トヨタ 86 ▲GRMN化が実現すればセンター出しエグゾーストと大きなリアウイングが与えられてカタログモデルとの違いが打ち出されるだろう。また、ボンネットフード、ルーフ、トランクリッドはカーボン素材で製作されて軽量化が図られるはず

トヨタ 86のGRMN検討車両が某所を走った!

86のGRMN化に向けて開発が動き始めている。今後のGRシリーズのカギとも言える高性能モデルに期待大だ。

2021年秋のモデルチェンジでGRシリーズに組み込まれた現行86はシリンダーのボア(内径)が拡大されて排気量が2.4Lに拡大された。

そんな86だが、トヨタ社内では話題喚起を図る狙いでGRMN設定に向けた検討が始まっていることが判明した。まだ、GOサインは出されていないが検討はされている模様だ。

現行モデルをベースにした検討車両が製作され、某所を走ったとの情報も入手した。
 

トヨタ 86▲2015年にリリースされた86GRMN。先代の2L水平対向エンジンはノーマルモデル比プラス19psの出力向上を実現。クロスレシオのMTと組み合わされた。カーボン素材の外板パネルとポリカーボネート製ウインドウで軽量化されている

開発プランは複数検討中

GRMN開発に際して複数のコンセプトが検討されているようだ。最有力候補はカリカリにチューンナップする、まさにGRMNの王道を行く企画だ。

現行86でGRMNを仕立てるとなれば、床下に補強ブレースが追加されてボディ骨格に構造用接着材が多用されるなど剛性アップが図られるだろう。

また、ボンネットフードやルーフにカーボン素材が用いられリアシートが省かれるなどの軽量化が図られるに違いない。

空力特性を向上させるパーツとしてリップスポイラーやリアウイングも備えられるはず。
 

気になるパワートレインは?

パワートレインの変更にも期待が高まるが、低く設計されたノーズの中で実現できることには限りがある。

初代がそうであったように過給機を追加できるはずもなく、各パーツの精度を高めてフリクションを下げたりMTの変速比を変えることで、発進加速性能が引き上げられる可能性が高い。

高い性能をアピールするべくエグゾーストはセンター出しに変わるだろう。

前述したようにコンセプトには複数の案が浮上している。劇的な性能アップが望めない場合、名称も含めて違う路線の限定車が開発、投入されるかもしれない。

※2022年12月22日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2024年以降
■全長×全幅×全高:4310×1775×1300(mm)
■搭載エンジン:2.4L 水平対向4
 

文/マガジンX編集部
写真/マガジンX編集部、トヨタ