5
SUVを見て「大きい!」という反応をする人がいる。その反応の理由は、長さでも幅でもなく、高さ。初代CX-5も全高は1.7m超えだが、全長は約4.5m超、全幅は1.8m超。マツダのフラッグシップセダンであるアテンザより、長さも幅も短い。つまり大きく見えるが、印象より小さく運転しやすいのだ。ドライバーの視点が高いから遠くまで見通せるのもいいし、CX-5はハンドリングも軽快。上司もこう思うだろう。「この大きいクルマをスイスイ動かすなんてやるな」。その安心感&信頼感があなたの株を上げてくれる。
初代:2012年2月~2016年11月
車両価格帯:150万~280万円
ボリュームゾーン:180万~240万円
トヨタ アルファード
トヨタのCMキャッチコピーに「いつかはクラウン」というものがあった。しかし、今や「いつかはアルファード(ヴェルファイア)」と言っても違和感がない。なにしろ現行型の3代目アルファードは、最上級グレードの新車価格が約735万円。一方のクラウンは約585万円。まぎれもない高級車であり、中古車となった2代目の人気も衰えない。なにしろ、後席は飛行機でいうファーストクラスのくつろぎ空間。移動に愛用している著名人も少なくない。こんなクルマで上司を迎えに行けば……間違いなく気に入られるだろう。
2代目:2008年5月~2014年12月
車両価格帯:85万~535万円
ボリュームゾーン:200万~280万円
フォルクスワーゲン パサートヴァリアント
高速走行の安定感はさすがのドイツ車。誰にでもわかる歴然とした差がそこにある。にも関わらず、パサートは輸入車が醸し出しがちな“イヤ味”を感じさせない。もはや「準国産車」とすら例えられるのではないか。加えて、ステーションワゴンのパサートヴァリアントの場合、走行安定性の高さはそのままに、キャディバッグや着替えの詰まったゴルフバッグなどをごっそり積める。一泊二日のゴルフ旅にも理想のパッケージだ。帰路の道中、上司もこう言うだろう。「次はこのクルマにしようかな」。完璧である。
7代目:2011年5月~2015年6月
車両価格帯:50万~328万円
ボリュームゾーン:140万~200万円
▼検索条件
日産 フーガ(2代目)&ホンダ クロスロード(2代目)&マツダ CX-5(初代)&トヨタ アルファード(2代目)&フォルクスワーゲン パサートヴァリアント(7代目)あわせて読みたい
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