▲こんな“ファッション”あり!/

あえて働く車として人気のピックアップトラックを狙う

ピックアップトラックは“働く車”として世界中で人気のカテゴリー。農業、漁業、建設業など様々な分野で活躍しています。しかし、日本では働く車としての需要が多いゆえか、乗用として選択されることが少ないようです。しかもピックアップトラックは、新車では軽自動車ばかり。もはや普通乗用車で販売されているものは、期間限定販売のトヨタ ランドクルーザー70ピックアップのみです。

日本では、自家用車としてピックアップの需要は少ないのかもしれません。荷台に屋根がない、車内の広さはワンボックスよりも劣る、というネガティブな点はたしかにございます。でも、純粋に“カッコよさ”でピックアップを選んでも面白いと思いませんか? ワイルドですよ。ピックアップトラックはファッションで例えるなら迷彩柄のようなものです。

日本の街中であっても、男女ともども意外に似合うと思います。サーフボード、スノーボード/スキー、ジェットスキー、自転車、なにを載せてもイイんです。落ちない程度にラフに荷台に積み込むだけで、“アクティブさ”を演出できます。いや、もちろん実用性も抜群ですよ! 雨や雪が降ると濡れてしまいますが、逆に汚れをあまり気にしなくても良いというのは意外に強みだったりします。

予算300万円以下で探すピックアップトラック

総額300万円以下と聞くと「高い!」と感じるかもしれません。しかし、これはあくまでも“全方位”的にピックアップトラックを狙うのに必要な金額にすぎません。総額100万円以下でも日産 クリッパートラック(旧型)やダイハツ ハイゼットデッキバン(旧型)などなら十分に購入圏内です。

クリッパートラックは2人乗りでストイックなピックアップトラックですが、ハイゼットデッキバンは一応リアシートも備えた4人乗り。ちょこっとした荷台は実用性よりも、ファッション性を感じさせます。

▲三菱 タウンボックスのOEM供給を受けて誕生した日産 クリッパー。現行型はスズキ エブリィワゴンのOEMモデルです ▲三菱 タウンボックスのOEM供給を受けて誕生した日産 クリッパー。現行型はスズキ エブリィワゴンのOEMモデルです

総額100万円台なら、トヨタ ハイラックス(最終型)などが狙えます。エクストラキャブ仕様なので基本2名、リアにも2名座れます。そういう意味で、軽自動車のピックアップよりは程よく快適なスペースが確保されています。世界のへき地で活躍するハイラックスとあって、小柄ながらもとにかく頑丈です。

▲世界各地で活躍しているトヨタ ハイラックス。海外ではモデルチェンジをし現在も生産が続けられていますが、日本ではもう絶版となっています ▲世界各地で活躍しているトヨタ ハイラックス。海外ではモデルチェンジをし現在も生産が続けられていますが、日本ではもう絶版となっています

総額200万円台で狙えるものは、三菱 トライトン(最終型)やフォード エクスプローラースポーツトラック(最終型)などです。トライトンはタイで生産され、日本に逆輸入されたものです。中古車価格が思いのほか高値安定してきたことを鑑みれば、根強い需要があると考えられます。ただ、輸入が継続されなかったことから、“商売”としてはイマイチだったのでしょう。

エクスプローラースポーツトラックは、日本では大型ピックアップですがアメリカではコンパクトに分類されます。ほとんど見かけることがありませんし、むしろこれだけ中古車市場に流通していることに驚きます。非常にスタイリッシュで、とても“雰囲気”のあるモデルです。例えば、大型犬を荷台に乗せて海沿いを走れば、“アメリカ西海岸”気分を味わえます。

▲タイで生産、逆輸入されていた三菱 トライトン。中古車相場は絶版になってからも数年、高値安定してきた隠れた人気者です。 ▲タイで生産、逆輸入されていた三菱 トライトン。中古車相場は絶版になってからも数年、高値安定してきた隠れた人気者です。
▲日本では大型ボディですが、アメリカではコンパクトなピックアップトラックにあたるフォード エクスプローラースポーツトラック。 ▲日本では大型ボディですが、アメリカではコンパクトなピックアップトラックにあたるフォード エクスプローラースポーツトラック。

価格帯ごとに狙える車種がキレイに分布

さて、今回紹介するのは総額300万円以下のカーセンサーアフター保証対象車です。万が一のトラブルの際も、保証範囲なら不慮の出費に見舞われることはありません。

原稿執筆時点(2015年3月8日現在)では、グレードによる価格差のようなものは存在せず、大きくわけて総額100万円以内で軽自ピックアップトラック、100万円台でハイラックス、200万円台でトライトンやエクスプローラースポーツトラック、といった感じに分布しています。

と同時に、片手で数えるくらいしかアフター保証対象のピックアップトラックはない、ということでもあります。働く車としてのピックアップトラックは軽自動車で十分、プライベートで乗るには個性が強い、というのが日本市場なのでしょう。もう日本では“絶滅危惧種”と呼んでさえいいのかもしれません。

ピックアップに乗るだけで、周囲からはアクティブな人間に映ると思います。そういう意味では車はファッションの一部と言えますし、「人生の何かが変わるかもしれない」という期待を抱けるのがピックアップトラックだと思います。

▼検索条件

ピックアップトラック×総額300万円以下×CSA保証車
※プランでCSA保証を付けた場合、総額300万円を超える場合があります