▲高い人気を誇るホンダのコンパクトハッチバック「フィット」。3代目となる現行型も、ついに総額100万円での検討が現実的になってきた▲高い人気を誇るホンダのコンパクトハッチバック「フィット」。3代目となる現行型も、ついに総額100万円での検討が現実的になってきた

広い室内空間が特徴の定番コンパクトカー

キビキビした走りと低燃費を両立し、コンパクトなボディながら独自のセンタータンクレイアウトによって広い室内空間も実現したホンダ フィット。

通勤通学の足としてはもちろん、買い物や送り迎え、レジャーの相棒として、マルチに活躍してくれる1台だ。

2013年9月に登場したシリーズ3代目となる現行型も、新車販売台数ランキングではトップ10の常連になっている人気定番モデルだが、ここへきて中古車相場が急落。中古車流通量も3000台を超え、中古車の旨みを存分に味わえる本格的な買い時が到来したようだ。

現行型フィットは、ガソリン車とハイブリッド車の2系統に分かれている。

ガソリン車は1.3Lと1.5Lの2タイプのエンジンを用意するが、ハイブリッド車は、1.5Lエンジン+モーターのみとなる。

▲こちらが現行型(3代目)フィット。歴代モデルの特徴であるワンモーションフォルムを継承しながら、ハイテク感、美しさ、質感を追求したデザインとなっている(写真は2013年モデル・ガソリン車) ▲こちらが現行型(3代目)フィット。歴代モデルの特徴であるワンモーションフォルムを継承しながら、ハイテク感、美しさ、質感を追求したデザインとなっている(写真は2013年モデル)
Photo:尾形和美
Photo:尾形和美
▲内外装は、細かな配色やグレード装備の差はあれど、ガソリン/ハイブリッドで大きな差はない(写真はガソリン車のインテリア) ▲内外装は、細かな配色やグレード装備の差はあれど、ガソリン/ハイブリッドで大きな差はない(写真はガソリン車のインテリア)

ハイブリッド車狙いなら即決即断が重要!

現時点の中古車流通量におけるガソリン車とハイブリッド車の割合は、若干ハイブリッド車が多いものの、ほぼ半々。ガソリン車では1.3L車が多い。パワートレイン軸で割合が高い順に並べると以下のようになる。

1位:ハイブリッド車(58%)
2位:1.3L ガソリン車(36%)
3位:1.5L ガソリン車(6%)

気になる予算100万円圏内の様子だが、残念ながら現時点ではまだ、選択肢は決して多くない。割合で言えば、流通量全体のわずか4%にすぎない。

だがそこには、同予算でガソリン車だけでなくハイブリッド車も選べてしまうという、嬉しくも悩ましい状況が待っているのだ。

ガソリン車かハイブリッド車か、すでに狙いが定まっている人には、とにかくスピーディな意思決定が重要だ。特にハイブリッド車は選択肢が少ないため、条件の良い物件を狙うなら争奪戦は避けられないからだ。

▲ハイブリッド車には専用エンブレムが付く ▲ハイブリッド車には専用エンブレムが付く

市街地中心なら1.3ガソリン車でOK!

一方、ガソリン車とハイブリッド車のどちらにするか決めかねている場合は、普段の使い方、特に毎月の走行距離を目安に選んでみるのはいかがだろうか。

ものすごくざっくりした計算だが、例えば月間1000km走るなら、1.3Lガソリン車だと毎月1回以上は給油するところ、ハイブリッド車なら無給油で走り切れる可能性がある(※)。

また、頻繁に長距離を走ったり、高速道路を使う場合、パワーのあるハイブリッド車の方が楽に感じることもある。

逆に500km/月も走らず、ドライブシーンも街中が中心なら、1.3Lガソリン車で十分に満足できるはずだ。

また、1.3Lガソリン車の場合、相場の最安値帯が総額80万~100万円で、総額90万~110万円のハイブリッド車より低い水準なのもグッドだ。

なお、ハイブリッド車に狙いを絞った場合、より広い選択肢を確保するために、できれば予算を110万円までアップしておくことを強くオススメしたい。

この+10万円の余裕が、選択肢のみならず、走行距離などの条件面にもかなり有効に利いてくるからだ。

※現行型(2013年9月発売時点)の1.3G Fパッケージ(CVT、FF、JC08モード燃費24.6km/L)と1.5ハイブリッドFパッケージ(FF、JC08モード燃費33.6km/L)を参照。ともにガソリンタンク容量は40L

text/中野剛
photo/尾形和美

▼検索条件

ホンダ フィット(現行型) × 総額100万円以下 × 全国