約20年前にレガシィツーリングワゴンを中心としたステーションワゴンブームがありましたが、それはもう昔の話。ステーションワゴンはいつの間にか一部の輸入車を除いて注目されなくなりました。それだけにお買い得なカテゴリでもあります。今回は、その中でも狙い目なフォルクスワーゲンのゴルフヴァリアントをご紹介します。

同車が登場したのは2007年9月。その名のとおり、ゴルフをベースにしたステーションワゴンで、ゴルフワゴンの後継に当たります。

ボディは5代目のゴルフをベースに、全長を300mm以上延長。ラゲージスペースは通常時で505L、最大1495Lにも及ぶ大容量を実現しています。フラットなフロアも含め、使い勝手もよく考えられたつくりになっています。

タイプは大きく3つ。ベースとなる“トレンドライン”と、その上級モデルの“コンフォートライン”、そして走りを重視した“スポーツライン”です。エンジンは先の2グレードが1.4L+ツインチャージャーのTSIで、スポーツラインはゴルフGTIと同じ2L+ターボを搭載。ミッションはどちらもフォルクスワーゲン独自のATである6速DSGとなっています。

装備面も充実。タイヤの横滑りを防止するESCや、衝突時の衝撃を低減するフォースリミッター付シートベルトテンショナー、さらには8つのエアバッグなどが採用され、高い安全性能を誇ります。

そんなゴルフヴァリアントも登場から5年以上が経ち、オトク度がアップ。100万円以下でも、多走行車や修復歴車ではない中古車が見つけられるようになりました。

なかには修復歴なし+走行5.7万kmのトレンドラインが支払総額で99万円など、新車時の3分の1程度で買えるお値打ち物件も存在しています(2012年11月1日時点)。高級感と実用性、そして安全性の高いステーションワゴンをお探しなら、ゴルフヴァリアントは確実に狙い目です!

Text/金子剛士

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インパネまわりはフォルクスワーゲンらしいシンプルなつくり。スポーツラインには、より走りを楽しめるパドルシフトが備わる

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後席を折り畳むことでフラットで広大なスペースが登場。ネットパーティション、ラゲージネット、スライディングカバーなども装備

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