ミニバンやコンパクトカーに押され、セダンの人気が落ち込んで久しい
しかし乗り心地やハンドリングはセダンのほうが優れている場合がほとんどだし
新車時価格で見ても、今回取り上げるセダンの中には1000万円近いものも
それが新車のヴォクシー／ノアよりも安い150万円以下で買えるとしたら?
人気の低い今こそ、高級＆高性能セダンを手に入れるチャンスだ！
ラグジュアリィな国産高級セダン
トヨタ クラウンマジェスタ（旧型）
セルシオに匹敵する国内最高峰
　クラウンの上級シリーズとして1991年から設定されたのがマジェスタだ。ロイヤル系と一線を画した上級モデルに仕立てられている。ボディサイズもロイヤル系より大きい。特に4LV8エンジン搭載モデルの内装は当時のセルシオに匹敵するレベルだ。室内の居住空間は広々としており、トランクも広大。VSCやARS（アクティブ・リア・ステア）などの電子デバイスや、サイドに加えてカーテンシールドエアバッグも装備。走行距離が10万km超の中古車でも高速道路走行やロングドライブが多いと考えられるので、消耗度は意外に小さいはずだ。DVDの純正カーナビとムーンルーフは当時オプションだったので、装備されていたらラッキー！
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トヨタ セルシオ（絶版）
走行性から環境性能まで世界トップレベル
　この予算で狙える最終生産型のセルシオは、4.3LV8に5速ATが組み合わされた。これにより先代に比べて燃費や静粛性が向上しているが、10万km超の場合この5速ATのヘタリやショックの有無は要チェック。とはいえ、車はトヨタの最上級パーソナルセダンというポジショニングにふさわしい。最も低価格なグレードでも543万円したので、装備は充実している。シートから冷・暖気が吹き出してくるエアシートも用意されていた。マジェスタとの違いは、社用車よりもオーナーカーが多いことだろう。メンテナンスに関しては多少、走行距離が延びていても、社用車を選択したほうが安心できそうだ。ただしボディカラーは地味めになってしまうがガマンしよう。
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日産 シーマ（現行）
豪快な加速と矢のような直進性能
　日産の最高級セダンではあるが、トヨタのセルシオとは性格が異なり、こちらはスポーティな味つけになっている。とくに4.5LV8エンジン＋マニュアルシフトモード付きの5速ATは、豪快な加速と矢のような直進性を楽しめる。2001年初めにフルモデルチェンジしたが同年12月にはすぐにマイナーチェンジが行われ、本木目＋本革巻きハンドル、本木目フィニッシャー、電子キーを全車に標準装備している。150万円という予算では多走行車になるが、この車もゴルフへの足として使う人が多いので、走行距離が多い割には、車の程度はしっかりしているだろう。3LV6モデルもあるが、こちらも装備は充実しているので高級車ライフを十分楽しむことができる。
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Report／石川真禧照、金子剛士　Photo／芳賀元昌　Model／平綿かおり
※この記事は、カーセンサー関東版20号（2007年10月4日発売）の特集をWEB用に再構成したものです