7代目ホンダ アコード ユーロRなら”VTEC”エンジンをお手頃価格で楽しめる!
2020/07/25
一度は味わいたいホンダの“VTEC”
ホンダといえば、最近ではN-BOXといった軽自動車や、フィットやフリードなどのコンパクトカーを得意とするメーカー、というイメージが強いかもしれません。
しかし、車好きからしてみれば、ホンダといえばやはりスポーツモデルのイメージが強いのではないでしょうか?
特に1989年に登場した可変バルブタイミング・リフト機構を備えたB16A型VTECエンジンは、自然吸気(NA)にも関わらずリッター100ps、許容最高回転数8000回転オーバーというスペックを誇り、当時の車好きをとりこにしたエンジンでした。
ですが、ここ数年は環境対応と扱いやすさを考慮してか、シビックタイプRにもターボ化されたエンジンが搭載されるようになり、高回転まで回しきるNAエンジンに魅力を感じていた層からは惜しむ声も聞かれています。
とはいえ、現在NAのVTECエンジンを搭載した代表的な車種であるEK型のシビックタイプRのボリュームゾーンは100万円代後半から……。新車価格を大きく上回り、もはやコレクターズアイテムと化しているモデルも存在しています。
もう手ごろな価格でVTECエンジンを楽しめる個体はないのか……とお嘆きのアナタ、そんなシビックの半額ほどで買えちゃうお手ごろモデルがありましたよ! それが今回ご紹介する7代目アコードのユーロRです!
アコードユーロRはタイプR譲りのエンジンを搭載したスポーツセダン
ホンダの「R」といえば、ピュアスポーツモデルである「タイプR」シリーズが知られるところですが、6代目アコードから設定された「ユーロR」は、セダンとしての快適性を残しながらも走りの可能性を追求したモデル。
搭載されるK20A型エンジンは、VTECに燃費性能をプラスしたi-VTEC機構に進化。ですが、同時期のインテグラタイプRと同じ220psを8000回転で発生させる高回転型ユニットなので、走る楽しさは健在です。
また、エンジンの二次振動を低減する二次バランサーを採用し、高回転型エンジンにも関わらず振動と騒音を低減しているのです。
そこに組み合わされるミッションは、この世代のアコードとしては唯一の3ペダルMTとなる6速マニュアルを設定。1、2速がトリプルコーン、3~6速をダブルコーンとする全段マルチコーンシンクロを採用し、軽快なシフトフィールを実現しながら、先代ユーロRの5速MTよりも軽量コンパクトになっている点も注目です。
内装はもともとセダンとしては広く快適なアコードの美点を残しながら、フロントにレカロ製のバケットシートを装着し、MOMO製の本革巻ステアリング、アルミ製のシフトノブ&ペダルをプラス。これは、タイプRの法則に沿ったものとなりますが、セダンというキャラクターからか、シートなどは黒を基調とした落ち着いた雰囲気となっていました。
当然足回りは強化され、ブッシュ類も強化品が備わった他、ブレーキには高剛性キャリパーと大径ディスクが奢られ、フロントにはヘリカルLSDを標準装備してトラクションを確保。
こうしてみると、ユーロRはタイプRの廉価版というわけではなく、手を加えるべきところはしっかり手を入れたうえで、快適性も兼ね備えたモデルということが分かります。
つまり、日常の足として使うことも可能としながら、ホンダらしいスポーティな走りも同時に楽しめる、欲張りなモデルというワケですね。
アコード ユーロRの相場はいくらくらい?
新車時の価格は253万円(税抜)と、今考えると非常にリーズナブルな価格となっていたアコード ユーロR。他のタイプRシリーズとは異なり、新車価格を上回るようなプレミア価格がつけられた個体もなく、執筆時点で車両価格200万円を超えるのは1台のみでした(掲載台数は58台)。
逆に、安い個体では総額60万円から見つけることができるといったところ。さすがに最も新しいものでもデビューから12年ほどが経過しているモデルということもあり、走行距離は10万kmオーバーが中心となります。
ですが、比較的普通に使われていたノーマル状態に近い個体が多いので、同じくらいの走行距離のタイプRシリーズに比べ、状態が良さそうな点もポイントが高いでしょう。
逆に、走行距離5万km未満の個体は総額200万円近くになってしまう価格帯なので、総額100万円前後の予算で狙える10万km未満の個体が一番価格と状態のバランスが取れているかもしれません。
他のスポーツ系VTEC車両が値上がりし続ける現在、アコードユーロRもいつ高値になってもおかしくありませんから、気になっている人は早めに動くことをオススメします。
▼検索条件
ホンダ アコード ユーロR(7代目)×全国自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。
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