トヨタ ヴェルファイア ▲バンパー左右の大きなダクト風ガーニッシュと水平基調のグリルが与えられるもうひとつのアルファード。トヨタ社内で浮上しているヴェルファイア存続を裏づけるデザイン案だろうか

次期アルファードに別顔がある?

高額にもかかわらず高い人気を維持している最高級ミニバンのトヨタ アルファード。チョイワルな兄弟車として2008年に登場した兄弟車のヴェルファイアは2世代で終わってしまいそうな兆しもあるがここに来て一転、存続させるアイデアが浮上している。

次期アルファードの派生車を発見した。バンパー左右に吸い込まれそうなほど大きなダクト(に見えるガーニッシュ)が設けられ、ルーバーにはメッキトリムが装着されギラギラとした印象のモデルだ。

このモデルの正体は何なのか。いくつかの案が考えられる。ひとつはアルファードのエアロ仕様だ。大胆なルックスは両車をしっかりと作り分けるためのアイデアとして検討されているのかもしれない。

それ以上に可能性が高い案が次期ヴェルファイアなのではないかというもの。一時期、モデル廃止に向かっているともうわさされていたヴェルファイアだがここに来て一転、ブランド存続案が浮上しているという。

トヨタ ヴェルファイア▲2021年8月31日にご紹介した次期アルファード。フロントには引き続き大きなメッキグリルが用いられるだろう。歴代モデルと違ってセンターピラーの存在感が打ち消されるようだ

中国市場を視野に入れての方針転換か

アルファードが圧倒的なネームバリューを誇っているのに、なぜヴェルファイアを残す必要があるのか。答えは海外戦略にある。

ヴェルファイアは一部アジア地域でも販売されており、今後ニーズが増えそうな中国でも売られている。

トヨタは、中国で2社と組んでいて1社ではアルファードが、もう1社ではヴェルファイアが「クラウンヴェルファイア」として販売されている。

中国でクラウンヴェルファイアを存続するにあたって、「ならば国内でも販売を続けよう。どうせ日本国内で生産するわけだし」とのアイデアが持ち上がっている模様だ。

トヨタ ヴェルファイア▲上下2段ランプを受け継いでモデルチェンジされた現行ヴェルファイア。後輪に新開発のダブルウィッシュボーン式サスペンションが採用され、助手席がロングスライド可能なグレードも用意された

新しいプラットフォームで登場

次期アルファードには新型ノアで実用化された新しいプラットフォームが流用される。ロングスライド用のシートレールが埋め込まれたり、フラットフロアを実現できる仕様だ。

搭載エンジンもアップグレードされる。売れ筋である2.5L直4エンジンはガソリン車、ハイブリッドともに刷新され環境性能とパフォーマンスが同時に向上されるだろう。

一方、3.5L V6モデルは姿を消しダウンサイジング過給の2.4L直4ターボが後継ユニットとしてラインナップされる。

次期アルファードだが、前回お伝えした時点では2022年内に登場するのでは? と予想したが、その後の調査で2023年デビューが濃厚であることがわかった。


※2022年4月15日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2023年5月
■全長×全幅×全高:4950×1850×1945(mm)
■搭載エンジン:2.5L 直4+モーター
 

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、トヨタ