不思議な成り立ちの元カレ!?はお尻が特徴のスポーツカー【吉田由美の勝手にハピバ】#004 ポルシェ ケイマン
カテゴリー: クルマ
タグ: ポルシェ / ケイマン / 吉田由美の勝手にハピバ / 吉田由美
2021/10/19
こんにちは、カーライフ・エッセイストの吉田由美です!
カーセンサーの本でも連載している企画「勝手にハッピーバースデー」。
この企画では、発売したタイミングをその車の誕生日と見立てて、○年後に○歳おめでとう! と勝手にお祝いをしていきます。
ポルシェ ケイマン(2代目)を勝手にハッピーバースデー!
今回お祝いするのは、2012年12月に発売されたポルシェ ケイマン(2代目)、981型ですね。
来た来た! ポルシェ ケイマン!
私、このスポーツクーペが大好き! 何しろ初代のケイマン 987型は私も乗っていましたから。
なんだかんだ言っても、愛車になった車は数年間をともに過ごすのですから、愛着はひとしおです。高いお金も支払ってますし(笑)。
それにしてもケイマンは、ポルシェのオープンカー、ボクスターの派生モデルとして誕生した2ドア2シーターのクーペですが、不思議な成り立ちだなーといつも思っています。
なにが不思議かというと、一般的にはクーペモデルが最初に登場し、その後でオープンモデルが追加されるんですよね。あるいは、同時か。
しかし、ケイマンはその逆。
オープンモデルのボクスターが先で、クーペモデルのケイマンが後。そもそも名前自体が違うし。
さらに価格も! 通常はオープンモデルの方が高いのに、クーペモデルの方が高いという……。ある意味、異例づくめ。
最新モデルの718ケイマンでは、名前と見た目も大きく変化。価格もボクスターの方が約40万円ほど高くなって、ある意味、普通になったのかも。
しかし、初代から2代目の変化はヘッドライトやサイドエアインテークのデザインなどが受け継がれた、いわゆる正常進化。
なので、私にとって懐かしさもあるデザインなのです。
なぜケイマンにいまだに心惹かれるかというと……、私の愛車ケイマンは、不慮の事故によって予定より早く手放すことになったため。
まるで、両思いなのに、無理やり別れさせられた恋人、みたいな(笑)。
そんな昔の彼氏にそっくりな2代目ケイマン。
エクステリアのポイントは、ズバリ、 ボリューミーなリアのスタイル。
私、後姿フェチなのかも。リアが個性的な車が好きみたい!
自分で乗っていたときは気がつきませんでしたが、リアはボディスタイルだけではなく、よく見るとライトも独特な形状をしています。
写真で見ると平面的に見えるかもしれませんが、中央のクリアガラス部分はかなりせり出しています。
そうそう、ドアハンドルの形状も独特だったな、と思い出して手を入れてみると……なんか違う。ここは、2代目で少し形状が変わっておりました。
初代はドアグリップの内側に少し傾斜の肉厚感があり、手を入れるとケイマンと手をつなぐような感覚だなーと記憶しています。
そんなところに気づく私もかなりマニアックですが(笑)。
さらに、私が気になっているのは、レーシングイエローのボディカラー。イイ!
最近、黄色のボディカラーの車が欲しいなーと思っていましたが、この色は私がイメージする黄色そのもの。ほ、欲しい!!!
思い出したといえば、スピードが高くなるとせり出すリアスポイラー。
普段は隠れていますが、スピードが高くなると自然にポップアップ。
もちろん故意にもできます。これのおかげで、ポルシェの安定する走りを実現しています。
キーは、ポルシェのフォルムになっていますが、私の持っていた初代は、確か普通のキー。 これだけでもテンション上がりますね。
ミッドシップエンジンなので、カーゴスペースは前後に2つ。
リアは浅めではありますが、ボクスターと比べると少し広いですね。普段使いもギリギリOK。
インテリアは、センターコンソール部分の小さくてたくさんあるスイッチ類も今見ると、とても懐かしい感じ。
現行型の718ケイマンはもちろん、最近のポルシェの車は、トレンドでもある電動化の波が押し寄せて、こんなにアナログ感はありません。
時計もアナログ時計が付いていますが、そうそう! このカップホルダーのニュッと出る感じも懐かしい。
レザーのスポーツシートもヘッドレストまでしっかりサポートするところは、さすがポルシェ。
とはいえ、3眼メーターは、見るとなぜかほっとして落ち着く~(笑)。
久しぶりにケイマンをじっくり見て、いつかまた欲しいな! と思うのでした。
9歳、ハッピーバースデー!!
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ポルシェ ケイマン(2代目)×全国カーライフ・エッセイスト
吉田由美
短大時代からモデルを始め、国産メーカーのセーフティドライビングのインストラクターを経て「カーライフ・エッセイスト」に転身。車回りのエトセトラについて独自の視点で、自動車雑誌を中心にTV、ラジオ、WEB、イベントなどで広く活動中。人気ブログ「なんちゃってセレブなカーライフ」も更新中!
今回の撮影にご協力頂いた「A1 Hills高品質ポルシェ専門店」には、911をはじめとする走行距離が短いポルシェの車両がズラリ。このレーシングイエローのケイマンも走行距離1.7万kmと、まるで新車?とも思えるようなグッドコンディションでした!