世の中、格差社会といわれていて収入はどんどん差が開いている
クルマだってそう。最新のテクノロジー満載のクルマは高額になり
とても手の届かないモノになっているのだ。しかし、決してハイパワーじゃないし
ハイテクデバイスも満載されていないけど、センスの光るクルマは存在する
高級車にも決して負けないちょっと古くて、カワイイ、そして安い
“フルカワ”なクルマたちを3人の評論家が楽しみ方も一緒に教えてくれる
ライフスタイルもシチュエーションも選ばず
どんな用途にもマッチする奥深さがある
by モータージャーナリスト島下泰久さん
背の高いバンのようで使い勝手は抜群

 ありていに言えばファンカーゴって、背の高いバンなんですよね、ちょっと気の利いたデザインの。横開きのリアゲートを開けると屋根は高いわ床は低いわで、サイズから想像できないほどの広大なスペースが出現します。それでも足りないとなれば、リアシートを収納して荷室に充てることもできちゃうんです。
  もし、ファンカーゴを手に入れたら、きっと普段の生活がグッと充実度を増したものになるはず。買い物に行った先でキレイな鉢植えを見つけても難なく持って帰れる、可愛いワンちゃんと目が合って運命感じちゃった時も、家族に迎え入れるのに躊躇はいりません!
  遊びに行く時だって、行き先も目的も適当なまま、思いつくものを詰め込んですぐに出かけられます。友達を呼ぶ時には後席を使えばいいし、普段1人か2人なら畳んだままでもOK。友達の引っ越しの手伝いを買って出るのもヨユウ。きっとありがたがられますよー。
  と、まあこんなふうにファンカーゴはライフスタイルもシチュエーションも選ばず、大活躍してくれること必須の一台なのです。

海外でも販売されて走りの良さは折り紙つき

 しかもファンカーゴ、魅力はそれだけにとどまりません。例えば、その走り。実はヨーロッパでもヤリス・ヴァーソの名前で販売されていたこのファンカーゴ、それだけに実力は折り紙つきです。こんなナリして、いざ鞭を入れると結構活発に走ってくれる。やっぱりクルマは、走って楽しくなくっちゃ。
  デザインも素敵です。最初にバンなんて書きましたが、そこには商用車のにおいは皆無。むしろ周囲をもファンな気分にさせる愛らしさがあふれています。クルマでモテる。そんな今やあり得ないコトも、ファンカーゴなら起きるかも?
  そうだ、名前もイイんですよね、このファンカーゴ。「ファン」な「カー」で「ゴー」、つまり「楽しいクルマで出かけよう!」ってコトですから。豪華な装備があるわけではないけれど、その代わり、そこにはポップなオシャレ心と本格的な走り、そして何よりおっきな「自由」がある。「クルマがある生活っていいもんだな」ファンカーゴを手に入れたら、そんなシアワセ気分に思い切り浸れてしまうこと、保証しましょう!
FUNCARGO トヨタ ファンカーゴ (1997年~2005年)
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島下’sこれもイイ!
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PRIUS トヨタ プリウス
トボケた感じでも環境性能はしっかり
現行モデルと違ったトボケた感じが初代プリウスの魅力。背高なフォルムもそうだし、ちょっとギクシャクした走りも、細いタイヤがもたらすフンワリした乗り心地もそう。バッテリー切れでカメさんマークが表示されるのもイイ味ですよね。でも当然、しっかり環境には優しいんです旧型だって。今買っても、十分楽しめる一台。
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POLO フォルクスワーゲン ポロ
小さくても質感の高さは初めての一台に最適
丸目4灯のフロントマスクが愛らしい初期型のポロ。ですが中身は本格派です。ドイツ生まれらしいガッチリしたボディ、高速でも安心な走りっぷり、そして思わずウットリしてしまう内外装のクオリティの高さ。男性にとっても女性にとっても、楽しいクルマ生活の入口として最良の一台になることは間違いありません。
Report/島下泰久
※この記事は、カーセンサー関東版7号(3/19発)の特集をWEB用に再構成したものです