話題のモデル12台ホンキの燃費テスト　国産スポーツカー編

カテゴリー: クルマ

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2008/05/08

実際の使用環境で計測した
リアルな燃費を大公開！

いまや燃費は車に求められる重要な性能の一つになった。カタログや自動車誌のレビューを眺めても一番気になるのは燃費データだし、最近の車の多くに燃費計が装着されていることからもその関心の高さがわかる。そこで本誌は、話題の車12台を用意し、実際の使用環境に近い1周約550kmのルートを走らせ、実用燃費の計測を行った。

三菱ランサーエボリューションX

ATながらMT同等の燃費を実現した
SSTの効果で10km/Lを上回る

豊かなトルクとSSTで
低回転域をうまく使える
　実用性も高い4ドアセダンのエボⅩ、やはり実用燃費はかなり気になる部分。燃費には期待できそうにないが…。
　そこで燃費自慢のSSTを実際に走らせると3500回転で最大43kg-m、2000回転半ばから40kg-mものトルクを発生するエンジンは、アクセルを開けなくても必要十分な加速感が得られる。高速道路80km/h巡航時のエンジン回転数は2000回転程度になるが、この時でも走りはトルクフルだ。つまり燃料消費の少ない低い回転域でも走りにストレスは感じられない。積極的にシフトアップを行えば、燃費向上に期待ができる。SSTの効果は絶大。ATながらMT車のような燃費重視の走り方（変速）にも対応可能だからだ。
　しかしながらワインディングではどうしてもパワーの出る高回転域が必要になり燃費は悪化してしまう。その分、楽しさが倍増するのは言うまでもないが。
　ワインディングでは燃費が悪化したものの、全行程での計測燃費は10.2km/L。実用燃費がカタログ燃費を上回る結果に。

三菱ランサーエボリューションX
（2.0GSR ／6AT）

10・15モード燃費
10.0 km/L

本誌燃費テスト結果
10.2 km/L

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スバルインプレッサWRX STI

変速合図に合わせて走るだけで
カタログ燃費以上の低燃費が実現

エボ同様に低回転域を活用
踏まなければ燃費は良好！
　インプレッサのSTI、こちらも走りだけでなく実用燃費が気になる車だ。全車6MTとなるため、ランエボ同様積極的にシフトアップを行い、低回転域を維持して走行することで燃費向上に期待できる。さらにこの車の場合、燃費向上をアシストしてくれる機能が備わる。それがSI DRIVEだ。3つのモードの中から「インテリジェントモード」をセレクトすると、出力を抑えパワーの出方を穏やかにすることで燃費運転が容易になる。
　一般道ではメーター内のシフトアップインジケーターの点灯とともに変速。これで誰もが最適な燃費運転ができる。また高速道路では6速を効果的に利用することで燃費はかなり伸びていく。
　ワインディングではエボ同様、どうしてもエンジン回転数が上がってしまうため、燃料の消費は増えてしまう。
　しかし500km以上の行程を走りきり、給油をしてみるとその実用燃費は11.4km/L。10.4km/Lというカタログ数値を上回る結果になったのである。