学生時代における思い出づくりのパートナー

子供への入学祝いに車を与えるって、かなり贅沢なことだとは思います。でも、もらった側は思い出として一生忘れることはないでしょう。家族共用ながらも優先使用権を子供に与える、という方法でも十分な入学祝いになると思います。ファンキーさ、意外さ、堅実さ、学生ならではの"遊び"に役立つパートナーをご提案しています。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。

第10位はスバル サンバーディアスバン(絶版)。“ハズし”の美学で攻めてみました。買ってもらったとしても厭味がありませんし、軽自動車商用ミニバンはいかようにでも使えます。個人的には外装はボロくても機関系がしっかりメンテナンスされた格安物件を狙い、全塗装、ホイール交換、オーディオ交換などを余った予算で子供と一緒に楽しみながらいじっていく、と想像してみました。スバルは軽自動車から撤退しましたし、日本唯一のRR車というセールスポイントも素敵です。

第9位はローバー ミニ(絶版)。もはやエンスーの車と化した気配が漂っていますが、ミニマリズムの極み漂うミニは普遍的に愛されていくことでしょう。古くなってもパーツ供給は豊富ですから、維持していく不安は少ないです。同じ値段でもっと“楽”な車はたくさんあれど、いつまでも手元に置いておきたくなる愛嬌はそうそう見つかりません。入学祝いとしてもらったミニを何年、何十年と思い出の品として可愛がってもらえたなら、贈った側も本望だと思います。

第8位は日産 キューブ(旧型)。コンパクトカーながら広々とした室内空間で、文句なしの遊び車です。フロントシートはベンチコラム式ですからカップルシートに座っている気分ですし、シートアレンジも豊富で使い勝手に優れています。それこそダブルベッドのような空間にさえなるんですから!男子でも女子でも似合う、というユニセックスな雰囲気も面白いです。走りも維持費もさほど気にすることはなく、ちょっと見逃されている良い車なのかもしれません。

第7位はVW ボーラ(絶版)。当時のゴルフをベースにしたセダンですが、さほど売れることなく消えてしまいました。遊び心はほとんどありませんが、実用一辺倒ながらも安っぽさを感じさせる部分は皆無。ルックスはイマイチだったのですが今あらためて見ると・・・、個性的で“ブサ可愛い”?(笑)。でも車としての性能、使い勝手に文句のつけどころはありません。特に高速移動したときの優等生ぶりに、使い古されたフレーズですが「ドイツ車らしさ」が光ります。

第6位はフィアット バルケッタ(絶版)。小さいくせに小回りは効かないし、オープン時の風の巻き込み量は多いですし、MTはストロークが長くどこにギアが入っているのか分かりにくいです。オシャレな洋服、靴が必ずしも快適ではないように、バルケッタはオシャレな分だけネガティブ要素があるのかもしれません(笑)。とても50万円以内に見えませんし、非日常ぶりが素敵です。若いうちにこんな車に乗っておけば、どんな車でも乗りこなせる逞しさを養えます!

Report/古賀貴司