最近はミニバンや軽自動車、ハイブリッドカーなど様々なカテゴリーの福祉車両が増えてきましたが、中でも希少なのが、SUVの福祉車両です。今回は、現在新車で購入できる福祉車両で唯一のSUV、スバル フォレスター ウイングシート(リフトタイプ)をご紹介します。

ベースとなるフォレスター(2012年11月~)は、スバル独自の「シンメトリカルAWD」と悪路の走破性を高める「X-MODE」を搭載しています。乗用車の走りとSUVの走破性を両立させ、通勤や買い物などの普段使いからスキーやスノーボードなどのレジャーまで幅広い使い方ができる車です。また、スバルといえば、ぶつからない技術の「アイサイト」が好評ですが、もちろんフォレスターにも用意されています。

このフォレスターの助手席が回転&昇降して、足腰への負担が大きくなってきた人の乗り降りを助けてくれるのがスバル フォレスター ウイングシート(リフトタイプ)です。床面の高いSUVだと、乗り降りが大変ですから、この機能は便利だと思ってもらえるでしょう。また、昇降する際に頭が天井にぶつからないよう、シートの背もたれが自動的に倒れるため安心感もあります。

助手席ですから、乗り降りの際にドアを開口できる広いスペースが必要になります。抱きかかえて乗降する必要がある場合には、その点に注意が必要です。

もちろん、友人などを乗せる際には、回転&昇降シートを普通のシートとしても使えます。どこへでも遊びに行けて、時には、足腰の負担が大きい人や車椅子の人を乗せてドライブに出かけたり、時には、通院にも使える万能車。

福祉車両を選ぶ際に、好きな車や趣味をあきらめなければならないかも…。と、思う方もいらっしゃるかと思いますが、最近では、このフォレスターのように回転&昇降シートを必要とする人だけでなく、ドライバーも含めたみんなが笑顔になれる車を選ぶこともできるようになってきています。

乗車定員/5名
リフト能力/100kg(シートを除く)
シート下降時最低着座面高さ/475mm
シートの車外飛び出し量/670mm
回転時足元スペース/350mm

基本的にはすべてのグレードから選ぶことができるが、本革シートやサンルーフ装着車など、装備によって対応できないものもある

基本的にはすべてのグレードから選ぶことができるが、本革シートやサンルーフ装着車など、装備によって対応できないものもある

アイサイト搭載車ももちろん選択可能。そのほかラゲージのユーティリティなどの使い勝手はベース車と変わらない

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