【伊達セレクション】異端の中古車評論家・伊達軍曹、リセール問題に目覚める
カテゴリー: クルマ
タグ: EDGEが効いている / EDGE SELECTION
2013/10/17


http://www.sgt-date.com
お金持ちほどリセール価格にシビアという事実
過日、富裕層御用達の輸入車ショップ経営者と会話していた際、ふと中古車のリセール問題に話が及んだ。筆者が「ま、超お金持ちの人はリセール価格の高低なんて気にもしないんでしょうけどね……」的なことを言った際、経営者氏は即座に否定した。
「伊達さん、それは違うよ。お金持ちほど、そこをちゃんと気にするんだよ。逆に言えば、だからこそ彼らはお金持ちになれたんだよ」
なるほど、と得心した。筆者のような中途半端な貧乏人は「大事なのはリセール価格じゃない、愛と情熱なんだよ!」とか「あ、お釣りはいりません」「大丈夫! ここはオレが払うから」みたいに格好ばかりつけている。だからこそ、結果として常に財布はからっぽに近いのだ。
いい歳こいて財布からっぽはさすがにマズい。ということで今後は筆者もお金持ちの皆さんのメンタリティと行動を学ばねばならない。それはすなわち「格好ばかりつけてないで計算もする、ある意味ケチになる」ということだ。
その観点で中古車選びをするならば、極力リセール価格が高いモデルを買うことが望ましい。できることなら購入価格以上の売却額が見込める車種。さすがにそれは無理だとしても、ほんの少々の売買差損で済む車種を選びたいところだ。
リセールを含めて考えれば911GT3は“激安”である?
様々な候補が考えられるが、筆者の独自取材によれば、今現在「ほんの少々の売買差損で済む車種」の筆頭格は水冷ポルシェ911のGT3系または空冷ポルシェ911のRS系である。
中古車の売価や査定額というのは1台ごとに完璧に異なるため、具体的な数字をここに挙げるわけにはいかないが、イメージとしては「えっ、これだけしか値落ちしないんですか!?」となるのがGT3系およびRS系の基本パターンで、ごく稀に「逆に儲かっちゃいましたが、本当にいいんですか!?」となることもある……と思っておけばほぼ間違いないだろう。
もちろんこれには条件があって、「なるたけ走行距離を大きくは伸ばさない」「ヘンな改造をしない」「大事に扱う」のはマストだ。しかし、そこさえ意識しておけば、数百万円から1千数百万円という水冷ポルシェ911のGT3系または空冷ポルシェ911のRS系の車両価格は、圧倒的に高いリセール価格も加えて計算すれば「実際はもっと全然安い」ということになるのだ。
「ポルシェ911のGT3またはRSを買うこととは、郵便貯金をするようなものである」とまで言ってしまうと完全にオーバートークになり、各所から怒られてしまうが、「思ったほど高い買い物ではない」とは言うことができるはずだ。
ということで、今回の伊達セレクションはずばりこちら
極度に値落ちしない(?)911GT3またはRSをとりあえず買う!
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