新しいカタチの上級車を目指した、絶滅危惧車のホンダ アヴァンシアに注目!
2018/04/07
ステーションワゴンに新たな価値をもたらしたホンダの意欲作
その昔、実用的でありながらセダンさながらの運動性能を満喫できる車、というのがステーションワゴンという立ち位置であった。
クロカンやSUVの運動性能が飛躍的に向上したのは、私が記憶するかぎり2000年頃だったと思う。
それらのモデルの試乗記を読み返してみると、オンロード性能を褒める場合、「大きなボディの割には……」という文言が付いていることが多いだろう。
そして、クロカンやSUVがセダン並みの運動性能を得そうになった頃、ステーションワゴンに新たな価値をもたらそうとした意欲作がホンダ アヴァンシアであった。
アメリカで販売されていたアコードのプラットフォームを用いただけあって、ホイールベースは2765mmと長かった。フロントシートをウォークスルーとし運転席と助手席、そしてリアシートへ“つながり”を設けた。
Bピラーにはエアコン送風口が設けられていたり、メーカーオプションによってはリアシート格納型センターテーブルやシートスライド機構も設けられていたりした。
つまりは、ステーションワゴンにおけるリアシートの快適性を従来よりも格段に向上する提案であったのだ。
試乗会ではエンジニアがドアの開閉音にもこだわっていたことを私に説明してくれたことを覚えている。
あれから20年近くの歳月が経っているが、高級化を目指したステーションワゴン、という提案は斬新だった。そういう意味では自動車史の貴重な一ページとさえ呼べるほどだ。
2.3L 4気筒モデルと3L V6モデルがラインナップされていたが、より高級感を味わうならトルクたっぷりな3Lモデルをオススメしたい……。
オススメしたい、とはいっても生産終了から15年が経過し、気づけばカーセンサー掲載物件は10台未満となっている。ちょっとでも気になる方は、掲載物件をチェックされたい!
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