ダイハツ ブーンルミナス VS ホンダ フリード PART.1 概要編
2009/08/18
ダイハツ ブーンルミナス 概要
主要諸元のグレード:CXエアロ | |||||
---|---|---|---|---|---|
サイズ [mm] |
ミッション | エンジン種類 | 最高出力 [ps] |
最大トルク [kg-m] |
10・15モード燃費 (km/L) |
4195×1695×1620 | 4AT | 直4DOHC | 109 | 14.4 | 15.6 |
ミニバン界のミニチュアダックスフント
ブーンルミナスとパッソセッテ(以下ルミナス/セッテと表記)は、ダイハツとトヨタの共同開発車。事実上“同じ車”だ。が、セッテはトヨタのミニバンのラインナップ中、同クラスにシエンタがあるも、そちらはスライドドア付きで子育て世代向き。セッテはスイング式ドアという点で、より乗用主体…とすみ分けが。対してルミナスは、ダイハツにとってはアトレー7以来の3列/7人乗りのコンパクトミニバンだ。車は同じでも、ポジションはブランドにより違いがある(今回は撮影車の手配の都合でルミナスを取り上げた)。
とはいえ、ブーン/パッソというコンパクトカーをベースに仕立てたコンパクトミニバンというのが実態。なので全幅も、5ナンバー枠内(1695mm)にとどめられている。が、ホイールベースは2750mmと長く、何とウィッシュと同一サイズ。さしずめ、ミニバン界のミニチュアロングダックスフントといったところか。理解としては、コンパクトカー並みの扱いやすさは堅持しつつ、3列シートによりミニバンの実用性もモノにした欲張りな狙いの車…といったところである。
搭載エンジンは1.5Lの1タイプ(10・15モード燃費は2WDが15.6km/L、4WDが14.6km/L)。今回の試乗車CXエアロは装備の充実した上位グレードCXの外観ドレスアップ版で、CXに加え、外観ではリアスポイラー(LED式ハイマウントストップランプ内蔵)、フロントフォグランプ、ドアミラーターンランプを追加。ドアミラーにリバース連動機能が付く。新車の車両本体価格はFFが188万円、4WDが207.3万円。
ホンダ フリード 概要
主要諸元のグレード:Gエアロ・ジャストセレクション | |||||
---|---|---|---|---|---|
サイズ [mm] |
ミッション | エンジン種類 | 最高出力 [ps] |
最大トルク [kg-m] |
10・15モード燃費 (km/L) |
4215×1695×1715 | CVT | 直4SOHC | 118 | 14.7 | 16.4 |
2008年下半期、3列シートのミニバンでナンバー1の販売台数を記録
路面電車のように四角く、いかにも機能的だったモビリオに代わるコンパクトミニバンとして登場したフリード。全長4.2m+ながら8人乗り(ほかに7人、5人乗りがある)を実現し、とにかく実用重視のコンセプトが明快な車である。そんな資質が認められ、2008年度下半期には、3列シートのミニバンでナンバー1の販売台数を記録した。
そんなフリードだが、今年(2009年)5月に一部改良が行われた。といっても登場以来まだ1年足らず、好評でもあるから、外観の大きな手直しはナシ。実行されたのは主に装備およびグレードの見直しで、従来G、Gエアロ、FLEXの各グレードに設定されたパッケージ仕様を、人気の高かったオプションを追加し設定したという「ジャストセレクション」に呼称変更。装備内容が見直された。
一方で全車にマップランプと2列目グラブハンドルが標準化されたのは全車に共通。「かゆいトコロに手が届いた」とは、とある従来型オーナーの弁だが、市場の声に耳を傾けたのであろう姿勢は評価したい。また7人乗りの2列目席のシートスライド量が40mmプラスされたのも新しい。FF車は環境対応車普及促進税制(取得税、重量税75%減税)にも対応した。
今回の試乗車は「Gエアロ・ジャストセレクション」の8名乗り(FFのみの設定)。従来のGエアロ・Lパッケージに、15インチアルミホイール、ハーフシェイド・フロントウインドウを標準装備化したもの。車両本体価格は202万円で、試乗車では右側パワースライドドア(5万2500円)、HDDインターナビ(23万1000円)、スマートキーシステム(8万4000円)が追加されていた。
次回はダイハツ ブーンルミナスとホンダ フリードの走行性能をチェックするぞ!
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