多くの人が注目していない車は
安値で流通する!

どんなに良い車でも、需要がなければどんどん値下がりしていくのが中古車です。新車とは違って、需要と供給に左右されるのが中古車ですから。上位5位にランクインしたものの多くが、現在あまり消費者から注目を浴びていない、不人気車にカテゴライズされるものかもしれません。それでいて乗ってワクワクさせてくれて楽しく、見映えの良いものばかりが勢揃いしています。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。100万円台で狙える今、本当にチャンスです!


第5位はアウディオールロードクワトロ(絶版)。ステーションワゴンに悪路走破性を与えた、新しいクロスオーバーのジャンルを切り開いた車です。ドイツ車から連想される質実剛健ぶりにスマートさ、高級感、そしてスポーティさをミックスさせています。高速クルージングもお手の物で、アウディの“変革”を見せつけた一台と言ってもいいでしょう。100万円台でこれだけの実用性と高級感、両立させた車を味わうことは難しいでしょう。良い個体が残っているうちに!


第4位はシボレーコルベット(旧型)。5.7LのV8エンジンを搭載した、アメリカン・マッスルカーです。ワイド&ローのスーパーカースタイルに、リトラクタブルヘッドライト。大排気量とあって税金や燃料費は“それなり”にかかりますが、得られる走りっぷりは天然記念物級です。ライバルのスポーツカーたちと比べると“ユルさ”があるのは事実ですが、そこも愛おしく感じられます。最近では珍しいスポーツカーの“王道”スタイルに、一緒に乗る人も熱くなります。


第3位はM・ベンツSクラス(旧型)。威風堂々としながら、従来の重厚感より軽快感を追求したフルサイズセダンです。疲れ知らずで快適な乗り味には変わりありません。2003年式モデル以降の後期型は足回りが引き締められ、より“ドライバーズカー”へと進化しています。さすがに100万円台後半からになってしまうのが、ちょっと残念…。旧型とて、誰の目にもM・ベンツのフラッグシップであることがわかる一台。国産コンパクトの新車価格で狙えます。


第2位は日産スカイラインクーペ(旧型)。国産車では珍しい優雅さをもったクーペです。でも、大人4名が乗ってもそれほど窮屈ではありません。街中ではスポーティさの演出のためか、意外と硬い乗り味に驚くかもしれません。でも、高速クルージング時は踏ん張りが利いて滑らかで、長距離ドライブに出かけたくなります。パーソナル感が漂いながら、ちゃんと実用性も考えられています。3.5LのV6エンジンは若干ラフな感じもありますが、パワフルで文句なし!


第1位はアルファ ロメオ アルファ166(現行)。こんな大胆なデザイン、よくぞGOサインを出したものだと今でも思います。前期型であれば100万円以下でも余裕で狙えてしまいます。安い中古車を購入し、余った予算でリフレッシュすれば満足度はかなり高いでしょう。バカっ速いわけではありませんし、そんなに乗り心地が良いわけでもありません。でも、100万円に見えないミステリアスな存在で差別化にはうってつけ。内外装、エグゾースト音とにかくすべてがセクシーです。

Report / 古賀 貴司