軟派系からハードコアまで選択肢は意外と豊富

スポーティカーよりも、スポーツカーとして分類されるべき10台をピックアップしてみました。200万円という予算でも、本格派スポーツカーを手に入れることは可能です。なかにはファミリーカーとしても使える、実用性を兼ね備えたものもあります。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。昔、憧れたスポーツカーも、今では購入可能になっているかもしれません。

第10位はポルシェ968(絶版)。フロントにエンジンをミッドシップし、リアにトランスミッションを搭載するトランスアクスルタイプの本格派。今、アストンマーティンを率いるベッツ社長が当時の開発者でした。ちなみに現在のアストンマーティン車は、同じようにトランスアクスルを採用。前後重量バランスが良く、ハンドリングが素直になるからです。4気筒エンジンですが十分にパワフル。あまり人気がなく短命に終わってしまいましたが、今となっては希少価値があると思える一台。

第9位はマツダRX-8(現行)。クーペのようなルックスながら、ちゃんと大人4人乗りの4ドア(リアは観音扉式)をもつセダン。軽いボディ、優れた前後重量配分、そして素直な荷重移動ができる足回りのおかげで、思いのほかスポーティに仕上がっています。家族のためにクーペを諦めざるを得なかった人たちが、ターゲットユーザーなのでしょう。MT車はペダルレイアウトまでこだわっていて、ヒール&トーがしやすいようになっています。こだわりたっぷりの実用車。

第8位はスバルインプレッサSTI(旧型)。日本が誇るスーパースポーツカーの一台です。WRCでの華々しい戦績が、日本車浸透率の低いヨーロッパでも受け入れられる理由の一つでしょう。直接のライバルである三菱ランサーエボリューションほど電子制御デバイスで過剰武装することなく、意外とセオリー通りに作り上げられています。その分、ドライバーのテクニックに委ねられる部分もありますが、その分の満足度も高まります。文句のつけどころがないほど速い。

第7位はホンダインテグラタイプR(絶版)。「タイプR」と呼ばれるモデルは、我々が想像するよりも手が込んでいます。ホンダの“意地”と理解してもあながち間違いではないでしょう。ボディ各部が軽量化ならびに高剛性化されていて速く、そして気持ち良く走るために開発。たった2Lのエンジンは220psを叩き出し、VTECが高回転域でのパワーアップを体感させてくれます。シートはレカロ製、ブレーキはブレンボ製、ステアリングはMOMO製と、こだわりも。

第6位はTTクーペ(旧型)。純粋なスポーツカーではありませんが、かなりスポーティな仕上がりになっていました。エクステリアもさることながら、インテリアもかなりユニーク。10年もすれば、立派なコレクターズアイテムになる予感がするほどです。若干、硬めの足回りですが、スピードが増すごとに安定感が高まります。本当は3.2Lモデルをオススメしたいところですが、200万円の予算が許すのは1.8Lモデル。FFもありますが、できればアウディ自慢のクワトロで。

木曜日には第5位から1位を発表します。

フォトコレクション

写真:第10位:ポルシェ968(絶版)|なんでもベスト10

第10位:ポルシェ968(絶版)

写真:第9位:マツダRX-8(現行)|なんでもベスト10

第9位:マツダRX-8(現行)

写真:第8位:スバルインプレッサSTI(旧型)|なんでもベスト10

第8位:スバルインプレッサSTI(旧型)

写真:第7位:ホンダインテグラタイプR(絶版)|なんでもベスト10

第7位:ホンダインテグラタイプR(絶版)

写真:第6位:アウディTTクーペ(旧型)|なんでもベスト10

第6位:アウディTTクーペ(旧型)

Report / 古賀 貴司