かつての高級車で
上質さを味わいながらもリーズナブルに!

今回は乗り物酔いをしにくいであろう、快適な乗り心地の車選びをしてみました。どうしても、かつての高級車が多くなってしまいますが、なかには100万円台から狙えるコストパフォーマーもチラホラ。乗り心地を考慮しながら、差別化を図れる車が多数ランクインしています。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。ご質問をいただいた読者の娘さん、これで乗り物酔いをしなくなることを願っています!


第5位はプジョー407(現行)。まだ現行モデルなのに、初期モデルなら100万円台からも程度の良いものが狙えます。街中で走っている数も少ないですから、差別化も図れます。肝心の乗り味はというと、図太いバネが4輪を支えている感覚があってユニークです。路面の凸凹を思いのほか“拾う”感触ですが、自然な感覚を大切にしているのかもしれません。軽快感溢れる2.2Lモデル、全般的にドッシリした感触の3Lモデル、乗り比べて好みを見つけてください。


第4位はフォルクスワーゲンパサート(旧型)。質実剛健な古き良きドイツ車、という感覚です。街中では路面の凸凹を大して吸収しない乗り心地ですが、高速走行では抜群の安定性と滑らかな乗り心地に驚かされます。やみくもに柔らかな乗り味ではなく、しっかり踏ん張る足回りにアウトバーン生まれを感じさせます。モデルバリエーションは豊富で、個人的には4WDモデルであるV6 4モーション、W8 4モーションがオススメ。中古車相場もリーズナブルです。


第3位はメルセデス・ベンツSクラス(旧型)。前期型は日本車を意識したであろうソフトな乗り味が特徴的ですが、2004年モデル以降の後期型は目を見張るようなドライバーズカーへと進化しています。全車エアサスを装着していますが、このエアサスが見事なまでに快適性とスポーティさを両立させているんです。エアサスと聞くとソフトな乗り味を思い浮かべるでしょうが、後期型Sクラスのエアサスは見事な味つけ。クーペモデル、CLでも同様のことが言えます。


第2位はアウディオールロードクワトロ(絶版)。この頃のアウディ車、アウトバーンでブッ飛ばすことを念頭に開発されていたようで、足回りは結構ハード(上下動に要する時間が短い)な味つけに仕上がっていました。BMWやメルセデス・ベンツとの差別化でもあったのかもしれませんね。そんななか、オールロードクワトロはそのクロスオーバーという性質上、背がちょっとだけ高く、足回りのストロークが長めにとられていたのかもしれません。中古車価格も今が底値で狙い目です!


第1位はジャガーXJ(旧型)。中古車相場を見る限り、不人気車なんだと思います。かつての高級車も200万円台から狙えます。クラシカルな雰囲気を残しつつも、大胆に変化を遂げたXJ。軽いアルミボディのおかげで、軽快感たっぷりです。かといって、フワフワしているわけではなく、足回りはとにかくしなやか。XJがようやく、ライバルであるBMW7シリーズやメルセデス・ベンツSクラスと互角に戦えるだけの実力をつけた、とさえ思っています。ホント、素敵な車です。

Report / 古賀 貴司