絶滅危惧車の初代エスクードこそ、コンパクトSUVの先駆け的存在だ!
2018/08/15
街乗りイメージを重んじつつ、本格的な悪路走破性を持つ
今でこそ“コンパクトSUV”というカテゴリーが成立しているが、その立役者となったのがスズキ エスクードだったと言って良いだろう。
1988年5月、1.6Lエンジンを搭載し全長4mにも満たないコンパクトなSUVが誕生した。 これまでは悪路走破性を全面に打ち出したモデルが多かったが、エスクードは街乗りイメージを重んじて攻めてきた。堅牢さよりも、軽快感を醸し出すエクステリアデザイン、世界中で人気を博した。
とはいえ、まだこの頃は本格派をギュッとミニチュア化したような雰囲気だったことも否めない。堅牢性や悪路走破性を確保するために、強固なラダーフレームは従来と同じように採用されていた。4WDシステムはパートタイム式で、2速の副変速機を備えていた。
サスペンションはフロントにマクファーソン式ストラット、リアにトレーリングアーム&センターAアームリジッドを採用。操縦性に乗用車感覚の機敏性を与えながらも、悪路走破性の確保には入念だったというわけだ。
ボディタイプは3ドア、3ドアコンバーチブル、後に5ドアとラインナップされていた。モデルライフにおいてエンジンのバリエーションは増え、ATも3速から4速化された。その他、5速MTも用意されていたのはノスタルジック。
初代エスクードの走りは今となっては、昔ながらのSUVと似ているかもしれないが、それはそれで時代の進化を感じさせてくれることだろう。昨今、どんな車も楽に快適に運転できるなか、“ゴーカート感覚”で楽しめる、と記しておけば楽しさが伝わるだろうか?
9年間にわたって生産された初代エスクードではあるが、最も新しいものでも21年落ち。2018年8月9日現在、カーセンサーに掲載されている物件数はわずか2台しかない。
「高級車でもなくスポーツカーでもない」という点では、よくぞここまで“生き延びた”とさえ思えるモデルだろう。今となってはネオクラシックな雰囲気も漂っているし、実際、一時代前のSUVらしい走りも面白いものだ。
おおむね70万円前後の価格で取引されているようだが、差別化を容易に図れると思ったら安いかもしれない。少しでも興味を持たれた方は、すぐにでも物件をチェックしてみてほしい。
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