面白みは車選びから欠かせない要素

エコがブームなだけでなく実際問題、コンパクトカーの車としての存在意義は大きいです。最近は時に小さいボディサイズながら安全性は確保されていますし、走りもしっかりしています。普段1人か2人でしか移動しないドライバーには、これ以上の選択肢はないかもしれません。でもほかの人と同じコンパクトカーに乗っていては、面白みがありません。というわけで、ユニークなコンパクトカー10台を選んでみました。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。

第10位はプジョー207CC(現行)。まだデビューしてからさほど時間が経ってないこともあって、中古車相場は安いとは言えません。しかし、これほどまでにアグレッシブかつユニークな存在も珍しいです。ライオンが大きく口を開けたようなフロントマスクは、最近のプジョーのアイデンティティになりつつあるようです。メタルルーフは206CCから引き続き採用され、ルーフを閉じているときはハッチバックに比べて全高が75mmも低められています。可愛らしさよりも、流麗さが際立っています。

第9位はC4クーペ(現行)。“さすがシトロエン"と言わざるを得ません。リアスタイルは昔のホンダCR−Xを彷彿とさせますが、逆スラントしたブレーキランプなんて見ているだけでも楽しめちゃいそうです。どんなロケーションでも風景に“溶け込む"、なんてことはないでしょう。これだけ個性が際立つデザインなら、常に非日常を味わわせてくれそうです。個性的すぎて新車の売れ行きが悪いのでしょうか、中古車物件はメチャメチャ少ないです。程度の良いものは即買いかもしれません。

第8位はルノーメガーヌ(現行)。ルノーが日産の親会社となってから登場したモデルなので、プラットフォームは日産車との共用です。リアウインドウのワイパーも日産のロゴが入っていたように記憶しています。日本車の良い部分を積極的に流用した意欲作、とも呼べます。カボチャの馬車のようなデザインはWiLL Viをちょっと思い起こさせますが、短命に終わったルノーアヴァンタイムのモチーフなのでしょう。中古車相場もこなれていて100万円ほどから程度の良いものが狙えます。

第7位はミニコンバーチブル(現行)。コンパクトカーでオープンカー、というところからしてポイントは高いです。風の巻き込みなんて気にしてはいけません。風を感じるためのオープンカーなんですから。キュートなルックスとは裏腹に、結構本気で走れてしまうのがミニの凄いところ。BMWの成せる業でしょうか。ヨーロッパでは走り好きなポルシェオーナーたちのセカンドカーとして、ミニコンバーチブルが流行ったほどです。チューニングパーツも豊富ですし、長くつき合える予感がします。

第6位はスズキスイフト(現行)。なかでもスイフトスポーツは、運転するのが楽しいホットハッチとして好評を博しています。一時期、高値安定しそうな雰囲気すらありましたが、100万円台前半から狙えるようになってきました。とにかく粘る足回りに、小気味良く回るエンジンはやみつきです。独身女性でも、独身男性でも、夫婦でも、ファミリィでも似合うことでしょう。可愛らしくも逞しい雰囲気が漂い、かといって奇抜さを追い求めなかったデザインは清々しさすら覚えます。

木曜日には第5位から1位を発表します。

フォトコレクション

写真:第10位:プジョー207CC(現行)|なんでもベスト10

第10位:プジョー207CC(現行)

写真:第9位:シトロエンC4クーペ(現行)|なんでもベスト10

第9位:シトロエンC4クーペ(現行)

写真:第8位:ルノーメガーヌ(現行)|なんでもベスト10

第8位:ルノーメガーヌ(現行)

写真:第7位:ミニコンバーチブル(現行)|なんでもベスト10

第7位:ミニコンバーチブル(現行)

写真:第6位:スズキスイフト(現行)|なんでもベスト10

第6位:スズキスイフト(現行)

Report / 古賀 貴司