100万円以下でも納得ベストテン《後編》【なんでもベスト10】
カテゴリー: クルマ
タグ:
2010/04/19
飲み会の回数をちょっと減らすだけで
買える車たち
車離れが進んでいると言われる昨今ですが、やっぱり車がある生活はいいものです。自由な時間に、自由な行き方ができるという点では、解放感たっぷりなんです。しかもデフレの世の中ですから、100万円も出せば立派な車が狙えます。走って楽しかったり、贅沢な気分に浸らせてくれたり"十台十色"です。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。
第5位はスズキスイフト(現行)。なかでも「スポーツ」がオススメです。ライトウェイトスポーツの醍醐味を教えてくれる一台です。いわゆる弾丸ホットハッチ系ですね。絶対スピードの速さではなく、車とドライバーの一体感の合致具合が官能的と呼べるほどなんです。フツーのコンパクトカーに見えてフツーじゃない、という点では「羊の皮を被った狼」。そこそこに速くて、運転することが気持ちよくて、フツーに大人5名乗車もできるんです。いい車です。
第4位はM・ベンツEクラス(旧々型)。ボールベアリングからラックアンドピニオンに変わったパワステ、シートに使われるヤシの繊維が大幅に削減された、などコストカットが目立った車として批判されてきましたが、100万円以内で買えるセダンとしてはまったく文句がありません。それまでのM・ベンツらしい引き締まった感は薄れているようですが、スプリングの巻きが多いように感じさせる足回りは独特で疲れ知らず。高級車としてではなく、実用の足に。
第3位はトヨタセルシオ(絶版)。100万円あれば歴代すべてが狙えます。今回はあえて初代をオススメ。バブル景気に乗っていた日本、トヨタもノリノリだったのでしょう。セルシオは当時の最高峰、クラウンを凌駕する高級車の新基準を打ち立てた車でした。静粛性、フラットライド、軽い操作系、本革とウッドの室内によるトヨタ流の高級感。10年はヤレないという謳い文句通り、フルノーマルの車両はパリっとしています。ネオクラシックとしても楽しめる一台です。
第2位はポルシェ968(絶版)。ボクスターの登場までポルシェは911以外、あまり売れませんでした。絶対性能はポルシェのヒエラルキー上エントリーレベルに位置づけられた968ですが、設計思想は自動車工学の理想系を追求していたように思います。トランスアクスル方式を採用していることで、前後重量配分は理想のほぼ50:50。ショボく感じられた240psの4気筒エンジンですが、1310kgのボディ重量には十分です。100万円以内でポルシェライフ、始めません?
第1位はトヨタクラウンロイヤル(旧々型)。つくづく"オヤジキラー"な車だと思います。静粛性は高いし、ソフトな乗り味だし、エアコンは微調整できる配慮がなされているし、ステアリングは小指で操作できるほど軽いんです。アームレストの位置が絶妙で、まるで料亭の肘掛け状態(笑)。グローバルスタンダードでは語り尽くせない、日本独特の"おもてなし"の世界です。運転することに楽しみを覚えるのではなく、この空間にいることが癒しになります。