▲次期カローラのリアビューを予想してみた。ワイド感をもたらす横長コンビランプ、ボディ側面に刻まれる後ろ上がりのプレスラインが、ダイナミックな印象を後押しするに違いない ▲次期カローラのリアビューを予想してみた。ワイド感をもたらす横長コンビランプ、ボディ側面に刻まれる後ろ上がりのプレスラインが、ダイナミックな印象を後押しするに違いない

国内向けと海外向けでボディ幅が異なる?

プリウスが口火を切った、「もっといいクルマづくり」の象徴ともいえるTNGA世代のトヨタ車。C-HR、新型カムリと、トヨタの新型車投入は、ペースを落とすことなく続く。その中には、2016年にデビュー50周年を迎えたカローラも含まれている。

いまやカローラは日本だけでなく、北米や中国など、150以上の国と地域で販売されているグローバルな車だ。初代からの累計販売台数は、4400万台を超えており、現在13ヵ国で組み立てられている。

ただし、世界を見回すとニーズは国によってバラバラだ。例えば、ここ日本では全幅1700mm未満の5ナンバー枠に収めることが重要な要件として横たわっている。しかし、道路事情が異なる海外のユーザーから見れば、5ナンバーサイズの乗用車はいかにも小さく、ライバル車と比べて居住性など商品力に物足りなさが残ることは、想像に難くない。

▲国内向け現行モデルは2012年5月に発売された。ヴィッツと同じBプラットフォームが使われ、2013年夏にはハイブリッド仕様も設定された ▲国内向け現行モデルは2012年5月に発売された。ヴィッツと同じBプラットフォームが使われ、2013年夏にはハイブリッド仕様も設定された

ボディ幅は1750mm。海外版とは違う専用ボディを獲得か

現行モデルは、5ナンバーサイズの最適なシャシーがないことから、苦肉の策としてヴィッツと同じBプラットフォームが用いられた。次の国内向けカローラは、2016年10月5日にも紹介したとおり、プリウスと同じCプラットフォームを用いた3ナンバー車となる。

次期カローラには、2つの開発コードが与えられている。ひとつは国内向け、もう一方は海外向けだというから、まったく同一の車ではないようだ。海外向けが1800mmに迫る全幅を有するのに対し、国内向けの全幅は1750mm以下に抑えられる公算が大きい。ボディ側面の抑揚を変えるなど、デザインと造形で寸法を調整か。

ボディデザインだが、発表されたばかりの新型カムリに続き、セダン離れしたスレンダーなシルエットを身につけて、若々しくスポーティな印象を狙うのだろう。リアコンビランプは、後ろ姿にワイド感をもたらす横長デザインに仕上がり、ボディ側面には、躍動感を表現する後ろ上がりのキャラクターラインが配される見通しだ。

▲2016年10月5日に紹介した、次期カローラのフロントビューの予想イラスト。薄型ヘッドランプと台形エアインテークは、デザインの最終審査で手直しを受けている可能性もある ▲2016年10月5日に紹介した、次期カローラのフロントビューの予想イラスト。薄型ヘッドランプと台形エアインテークは、デザインの最終審査で手直しを受けている可能性もある

パワートレインも新世代トヨタユニットに刷新

シャシーの一新に合わせてパワートレインも見直され、こちらもTNGA世代にバトンタッチされる。国内向けには、1.5L直4ガソリンと同ハイブリッドに加え、オーリスでお馴染みの1.2L直4ターボも新設定される。

さらに、マツダのスカイアクティブ戦略をにらんで、1.5Lディーゼルターボをラインナップする案も浮上しているという。もし実現すれば、アクセラ同様、3つのパワートレインを有するモデルとして訴求されるだろう。なお、後輪サスペンションは、ポテンシャルの高いダブルウイッシュボーン式が採用されるようだ。

発表時期は、2018年半ばくらいという見方が強い。

※2017年2月28日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2018年6月
■全長×全幅×全高:4640×1750×1450(mm)
■搭載エンジン:1.8L 直4 他

text&photo/マガジンX編集部