軽自動車狙いの人、必見! 人気の「ハスラー」「アルト」「ミライース」はどれを買えば安全装備が付いてる?
2019/08/22
人気モデルの安全装備、細かく解説します!【軽自動車編(ハイト系を除く)】
自動車メーカーのたゆまぬ技術開発により、走りや乗り味、快適性など自動車はあらゆる面で進化を遂げています。
数年前までは、ハイブリッドカーが普及し、その後2009年にエコカー減税もスタートしたことで、燃費性能が注目されていました。
そして現在、メディアで様々な交通事故のニュースが流れていることから、
人々が大きな関心を寄せているのが先進安全装備でしょう。
交通事故をゼロにする、これはドライバーを含めた車に関わる人、みんなの悲願です。
そのために、自動車メーカーやサプライヤー、国、自治体などが技術開発やインフラ整備、啓発活動などを行っています。
そして現在、販売されている多くの車に先進安全装備が搭載されるようになりました。
自分が事故の当事者になるリスクを減らすため、
そして何より歩行者などを事故の被害者にしないために、先進安全装備が付いた車への乗り替えを考えている人も多いはず。
2019年現在、新車だけでなく中古車でも様々な先進安全装備が付いた車を選べるようになりました。
ただ、先進安全装備はその性能が常に進化しているため、
よくわからずに中古車を選ぶと機能は付いているけれど
自分が求めていた性能のものではなかったということになる可能性があります。
そこで、特に衝突被害軽減ブレーキで人を検知できるようになったのはいつかを中心に、人気車種の安全性能を振り返ってみましょう。
この記事では、【軽自動車編(ハイト系を除く)】と題して軽自販連のデータを基に、2018年販売台数、ハイト系以外の軽自動車ランキングトップ3車種をピックアップして調べてみました。
また、「サポカー」「サポカーS」は、経済産業省と国土交通省が推進する高齢運転者による交通事故対策の一環として推進する愛称ですが、
それの搭載状況もあわせて記事にしています。
「サポカー」「サポカーS」については下記の記事に詳しく載せています。
●3位 スズキ ハスラー
現行型(2014年1月~生産中モデル)
ワゴンRをベースにSUVテイストを盛り込み、空前のヒットモデルとなったハスラー。愛らしいデザインもヒットの要因です。
ハスラーは2014年1月のデビュー時点でレーダーブレーキサポート(衝突被害軽減ブレーキ)、誤発進抑制機能などをエントリーグレードのAを除くCVT車に標準装備していました。
この時点での衝突被害軽減ブレーキは、作動速度が約5km/h~約30km/hの低速走行中に限定されていました。
誤発進抑制機能も、前方のみ障害物を検知するものでした。
▼検索条件
スズキ ハスラー 現行型(2014年1月~2015年11月生産モデル)×支払総額あり×全国
2015年12月の一部改良で、ハスラーの先進安全装備は大きく進化。
前方を監視するシステムがレーダーからステレオカメラに変更され、歩行者や道路のは苦戦なども認識できるようになりました。
このシステムは、自車速度が約5km/h~約100km/hの範囲で前方の車両や歩行者を検知。衝突の可能性があると判断した場合は、作動したときの速度が約5km/h~約50km/h(歩行者の場合は約5km/h~約30km/h)であれば衝突を回避できる場合があるとなっています。
誤発進抑制機能は前方のみの搭載で、停車中~約10km/h以下で作動。
他にも車線逸脱警報やふらつき警報などを搭載。これらはエントリーグレードのAを除くCVT車で標準装備となります。
先進安全装備が付いていることを購入条件にするなら、デュアルカメラブレーキサポートが搭載された2015年12月以降のモデルがオススメ!
