円高の長期化で“逆輸入車”が増加する!?【トレンドワードで中古車探し】
カテゴリー: クルマ
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2010/07/14
国産車と輸入車の魅力を併せもつ逆輸入車
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円高の長期化が叫ばれる昨今、自動車メーカーがその対策に向けた動きを活発化させています。トヨタが、英国工場で生産する中型セダン「アベンシス」を、日本へ輸入することを検討したり、日産自動車も昨日(2010年7月13日)発売したばかりの「新型マーチ」をタイからの生産・輸入に切り替えたりしています。
なぜ日本の各自動車メーカーにこのような動きが見られるのかというと、長引く円高により、海外で生産を行ない、それを日本に逆輸入したほうがトータルコストが安く抑えられるためです。消費者側からすると、安くて質のいい車が手に入れやすくなるというメリットがあります。
今回はそんな海外生まれの国産車、その名も“逆輸入車”をご紹介します。トヨタのアベンシスをはじめとして、日本ではメジャーな車種とは言い切れない車もありますが、実は業界の間では評判の高い車種が結構たくさんあるんです。
逆輸入車には3大メーカーの車が豊富にラインナップ
2010年7月13日現在、カーセンサーnetに掲載されている逆輸入車は約1500台です。メーカー別に見ていくと車種数はトヨタ、日産、ホンダの3大メーカーが圧倒的。ただし、スバルトラヴィックや三菱エクリプスなどその他のメーカーも知る人ぞ知る、なかなかいい逆輸入車を生産・販売しています。
そんななか今回紹介したいのは日産が誇るCセグメントのSUV、デュアリスとスズキのコンパクトカー、スプラッシュです。
日産デュアリスは欧州の英国で生産が行われている車です(ただし、国内販売分に関しては2007年12月から日産九州工場での生産に移管)。元々、日産が欧州市場を強く意識して登場したモデルで、レースで有名なザックス社と共同開発したショックアブソーバー、700パターンから最適な変速を選ぶ新開発CVTなどを採用し、走りも鍛え上げられています。
ちなみに生産地ではキャシュカイという車名で販売されています。駆動方式がFFのコンパクトサイズSUVということで、フォルクスワーゲンのゴルフなどから乗り替える人が多いそうです。
スズキスプラッシュはハンガリーにあるスズキの子会社マジャールスズキで生産されているワールドワイドコンパクトカーです。同社の2代目スイフトのプラットフォームをベースとしており、1.2Lの直列4気筒エンジンがもたらす走りは、徹底的な走行テストを繰り返し、足回りやハンドリングなどをチューニングしたこともあり、抜群の安定感をみせます。
なお、現地欧州ではオペルアギーラとしても販売されています。さらに近年、経済的な発展の目覚ましいインドでは「リッツ(Ritz)」という名前で生産・販売。余談ですが、インドではすでに「スプラッシュ」という名前がフォードによって商標登録されてしまっていたため、この車名になったそうです。
このほかにも前述のスバルトラヴィックや三菱エクリプス、ホンダのアコードやシビックシリーズなどまだまだ面白い逆輸入車はたくさんあります。
さぁ、長期化する円高により今後ますますその存在感を増していく可能性のある海外育ちの国産車。右の検索ボタンからそんな個性的で魅力満載の逆輸入車をチェックしてみてください。