玄人筋からの高評価は得たものの市場には受け入れられず、早々にカタログから消えたレアな名車たちそれらは中古車の数も少なめだが、あるところにはあるもの。ただ、超希少ゆえ「見つけたら即買い」の気合は必要だ

’02 RENAULT AVANTIME
2002年式ルノー アヴァンタイム(絶版) 車両価格_ ¥1,980,000 走行距離_7.5万km

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撮影協力:Baa Bee Boo
ついにイチキュッパのアヴァンタイム登場。その状態やいかに?
「 ミニバンの形をした2ドアクーペ」。その斬新なデザインは好事家に支持されたが、斬新すぎたか、一般的な人気はほぼ皆無。だがマニア受けは続き、中古車相場は長らく400万円あたりをキープしてきたわけだが、本誌は岐阜県にて198万円という(この車としては)格安な物件を発見。さっそく現地に飛んだ。 走行距離7.5万kmということでかなりの「お疲れ状態」を覚悟していたが、内外装および機関は意外と(?)イイ感じ。距離なりのヤレは当然あるが、雰囲気的には「走行5万kmの中古車」といったところだ。正規輸入車には存在しなかったブラックというボディカラーもイカしてる。400万円というと尻込みするが、イチキュッパならアヴァンタイム、いいかも!


’04 FORD FOCUS ST170
2004年式フォード フォーカス ST170(旧型) 車両価格_ ¥1,350,000 走行距離_3.3万km

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撮影協力: フォードOSAK A 西宮店
荒く扱われがちなスポーティグレードゆえに状態の良さが光る
フォルクスワーゲンゴルフのライバルにあたるフォードフォーカス。日本ではややマイナーな存在に甘んじているが、車自体の評価は抜群に高く、ここで紹介する旧型は欧州カー・オブ・ザ・イヤーを筆頭に各国で賞を総なめにした実績を誇る。 ST170はそんな同車のイメージリーダーとなるスポーティグレードで、決して限定車ではないのだが、約1年半しか販売されなかったこともあり中古車はかなり希少。事実、2月現在のカーセンサーnetにはわずか3台しか掲載されておらず、存在そのものがお宝だったりする。しかも、車のキャラ的に手荒く扱われがちな車種ゆえ、取材車のような状態の良い個体はレア中のレア。他人とは違った車を探している人には、またとない選択肢といえそうだ。


’01 LANCIA Y
2001年式ランチア イプシロン 1.2LS(絶版) 車両価格_¥1,150,000 走行距離_3.6万km

ランチア イプシロン 1.2LS(絶版)|100万円台の「お宝輸入車」を探せ! 撮影協力: RENO
希少5MT+おしゃれカラーの良質車
天才デザイナー、エンリコ・フミア氏の筆によるデザインであり、そしてMJブロンディ氏の愛車であることでも知られる(?)イプシロン。MJ氏が乗っているのはオレンジ外装+ベージュ内装+CVTというパッケージだが、本誌が名古屋で発掘したのは希少5MT+イエロー外装+ブルー内装という、イタリア人以外にはなかなか作れないオシャレ系。青いアルカンターラ内装はかなりキレイな状態を保っており、禁煙車であったかどうかは不明だが、少なくとも嫌なにおいは一切なし。また、「イタ車の中古車=ユルい」という先入観もあったが、試乗してみると意外に---と言ったら失礼かもしれないが、引き締まった剛性感が全体から感じられる。「心は在日イタリア人」を自負するおしゃれさんは、ぜひ!


’04 FIAT PANDA
2004年式フィアット パンダ 1.1アクティブ(現行) 車両価格_ ¥850,000 走行距離_1.5万km

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撮影協力: RENO
左H+5MTの「素うどんパンダ」、発見!
欧州コンパクトの「日本仕様」は本国のベースグレードと比べ、ある意味余計な装備が過剰。そのため「素うどんみたいな本国モデルが欲しいのに……」と嘆く好事家も多い。そんな人に注目してほしいのが、この左ハン+5MT+無塗装樹脂バンパーという、まさに素うどん的な現行パンダ。ビギナーはさておき、酸いも甘いも噛み分けたガイシャマンは要注目なり。


’96 AMG C36
1996年式 AMG C36(絶版) 車両価格_ ¥1,580,000 走行距離_4.4万km

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撮影協力: ジェネラス
前オーナーが複数台所有ゆえに低走行
かつてと違い、昨今のAMG車は走行距離の多い物件が増えている。これは信頼性の向上を意味する一方で、以前のように「本当のお金持ちが複数台所有する中のスペシャルな一台」という扱われ方をしなくなったことの表れでもある。C36もそんな近頃のケースに該当するモデルだが、取材車はまるで昔のAMG車のごとく愛された車のようだ。聞けば、前オーナーは複数台所有の富裕層で、この車の後は同型のワゴンを購入したというほどのW202愛好家。走行距離が4.4万kmと少なめなのも納得の一台だ。


’04 SMART ROADSTER
2004年式スマート ロードスター(絶版) 車両価格_ ¥1,750,000 走行距離_2.6万km

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撮影協力: ニュースコーポレーション
峠の下りでは無敵? 存在自体がお宝
日本へは2003年後半から正規輸入が開始されたマイクロスポーツクーペ。「スマート」というネーミングだがプラットフォームは専用設計で、エンジンも698ccの直3SOHCターボにチューンを加えることで最高出力82psを達成する。特筆すべきはそのゴーカートのごときダイレクトかつシャープな操縦性能で、峠の下りではヘタなスポーツカーを置き去りにすることも(腕があれば)可能……なのだが、諸事情により2005年に生産中止! 今ではタマ数も少なくなり、存在それ自体が「お宝」となっている。
構成編集部、撮影=阿部昌也、カメイヒロカタ、向後一宏、桜井隆幸、大子香山(50音順)
※この記事は、インポートカーセンサー4号(2月26日発売)の特集をWEB用に再構成したものです