子育てにも活用できるミニ クロスオーバーも今や総額100万円ちょいから!【高そうに見えて意外と安い?】
2019/03/25
▲2代目ミニがベースのクロスオーバーSUV、初代ミニ クロスオーバー。かなりオシャレでありながら実はけっこう実用的に使えるこの車、最近はけっこうお安く買えるようになったことをご存じでしたか?軽トールワゴン以外の「子育てCAR」はないものか?
過日。年下の友人であるシンゴ君(29歳)が我が家を訪ねてきた。奥さまがこのたび懐妊されたとのことで、それに伴い、いわゆる子育てに便利な車の購入相談にやってきたのだ。
わたしは言った。
「それはおめでとう。……ならばホンダのN-BOXが良かろう。新車は総額200万円ぐらいから、中古で現行型を探すなら総額120万円ぐらいからである。色は……そうだな、黄色が良いだろう。貴君にも、美人の奥さまにもとってもお似合いだ」
だがシンゴ君は「ありがとうございます。ですが、わたしも妻も軽はイヤなのです」と言う。
わたしはそれに対し、最近の軽自動車はナメたらアカンこと、そして人は誰しも自分にしか興味がなく、キミたち夫婦が何に乗っていようが興味ゼロであるゆえ、出来が良くて経済的な新鋭軽自動車を買うのがベストではないか? 等々のことを伝えた。
だがシンゴ君は言う。
「おっしゃることはわかります。ですが、これは人目うんぬんの話ではありません。わたしたち夫婦のあくまで私的な価値観として、なんかこうイケてる感じの輸入車に乗りたいのです。それでいて子育てに使えて、なおかつ総額100万円ちょいとかで買えるモノを教えてほしいのです」
なるほど。そこまで確固たる信念が固まっているのなら、今さらくどくど軽自動車を勧めても仕方ない。ということで、わたしは言った。
「了解した。ならば先代のミニ クロスオーバーを買いたまえ。たぶん、それですべてが解決する」
以下はその日、わたしがシンゴ君に話した内容のダイジェスト版である。
総額100万円ちょいから狙えるのは前期の主要3グレード
▲グレードやオプションによって細部は異なるが、ミニ クロスオーバーの内装はおおむねこのようなデザイン。写真は本国仕様のため左ハンドルだが、日本仕様はすべて右ハンドルとなるまずは基本的な車種解説である。初代ミニ クロスオーバーというのは、2代目のミニ(R56)が現役だった時代の2011年にデビューし、2017年まで販売されたミニの派生モデルだ。
ボディ形状としてはいわゆる「クロスオーバーSUV」に相当する。小柄な車が多いミニ一族の中では最も大ぶりであるため、居住性や積載性も(大柄なSUVほどではないが)なかなか良好である。
初期年式における主なグレードと、その搭載エンジンは下記のとおりだ。
●ワン:最高出力98psの1.6L自然吸気
●クーパー:最高出力122psの1.6L自然吸気
●クーパーS:最高出力184psの1.6Lターボ
駆動方式はFFを基本とするが、クーパーSには「ALL 4」というサブネームが付く4WD版もある。トランスミッションは全グレードとも6速ATまたは6MTだ。
その後2013年には高性能バージョンの「ジョンクーパーワークス」が追加され、同年中にはクーパーにも4WDの「ALL4」を設定。さらに翌2014年9月にはマイナーチェンジを受け、この際にディーゼルターボの「クーパーD」「クーパーSD」が追加されている。
ただし、このあたりの追加グレードの中古車はまだいささか高価だ。そのため「総額100万円ちょいぐらいで探したい」というシンゴ君夫婦においては、あくまで初期年式の「ワン/クーパー/クーパーS」からどれを選ぶか? ということになるだろう。
狙い目はズバリ総額140万円付近のクーパー
▲「シンゴ君」とは違う筆者の知人はこの車を、仕事用の大きなモノや道具類をガンガン積む「営業車」として使っている。超広大な荷室を擁している車ではないが、それなり以上に「使える」ことは間違いない「能書き……というか概要は理解しました。ですが、それよりも使い勝手等を知りたいです」
そうシンゴ君は言う。
もちろん使い勝手もばっちりである。前章で指摘したとおり大柄なSUVと比べるとアレだが(一族最大とはいえミニはミニなので)、若夫婦+お子さん1名で使う分には何の問題もない。
後部座席は180cm級の男性が座ってもけっこう余裕があり、5名フル乗車の状態でも荷室容量は350L。いきなり「350L」と言ってもイメージしづらいと思うが、マツダ CX-3の数値と同じである。要するに「まあまあ」ということだ。ちなみに後部座席を折りたためば、容量は最大1170Lまで拡大できる。
そしてSUVライクな5ドア車ゆえ、チャイルドシートの出し入れや装着も非常にラクである。
3ドアのミニの後席にもチャイルドシートは装着できるが、あれの場合は「前席の人が降りて、前席シートバックを倒して、そして……」という面倒な流れとなる。だが5ドアのクロスオーバーであれば、そういった種類の手間はない。
「なるほど。では最後に、結局わたしはどのグレードをいくらで買うべきなのでしょうか?」
もちろん一概には言えないが、「クーパー」を総額140万円前後で探すのが良いと思われる。そのぐらいの総額を見込めば、走行3万km台の良質個体が探せるだろう。
ワンであればさらにお安いのだが、若干非力ゆえ、不便ということは特にないが、若干のストレスは感じる恐れがある。
また強烈なクーパーSは運転が楽しいが、貴君のさしあたっての任務は運転を楽しむことではなく「経済的に自家用車を導入し、そして大切な家族を守る」ということだと思われる。それゆえクーパーSは特に必要ないはずだ。
またそもそも、クーパーSは安くても総額150万円以上となるのが一般的なので、貴君の予算感と合ってないという現実的な難点もある。
「なるほど、了解いたしました。ではこれからクロスオーバーのクーパーを買ってまいります」
うむ、気をつけて。そして美人の奥さんと、これから生まれてくるベイビーに、わたしがよろしくと言っていたと伝えてくれたまえ。
▼検索条件
ミニ クロスオーバー クーパー(初代)×総額140万円台まで×3万㎞台まで×支払総額あり×修復歴なしこの記事で紹介している物件
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