実際の使用環境で計測した
リアルな燃費を大公開!


いまや燃費は車に求められる重要な性能の一つになった。カタログや自動車誌のレビューを眺めても一番気になるのは燃費データだし、最近の車の多くに燃費計が装着されていることからもその関心の高さがわかる。そこで本誌は、話題の車12台を用意し、実際の使用環境に近い1周約550kmのルートを走らせ、実用燃費の計測を行った。

メルセデス・ベンツEクラス
低回転域で力強いディーゼル
その特性を発揮したCDI


 ディーゼルターボを搭載するEクラスのCDIは、持ち前のトルクの太さでエンジンの回転を上げなくてもしっかりと走る。一般道では2000回転を超えることがほとんどなく、瞬間燃費10~12km/Lで走行できた。高速に入ると100km/h巡航をしても1500回転程度。この回転数でもかなり力強く、追い越し時でも2000回転まで回せば十分。瞬間燃費15km/L以上で走り続けることができた。しかしながらワインディングの上りでは3000回転以上の領域を使うことになる。ぐっと踏み込めばターボがアシストするが、瞬間燃費は7km/L以下になってしまう。
 しかし結果は14.4km/L。軽油なので燃料費も安く、経済性の高さを印象づけた。

メルセデス・ベンツEクラス & フォルクスワーゲン ゴルフ|話題のモデル12台ホンキの燃費テスト

メルセデス・ベンツEクラス|話題のモデル12台ホンキの燃費テスト
メルセデス・ベンツEクラス
(E320 CDI ステーションワゴン アバンギャルド/7AT)

10・15モード燃費
非公開
本誌燃費テスト結果
14.4 km/L

icon_popup.gifカタログを見る  icon_popup.gif中古車相場表  icon_popup.gif中古車を探す

フォルクスワーゲン ゴルフ
DSGとの組み合わせにより
16km/Lを上回ったTSI


  ゴルフTSIコンフォートラインは1.4Lの直噴エンジンにツインチャージャーを組み合わせたモデル。この車にランエボ同様の6速ツインクラッチのDSGが組み合わさることで低燃費を実現している。実際、一般道でも高速道路でもこれが燃費に貢献。走り始めるとポンポンとシフトアップをし、常に低回転数を維持した状態で走行できる。早い段階から6速にシフトアップするので、瞬間燃費は60km/Lを示すこともあった。しかし渋滞時のように1~2速を繰り返すと燃費は悪化。このようなシーンでは、瞬間燃費は10km/Lを下回った。テストを終えてみると、実用燃費は16.6km/Lとカタログ数値を上回る結果になった。

フォルクスワーゲン ゴルフ|話題のモデル12台ホンキの燃費テスト

フォルクスワーゲン ゴルフ
(TSI コンフォートライン/6AT)
10・15モード燃費
14.2 km/L
本誌燃費テスト結果
16.6 km/L

icon_popup.gifカタログを見る  icon_popup.gif中古車相場表  icon_popup.gif中古車を探す
Report/石川茂幸
※この記事は、カーセンサー関東版9号(4月17日発売)の特集をWEB用に再構成したものです