EV説明会に現れたスポーツカーこそ、レクサス LFA IIだ!!
カテゴリー: クルマ
タグ: レクサス / LFA / ニューモデルスクープ!
2022/02/21
スポーツカーのモックアップ、その正体は
「BEV(バッテリー充電式電気自動車)に対して、後ろ向きだ」とか「出遅れている」といった批判に反論するかのように、トヨタは2021年12月に今後のBEV戦略を説明するイベントを開催した。その中で、レクサスのモックアップがあったのだが……。
このロングノーズのスポーツカーは、プレゼンの中で述べられていた航続距離700㎞超のハイパフォーマンス電動スポーツカーなのか。
周辺取材を進めたところ、あのスポーツカー然としたモックアップこそLFA IIそのものであることをつかんだ。
フロントノーズが長く、乗員を車体の中心より後方に座らせる古典的なパッケージングとフォルムは、LFA IIのために開発されているものだ。
ハイブリッドスポーツとして登場
誤解してはいけないのはLFA IIがBEVではないことだ。同車には、開発中の4L V8ツインターボと電気モーターが搭載されてハイブリッドに仕立てられる。
トランスアクスル方式によって10速ATはキャビン後方に置かれ、アシスト役のモーターはプロペラシャフトとATの間に挟み込まれる。
ただ、レクサスの佐藤プレジデントは、2035年までにレクサスをグローバルで100%BEVのブランドに移行させることを表明した。
2025年にも発売されるLFA IIは、10年以内にモデルライフを終えてBEVスポーツカーにバトンタッチをするとみて間違いなさそうだ。
スピンドルグリルの面影なし
内部事情に詳しい関係者によると、LFA II市販版は展示されたモックアップに酷似しており、ディテールを除いてほぼそのままの姿で登場するようだ。
そこで疑問に感じるのはスピンドルグリル。どうやら、レクサスはこのグリルに終止符を打って顔つきのリニューアルに乗り出すようだ。
その布石は新型NXで垣間見ることができる。これまでと違ってスピンドルグリルの上半分がトーンダウンし、グリルの輪郭が台形に近づいた。
初出(2012年デビューの4代目GS)から約10年で曲がり角が見え始めたスピンドルグリル。この変わり身の早さは、時代に合わせた変化と捉えるべきかポリシーの欠如と言うべきか。
例えば、BMWは改良を重ねながら何十年もキドニーグリルを使い続け、いまや誰が見てもわかるアイデンティティとして定着している。
プレミアム市場で評価されてユーザーから揺るぎない支持を得られるのはどちらの策だろうか。
※2022年2月18日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません