▲2018年、ユーザーからの注目度が最も高かった車「マツダ RX-8」の選び方を勝手にガイドします!▲2018年、ユーザーからの注目度が最も高かった車「マツダ RX-8」の選び方を勝手にガイドします!

長年ユーザーの注目を集める車 RX-8

カーセンサーの膨大なデータをもとにした中古車注目度ランキング「カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー」。今年、No.1の座に輝いたのはマツダ RX-8でした!

よくよく考えてみれば……

・今となっては唯一無二のロータリーエンジンを搭載
・RX-7とは異なるNAエンジンとすることで燃費も向上(RX-7に比べれば)
・大人4人がちゃんと座れるパッケージング
・アフターパーツも豊富に用意
・安価で狙える

……という、全方位のユーザーから見ても抜かりなし! な車種なわけで。

2年連続、しかも史上3度目のNo.1というのも納得の1台だったのです。

そこで今回は、RX-8の購入ガイドを勝手に実施!

ぜひあなたもこれを熟読して、2019年はRX-8オーナーとして新たな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?

▲目を付けてはいるけど、どの1台に絞ればいいのか……と悩んでいる皆さん、ぜひ参考にしてください! ▲目を付けてはいるけど、どの1台に絞ればいいのか……と悩んでいる皆さん、ぜひ参考にしてください!

ガンガン走りを楽しみたいアナタは、コレ!

まず、モーターのようにヒュンヒュン回るロータリーエンジンを100パーセント堪能するために、ガンガン走りを楽しみたい人にオススメしたいモデルです。

ずばりスポーティグレードな「タイプS」とマイナーチェンジ後に追加された「タイプRS」でしょう。

吸気ポートが6ポートとなり専用チューニングが施されたこのグレードは、NAエンジンながら250馬力(マイナーチェンジ後は235馬力)とハイスペック。

モアパワーを求める人にはターボ化などの選択肢も用意されているようです。

タイプSやタイプRSであれば、安いものは総額30万円台から総額100万円弱がボリュームゾーン。

最終型に近い低走行車は200万~300万円弱という個体もありますが、走り込むのであればその費用をチューニングやメンテナンスに回したいところでしょうか。

Photo:マツダ
▲こちらは「タイプRS」のエクステリアとインテリア ▲こちらは「タイプRS」のエクステリアとインテリア

また、もっと予算に余裕があるのであればモデル末期に追加された「スピリットR」を狙いたいところ。

1000台限定でリリースしたところ注文が殺到し、さらに1000台追加されました。

それでも2000台限定となる同車は、これから価格が上がる一方だと予想されます。

十分に走りを満喫した後で手放してもそれほど損はしないかもしれません。

▲こちらが「スピリットR」。カーセンサーnetの360度カタログで、内外ぐるりと見ることもできますよ ▲こちらが「スピリットR」。カーセンサーnetの360度カタログで、内外ぐるりと見ることもできますよ

さらに希少なスポーツモデルとしては、専用チューンが施された限定車としてリリースされた「マツダスピードバーション」や「マツダスピード M’z Tune」、「ロータリーエンジン40周年記念車」なども存在します。

が、このあたりのスペシャルモデルは総額60万円から200万円オーバーと幅が広く、コレクターズアイテム的な側面もあるため、走りを楽しむのであれば通常モデルをベースにカスタマイズ、という方向で十分かと思います。

ファミリーカーとしても使えるスポーツモデルをお探しのアナタは、コレ!

RX-7のリアシートのような「あるだけマシ」というレベルではなく、やや狭さは感じるものの問題なく座れるリアシートとなっているRX-8。

そのため、4名以上が頻繁に乗る場合でなければ4つのドアを備えたファミリーカーとしての資質も十分といえるでしょう。

特に観音開きとなるドアは、リアシートにチャイルドシートを装着した際にアクセスしやすいという隠れた利点が存在します。

Photo:篠原晃一

RX-8のリアシートはやや特殊な形状のため、どんなチャイルドシートでもOKというわけではありませんが、適合するものをチョイスできればミニバンに負けないくらい子供の乗せ降ろしが楽になるでしょう。

また、RX-8はフロントドアを開けない限りリアドアは絶対に開かない構造となっているため、子供がうっかりドアを開けてしまったという事故も防げます。(そのためそもそもチャイルドロック機構がありません)

このように、子供を乗せるファミリーカーとしての資質も充分なRX-8。

できればMTをチョイスしたいところですが、パートナーの都合でATじゃないと……という方には、2006年8月以降のモデルがオススメです。

というのも、当初は4速だったATがこのタイミングで一気に6速ATにアップグレードされているから。

また、エンジンもそれまでスポーツグレードのみの採用だった吸気6ポートが全グレードに採用となり、出力もアップされているのです。

そんな改良後のATモデルは安いものでは総額30万円台から、最も高くても総額160万円台といったところ。

やはりスポーツモデルなだけにMT車に人気が集中しているのか、AT車は“不当に安い”と言っても過言ではないレベルです。

▲実際にファミリーカーとして使っている方もいます。この方はMT車でしたが、見てのとおり皆さん超幸せそうです!!(写真は、カーセンサーの連載「どんなクルマと、どんな時間を。」より) ▲実際にファミリーカーとして使っている方もいます。この方はMT車でしたが、見てのとおり皆さん超幸せそうです!!(写真は、カーセンサーの連載「どんなクルマと、どんな時間を。」より)

とにかく手ごろにスポーティな車が欲しいアナタは、コレ!

最近はスポーツカー受難の時代が続いており、手ごろなFRスポーツは壊滅状態。

そのため、そのあたりの中古車の価格は高値安定といったところ。

しかし、最初の愛車としてスポーティな車が欲しいという人やセカンドカーとしてスポーツカーを所有したいという人もいらっしゃることでしょう。

そんなあなたにもRX-8はオススメの1台となります。

ベースグレードであってもロータリーエンジンというスペシャルなエンジンが搭載されている感は楽しめますし、同じロータリーエンジンを搭載するRX-7に比べて非常にリーズナブル。

それでいてアフターパーツも多数リリースされており、エアロパーツなどで外観をオンリーワンの仕様に作り上げることも、チューニングパーツを投入して走りを楽しむ仕様に作り上げることも自由自在なのです。

そして一番のオススメポイントは価格がとんでもなく手ごろという点。

初期型のベースグレードであれば、ATでもMTでも総額20万円台から探すことができてしまうのです。

最も台数が多いボリュームゾーンで見てみても総額50万~60万円という感じなので、コンパクトカーを購入する程度の予算で狙えてしまいます。

ただ、さすがに安い個体は走行距離が進んだものが多いので、できればRX-8を多く取り扱っている専門店で車両の状態をスタッフに確認しながら選ぶのがいいでしょう。

▲ま、いろんなリスクを知っていても所有したくなってしまうのが、ロータリーエンジンの魔力なんですけどね(笑) ▲ま、いろんなリスクを知っていても所有したくなってしまうのが、ロータリーエンジンの魔力なんですけどね(笑)

……ということで、走ってヨシ、家族を乗せてヨシ、カスタムしてヨシと三拍子揃ったRX-8。

2年連続のカーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー受賞も納得と言えますね。

記事執筆時点で632台とタマ数も豊富ですから、じっくり探してピッタリの1台を見つけ出してみてください!

text/小鮒康一
photo/早川佳郎、篠原晃一、マツダ

▼検索条件

マツダ RX-8(初代) × 全国