ホンダ ステップワゴン ▲曲線が取り払われて四角い印象を取り戻す次期ステップワゴン。フロントマスクには、国産ミニバンに不可欠なメッキグリルが引き続き用いられる公算が大きい。ボディ側面には、水平基調のキャラクターラインが配されて前後方向の長さが強調される

初代と2代目を連想させる、四角四面なボディ

6代目にあたる次期ステップワゴンの投入が遅れ、現行モデル生産終了後にブランクが発生するかもしれないとの情報を得た。

とはいえ、次期モデルの開発は確実に進んでいるようだ。すでに行動テストが行える段階に達しているともいわれている。

次期モデルは、原点回帰を遂げて直線基調の四角いハコに仕上がるようだ。例えば、ウエストラインとルーフは真っすぐに設計され、Aピラーからルーフに至る部分も角ばったラインで構成される。

直線基調に変わったヴェゼルと同じ路線を歩むと解釈すればわかりやすいだろう。
 

ホンダ ステップワゴン▲1996年デビューの初代ステップワゴン。他社がキャブオーバー式1BOXから後輪駆動のミニバンへと移行する中、手持ちのFFシャシーを使って開発。写真の後期型では、ハッチゲート下部分にスムージング処理が施されてバンパーとの一体感が強まった
ホンダ ステップワゴン▲2001年デビューの2代目。四角いままエッジが面取りされたデザインに変わり、ルーフ端のガーニッシュが強調された。2003年のマイナーチェンジでコンビランプがバックウインドウと同じ高さに移され、ハッチゲートとリアバンパーがツライチに変更されて洗練された

ワクワクゲートは廃止か

現行モデルで投入したワクワクゲートだが、使ってみると便利なものの見た目が敬遠された一面がある。

他社が実践しないオリジナリティこそホンダらしさの真骨頂のはずだが、ウケがよくなかった以上、続けるわけにはいかなかったのだろう。

次期ステップワゴンのハッチゲートは、ハネ上げ式のシンプルな構造に戻される。スムージング処理によって、バンパーとツライチに仕上げられ初代および2代目の後期型に似た造形に。
 

現行モデルは2021年末に生産終了

ステップワゴンは、ほぼ国内専売の地域専用車であるためコストを抑えて開発が行われているようだ。

プラットフォームやパワートレインといったコンポーネントは、可能な限り現行モデルから流用されるだろう。e:HEVこと2モーター式ハイブリッドがメインに据えられ、一部1.5Lターボも継続設定か。

現行ステップワゴンは、年末をもって生産終了を迎える。次期モデル登場までに、最大で6ヵ月ほどタイムラグが生じる可能性もある。

※2021年9月22日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2022年5月
■全長×全幅×全高:4725×1695×1835(mm)
■搭載エンジン:2L 直4+モーター
 

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、ホンダ