現行型は全グレード「サポカーS<ワイド>」に該当しています。
▼検索条件
スズキ ハスラー 現行型(2015年12月~生産中モデル)×支払総額あり×全国●2位 スズキ アルト
現行型(2014年12月~生産中モデル)
1979年のデビュー以来、庶民の足として、ビジネスを支える実用車として多くの人から支持されてきたアルト。
現行型はスズキの新プラットフォームを初採用したモデルで、先代より60kgも軽量化したことが話題になりました。
フルモデルチェンジのタイミングで、アルトはレーダーブレーキサポート装着車を全グレードに設定。
衝突被害軽減ブレーキは、作動速度が約5km/h~約30km/hの低速走行中で作動。他に、誤発進抑制機能などが装備されます。
ただ、アルトは価格にこだわって選ぶ人も多いため、この年式だとレーダーブレーキサポート搭載車の流通量は少なめです。
▼検索条件
スズキ アルト 現行型(2014年12月~2018年11月生産モデル)×支払総額あり×全国
そんなアルトの先進安全装備が、大きく進化したのは2018年12月。
単眼カメラと赤外線レーザーレーダーを組み合わせた、デュアルセンサーブレーキサポートが上級グレードのXとSで標準装備に。また、価格にこだわる人が選ぶLとFでも、セーフティサポート搭載車を設定しています。
衝突被害軽減ブレーキのデュアルセンサーブレーキサポートは、自車速度が約5km/h~約100km/h(歩行者に対しては5km/h~約60km/h)で対象を検知し、作動したときの速度が約5km/h~約50km/h(歩行者の場合は約5km/h~約30km/h)であれば衝突を回避できる場合があるとなっています。
誤発進抑制機能は前方のみの搭載で、停車中~約10km/h以下で作動。
他にも車線逸脱警報やふらつき警報などが備わっています。
先進安全装備が欲しい人は、デュアルセンサーブレーキサポートが搭載された2018年12月以降のモデルがオススメ!
現行型は全グレード「サポカーS<ワイド>」に該当しています。
▼検索条件
スズキ アルト 現行型(2018年12月~生産中モデル)×支払総額あり×全国●1位 ダイハツ ミライース
初代(2013年8月~2017年4月生産モデル)~現行型(2017年5月~生産中モデル)
車名の「e:S(イース)」はエコ&スマートの略。電気自動車、ハイブリッドカーに次ぐ“第3のエコカー”という位置付けで、ガソリン車の既存技術を徹底的に見直して、燃費性能を高めたモデルです。
ミライースは2013年8月に初代のマイナーチェンジでスマートアシスト(スマアシ)を初採用(L“SA”、X“SA”、G“SA”、Lf“SA”、Xf“SA”、Gf“SA”に標準装備)。30km/hの低速域で走行中、レーザーレーダーが車両などの障害物を検知すると衝突回避支援ブレーキを作動させるものでした。
合わせて前方に障害物がある状態でアクセルを大きく踏み込むと一定時間エンジン出力を抑制する誤発進抑制機能なども搭載しています。
▼検索条件
スズキ ミライース 初代(2013年8月~2017年4月生産モデル)×支払総額あり×全国
そして2017年5月のフルモデルチェンジで、先進安全装備がステレオカメラを採用したスマートアシストIII(スマアシIII)に進化。
スマアシIIIの衝突回避支援ブレーキは、対車両に加え、歩行者に対しても約30km/h~約50km/hで走行中にブレーキ制動力を高める「被害軽減ブレーキアシスト」が作動し、システムが衝突を避けられないと判断すると約4km/h~約50km/hの範囲で走行中に緊急ブレーキを作動させます。
さらに前方に加え、後方にも誤発進抑制機能を搭載。
他にも車線逸脱警報やオートハイビームなどが備わります。
▼検索条件
スズキ ミライース 現行型(2017年5月~生産中モデル)×支払総額あり×全国先進安全装備重視でミライースの中古車を探すなら現行型の一択で!
一部スマアシIIIが搭載されていないグレードもありますが、スマアシIII搭載車はグレード名に「SA III」と表記されているのでそこを確認してみましょう。
現行型は全グレード「サポカーS<ワイド>」に該当しています。
先進安全装備よりも大事なこと
その他軽自動車編と題して人気モデルの先進安全装備の機能と搭載状況を紹介してきましたが、最後に大切なことをひとつ。
先進安全装備は完璧な機能ではありません。状況によっては機能が働かなかったり、働いたとしても衝突回避が間に合わなかったりする可能性もあります。
最も大切なのは日ごろから安全運転を心がけることだということは忘れないでくださいね。
自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、 音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、 心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。 愛車はフィアット 500C by DIESEL
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