キャストの登場でムーヴコンテの中古車相場が下落?両車の奇妙な関係とは
カテゴリー: 特選車
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2015/09/28
車名は変わっても実際は後継車?
車はモデルチェンジすると一気に安くなります。中にはそれを狙って、旧型になりたての車を買う“中古車フリーク”の方もいらっしゃいます。ただ、車名が同じであれば後継かどうかがすぐ分かるのですが、実質的に後継だと言われているけれど名前が違う、なんてケースもあります。
そうなると、なかなか安くなったことが分かりづらく、せっかくのチャンスを逃してしまう可能性も出てきます。そこで今回は、登場したばかりのダイハツ キャストの前身だと噂される、ダイハツ ムーヴコンテをご紹介します。
メーカーサイドから正式にアナウンスされているわけではありませんし、実際デザインやイメージも異なります。そうなると当然キャストがムーヴコンテの後継車とは言えませんが、実は中古車相場にはその関係性が表れており……。
車内は快適かつオシャレ!
とその前に、ムーヴコンテがどんな車なのか、その魅力をご紹介していきましょう。みなさんご存じの軽自動車、ムーヴをベースにしたムーヴコンテが登場したのは、2008年の8月。ムーブの高い基本性能はそのままに、スクエアなスタイルが採用され、居心地の良さを追求しているのが特徴です。
室内長は1350mmあるので、頭上空間はゆったり。長身の方でも狭さを感じることはほぼないでしょう。おまけにベンチシートを採用しているので、足元も広々。足が組めるほどのゆとりがあります。
シートはフランス人のデザイナーが手掛けていて、異なる素材の組み合わせを縫製でさりげなく見せたり、アクセントカラーが入れてあったりと洒落ています。また、シートのショルダー部を張り出させ、シート全体にボリュームを持たせ、ソファのような座り心地です。
静粛性の高さや乗り心地の良さも見逃せないポイントでしょう。ダッシュパネルやカウルなどのボディ構造に手が加えられ、タイヤからボディに伝わる振動を大幅に低減。防音材のグレードアップや配置の最適化によって、エンジンノイズも軽減しています。乗り心地に関しても、ムーヴのサスペンションをベースにチューニングされ、ソフトで快適な乗り心地となっています。
総額60万円以下でアフター保証対象車が狙える
肝心の価格ですが、3ヵ月前まではカーセンサー掲載物件の平均車両価格は約94万円でしたが、現在では約89万円(2015年9月26日現在)。もちろん憶測の域は出ませんが、掲載台数が約1230台から約1300台へと増加していることから、買い替えによる需要の低下&流通量の増加による、中古車相場の下落といえそうです。
掲載物件のボリュームゾーンは50万円~130万円といったところ。特徴的なのは、安めと高めで二極化傾向にあることで、2000年代一桁年式の安いものと、年式の新しい高いものに分かれています。
結果、ムーヴコンテの中古車をオトクに手に入れるなら「低年式」となり、低年式となると当然、多走行気味の物件が多くなります。となると「安くても状態が悪いんじゃ……」と不安になるのが人情でしょう。
そこで、オススメするのがカーセンサーアフター保証対象車。保証を付帯しておけば、万が一のトラブルの際も保証範囲なら無料で修理できます(半年プランは累計金30万円まで)。
数は少ないものの、総額60万円以下で狙えますし、中には“お宝物件”もございます。低価格帯だと走行距離5万km以上のものがやはり多いのですが、原稿執筆時点では走行距離1万2000kmで総額48万円の2012年式660Gも見つかりました。
キャストがムーヴコンテの後継車なのか、また本当に相場下落の原因となっているのかは、実際には定かではありません。しかし「ムーヴコンテが使える軽自動車であること」「ムーヴコンテの中古車が狙い目であること」は紛れもない事実。ぜひ、この機会にムーヴコンテに注目してみてはいかがでしょうか。