レクサス RX ▲キックアップしたウエストラインとブラックアウト仕上げのクオーターピラーが継承される次期RX。専用アイテムで精悍に着飾られるFスポーツも引き続きラインナップ

現行モデルを踏襲しながら顔を刷新

レクサスのミドルクラスSUVである「RX」が、2022年にモデルチェンジされる。7年ぶりの世代交代で登場する次期モデルは5代目にあたる。

現行型RXは、傾斜したバックウインドウを踏襲しながらクオーターピラーがブラックアウト処理され、キックアップしたウエストラインとともに個性的なサイドラインが演出された。

これらの要素は世代交代後も受け継がれるため、一見するとキープコンセプトに見えるかもしれないが、じつはフロントノーズの造形が大きく変わる。

現行モデルのスラントしたノーズから、新型では切り立ったフロントエンドへと改められる。その先端には、大きなラジエターグリルが配されるが、スピンドル形状はトーンダウン。スピンドルの上半分はかろうじてメッキガーニッシュとして残される模様だ。

レクサス RX▲新型NXで実用化された2.4L直4ターボ。NXでは4WDとの組み合わせで設定グレードは「Fスポーツ」に限られている。次期RXでは、2WDモデルなど複数グレードから選べるようだ

プラットフォーム刷新でプラグインハイブリッドも用意

次期RXのパワートレインは、エントリーモデルに2.4L直4ターボが与えられ、「RX350」のグレード名が与えられる。NXで初お目見えしたユニットだが、RXでは2WDモデルやベースグレードなど複数の選択肢が揃いそうだ。

新入りとなる「RX350h」には、2.5L直4エンジンと2モーター式のハイブリッド機構が搭載される。システム出力は240psを超え、駆動方式は2WDと4WDから選べる。カタログ燃費は20㎞/Lを突破か。

「RX450h+」は、末尾の文字からも想像できるように、外部充電ができるプラグインハイブリッドに仕立てられる。「RX350h」と同じユニットに18.1kWh以上の大容量バッテリーが組み合わされ、満充電時には燃料を使わずに電気だけで80㎞ほど走れる見込みだ。

以上、3モデルは従来からのラインナップが順当に進化した車種といえるだろう。しかし、これで終わりではない。

なんと次期モデルには、「RX500h」と命名される1モーター式のハイブリッドも設定される。2.4L直4ターボと8速ATの間に電気モーターが挟み込まれ、パワフルな走りと優れた環境性能を両立。

しかも、2020年末に公表された四輪制御技術である「DIRECT4」が搭載されるという。これは後輪にもモーターが配され、瞬時に駆動力を立ち上げることでFRに近い挙動を実現する機構だ。

これまでの電気式4WDとの違いがどのように訴求されるのか気になるところだ。

レクサス RX▲2015年10月にリリースされた現行モデルの国内仕様は、パワートレインがダウンサイジング過給とハイブリッド仕様に集約されて環境対応が前面に打ち出された。2017年にはリアオーバーハングの長い3列シート車が追加されたがこちらはモデルチェンジを機に廃止されそうだ

先進性が訴求されたインテリア

コックピットにはNX同様14インチの大型インフォテイメント画面が用意されて、TFT液晶メーターパネルとともに先進感が演出される。

さらに、ドライバーの前方に必要な情報を表示するヘッドアップディスプレイはAR式に進化し、ナビでのルート案内時には進行方向を実景に重ねて投影か。

5代目RXは2022年後半に発売される模様だが、それに先駆けて春にワールドプレミアされる可能性もある。

※2022年2月18日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2022年10月
■全長×全幅×全高:4895×1895×1700(mm)
■搭載エンジン:2.4L 直4ターボ、2.5L直4+モーター 他

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、レクサス