人気輸入車VWゴルフ＆ポロのオトクな探し方
2014/04/09
現行型新車との価格差を大きくして「納得」して車を買う
2013年3月まで販売された旧型VWゴルフ。GTIやRなどのスポーツモデルもありますが、基本グレードのエンジンは1.2Lまたは1.4LのTSIです
ふた昔前のVWゴルフと比べると内装各部の作りや質感はかなり向上。今でも通用する水準です。ツインクラッチ式変速機「DSG」の採用も大きな魅力です
こちらは2009年から現在も販売中の現行VWポロ。ゴルフよりひと回り小さなサイズですが、その分、軽快な走行フィールを堪能できます
ゴルフと比べると若干劣りますが、ポロの内装の上質感もコンパクトカーとしては十分以上。各部のタッチの剛性感というか重厚感も魅力です
新車に近い予算になってしまっては意味がない
輸入車ユーザーに幅広く支持されているVWゴルフとポロ。年式も価格も多種多様な両モデルだけに、どの物件を買えば良いかお悩みの方もいらっしゃるでしょう。その中で、今オトクな物件となると旧型ゴルフと現行ポロの「2010～2011年式＆総額約180万円以下（車両本体価格なら160万円前後）」のものでしょう。以下、その理由をご説明します。
まず「180万円以下」というポイントですが、これは心理的な要因を踏まえての選択です。現行ゴルフの新車価格は売れ筋のTSIトレンドラインで249万円とお手頃で、ポロの売れ筋であるTSIハイラインの新車価格も246万円とほぼ同水準の価格です。
となると、例えば2012年式旧型ゴルフTSIトレンドラインの中古車が車両190万円／総額210万円だと「ならいっそ新車を……」となるのが人情というもの。しかし、車両160万円／総額180万円であれば、新車を買うのと比べ車両価格ベースでも90万円近く安いので強力な「納得感」が生まれます。
なんでもそうですが、納得感がゼロだったり低かったりする買い物は、あまり人を幸せにしません。逆にいえば納得感の強い買い物は、たとえその品物の性能が最新型より多少劣っていても、人を幸せにしてくれます。これもケース・バイ・ケースですが、旧型ゴルフと現行ポロに関しては「なるべく安く狙う」のが正解でしょう。
ポロの2009年式はTSIではない点がネック
そうなると、選ぶべき年式は自動的に2010～2011年式ということになります。なぜならば、2012年式以降の中古車価格はそれぞれの新車価格ときわめて接近しており、前述の納得感が低くなるからです。
「2012年式以降が高価なのはわかった。じゃ、2009年式じゃダメなのか？」という意見もあるでしょう。年式が新しいほうがよりオトク感が強いというのもありますが、現行ポロにおいては断然2010年式以降がオススメです。なぜならば2009年式の現行ポロはVW自慢のTSIエンジンでなく、一般的な自然吸気エンジンを搭載しているからです。悪い車ではありませんが、せっかくならTSIエンジンを選びたいところです。
なお、2010～2011年式が安価なのは、昨年初回車検を迎えたことと今年迎えることによる流通量の増加が理由です。いわば、中古車市場における“法則”のようなものなので、不安を感じる必要はありません。
グレードには固執せず、展示場での「出会い」を優先しよう
以上のとおり、狙い目は「2010～2011年式で、総額180万円以下のもの」となるわけですが、「どのグレードを選ぶか？」という問題が残っています。この年式、この予算で狙えるのは両車のTSIトレンドラインかTSIコンフォートラインとなります。ポロのそれらは装備違い。ゴルフの場合は装備のほかにエンジンが1.2Lか1.4Lかという違いです。
で、どれを選ぶべきかという質問に対しては「どれでも良い」というのが答えになります。無責任なように聞こえるかもしれませんが、どれもいい車だからというのに加え、グレードや装備などを決め打ちして中古車を選ぶのはあまりオススメできないからです。「どうしても1.4L」という感じで事前に決めてしまうと、素敵な1.2Lとの出会いに気づかず、スルーしてしまう恐れがありますからね。
条件はなるべく緩めに設定して、現場での意外な出会いを楽しんでいただけたらと思います。
※プランでCSA保証を付けた場合、総額180万円を超える場合があります
