輸入ワゴンを狙うなら相場急降下のCか、スタイルのA4か?
2014/10/10
相場が約50万円も下落したCクラスワゴン VS スタイリッシュなA4アバント
中古車相場が急降下した旧型M・ベンツ Cクラスワゴン。フルモデルチェンジしたのはつい先日なので、今後も相場はジリジリと下落するでしょう
床面が低く、間口も広い旧型Cクラスワゴンのラゲージスペース。比較的小ぶりなボディですが、ワゴンとしての使い勝手はなかなか良好です
こちらは現行のアウディ A4アバント。モデル末期であることは間違いないですが、新型の登場時期は今のところまったくの未定です
スタイル優先のステーションワゴンであるため、荷室は正直やや狭め。でも、「ワゴンの荷室を常に限界まで使う」という方は少ないのでは?
8月下旬からの3ヵ月で一気に50万円下がりました
セダンのフルモデルチェンジにつられてでしょうか、旧型M・ベンツ Cクラスワゴンの相場が大きく下がっています。
具体的には、モデル全体の平均価格で見ると今年8月下旬から現在にかけて約50万円も急降下し、お手頃な前期モデルに限って見ても、30万円前後は確実に下がりました(2014年10月5日現在)。つい先日、旧型になったばかりですが、いきなりこれだけ“おいしく”なったなら、古さを感じさせない今のうちに決め撃ちしても構わないと思います。
しかし、Cクラスワゴンとキャラがかぶっている現行アウディ A4アバントも気になるところです。いわゆるセグメントは同じで、どちらもデビューは2008年。走らせた際の感じはもちろん違いはありますが、同じような用途に使えます。そして「2008~2010年式付近の前期モデルであれば総額300万円以下で十分イケる!」という点まで同じなのですから。
おおむね200万円台という現実的な予算でハイブランドの輸入ステーションワゴンが狙えてしまう今回のチャンス。CクラスワゴンとA4アバントのどちらを買うべきか、少し考えてみましょう。
予算面だけで考えればA4アバントよりCクラスワゴン
まず予算面。現在の平均価格は2009年式Cクラスワゴンが約220万円で、同年式のA4アバントが約228万円。Cクラスの方が安いとはいえ、その差は微々たるもの。誤差の範囲といえるレベルです。
違うのは、ここ最近の値落ち率です。前述のとおり旧型Cクラスワゴンはここ3ヵ月でいきなり50万円ほど下がったわけですが、現行A4アバントはほとんど変わっていません。モデル全体の平均価格は8月下旬に約317万円でしたが、現在は約312万円。値下がりしたとはいえ、その差はわずかです。2008年から2010年式の前期モデルも話は同じで、平均価格はほとんど変化していません。
また、今後は新型への乗り替え需要も当然出てきて、徐々に相場が下がっていくと予測されます。そういった点も踏まえると、価格的には旧型Cクラスワゴンが有利と言えるでしょう。
荷室が狭いA4アバントも人によっては問題なし
しかし、もちろん車というのは価格だけで選ぶべきものではありません。自分的に気に入った車を買わないことには、いくら安くても意味がないですからね。そのあたり、両者のキャラクターの違いはどうなっているのでしょうか?
これについては一長一短で、簡単に言ってしまえば「好みの問題」となります。
積載性や使い勝手を重視したいならば、選ぶべきはCクラスでしょう。旧型Cクラスワゴンの荷室は旧々型よりも広くなり、荷室フロアの地上高も低いため、荷物の出し入れが非常にラク。それと比べるとA4アバントは使い勝手より「スタイリッシュであること」を重視している感があるため、積載性については正直劣ります。
そうなると「じゃあ旧型Cクラスワゴンで決まりだ!」と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。もしもあなたが輸入ワゴンを買ったとして、その荷室は常に満杯なのでしょうか?
この問いに対して「Yes」と答える人は、決して多くはないはず。そうであるならば、やや荷室が狭いA4アバントだって問題ありません。またアウディには「クワトロ(フルタイム4WD)」という独自の武器もあります。このあたりが、先ほど申し上げた「好みの問題」ということです。
いずれにせよ、ここ3ヵ月で50万円も下がった旧型Cクラスワゴンは今が絶好の買い時であり、それとほぼ同予算で狙える現行A4アバントもとてもシャレた車です。これを機に、ぜひ「輸入ステーションワゴンがある生活」を始めてみてはいかがでしょうか?
※プランでCSA保証を付けた場合、総額300万円を超える場合があります