第179回 ホンダ モビリオ(絶版) 【おいしい中古車】
2011/06/24
■扱いやすいコンパクトミニバン
ホンダのフリードといえば、今や押しも押されぬコンパクトミニバンの代表格ですが、人気が高いだけに、中古車市場での相場も高めです。それを知って「ちょっと高いなぁ」とお思いの方にオススメしたいのが、フリードの前身モデルに当たるモビリオです。こちらなら50万円以下で買うことができます。モビリオはフリード同様5ナンバーサイズのコンパクトミニバンで、2001年の12月に登場しています。車を生活の道具として日々使いたいという人のために「デイリーデザイン」というコンセプトを掲げて開発されました。
エクステリアデザインは、ヨーロッパの路面電車をモチーフに、直線と大きなガラスエリアが印象的なバーチカルエモーション・デザインを採用している(左右)
この開発テーマを具現化したのが、グローバル・スモールプラットフォームの採用です。これにより高水準の衝突安全性能とショートノーズ化を両立。さらにフィットなどでお馴染みのセンタータンクレイアウトの採用で、居住性が大幅にアップしたほか、多彩なシートアレンジも可能としています。
フロントだけでなく、全面のガラスエリアが大きいのもモビリオの特徴です。これは開放感を感じさせるだけでなく、死角を減らすという意味でも重要な役割を果たしており、車体の四隅にタイヤを配置したことと合わせ、狭い曲がり角や縦列駐車時の取り回しなども容易に行えるようになっています。
また静粛性を高めることにも力を入れていて、ルーフやフロア部分には上級車レベルの防音材を使用し、内装材にも防音処理を施しています。さらにドアからの侵入音や風切り音も抑えるなど、ボディ全体にわたって優れた静粛性を実現しています。
パワートレインは1.5Lの直4エンジンにミッションは全車CVTとなっています。車の重要なパーツの一つであるブレーキに関しては、EBD付きABSや急制動時などにブレーキ踏力を補助するブレーキアシストを標準装備するなど、安全性能にも抜かりはありません。
インパネ回りは、メタル調のセンターパネルでアクセントを与えている(左) 2列目シートは最大260mmスライドできる(中) 背の高い荷物も積載可能(右)
■程度にこだわっても50万円以下で買える!
さて、今年で登場から10年が経過するモビリオですが、今が価格と程度のバランスが一番おいしいタイミングといえそうです。これ以上大幅に安くなることはないでしょうし、程度に関しては年々悪くなっていく一方ですからね。そういう意味で今が買い時なわけですが、程度にこだわらなければ10万円以下で販売されているモビリオも存在しています。修復歴の有無が気になるという方でも、修復歴なし+走行6万kmで29万円といった中古車もあります。
さらに50万円の予算があれば、かなり程度の良さそうな車が狙えます。修復歴なし+走行1.2万kmで49.8万円というのだから驚きです。家族が多いからミニバンが必要、でも普段は奥さんが運転するから乗るからコンパクトなミニバンがいい。そしてもちろん安い車といった条件なら、まさにホンダのモビリオがピッタリだと思います。
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第179回 ホンダ モビリオ(絶版) 【おいしい中古車】/旬ネタ
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