日産新型エクストレイルで約2400㎞の旅！佐賀「古湯温泉おんくり」までのロングドライブを吉田由美がレポート

タグ: 日産 / SUV / 4WD / 旅行 / エクストレイル / 吉田由美

2023/03/14

▲カーライフエッセイストの吉田由美が新型日産エクストレイルでのロングドライブをレポート！

話題の新型エクストレイル、長距離ドライブではどう？

こんにちは、吉田由美です。実は先日、横浜から佐賀まで約2400km（往復）のドライブ旅を満喫してきました！

なかなかない機会なので、車とお宿についてレポートします。

行き先は昨年の「Classic Japan Rally 2022 Moji」で立ち寄った佐賀県の「古湯温泉おんくり（ONCRI）」。今回は私の友人と女子2人旅です。ロングドライブもしたかったし、このお宿にもいつかゆっくり泊まってみたいと思っていたんですよね。いろんなご縁があって、こんなに早く実現できるとは！

お供は、新型エクストレイルのG e-4ORCE。

2022年、9年ぶりにフルモデルチェンジした4代目エクストレイルは、現在大人気のモデル。Gは上位グレード。「e-4ORCE（イーフォース）」とは日産の新しい電動の四輪駆動制御システムのことです。

エクストレイルというと、初代からタフなイメージが強く、高速道路や空港などで働く車として信頼性も人気も高いSUV。

新型はシャシーにルノー、三菱のアライアンスと共同開発した「CMF-CD」を採用し、3つの「e」がポイントです。

1つめの「e」は「e-POWER」。世界初の量産車に搭載された1.5L 3気筒の日産自慢のVCターボエンジンとモーターを組み合わせた「e-POWER」を導入し、低燃費、高出力、静粛性を実現しています。ちなみに「e-POWER」とはエンジンで発電し、駆動はモーターのシリーズハイブリッドのこと。このおかげで最高出力144ps、最大トルクは250N・mに。

2つめは、前後のモーターとブレーキで駆動力を自由自在にコントロールする電動駆動四輪制御技術「e-4ORCE」。これは電動化車両に搭載される四駆システムで、現時点では新型エクストレイルとBEVのアリアにしか搭載されていません。しかもアリアに先に導入される予定が、諸事情で先にエクストレイルの方へ市場投入されたそう。日常走行からワインディング、滑りやすい路面など、どんな路面状況にも合わせて制御してくれるので、安心で楽しいドライブを実現してくれます。

最後は「e-Pedal」。オンにすると、アクセルペダルだけで加速、減速、停止を行うことができるので、ペダルの踏みかえ頻度が減り、運転の疲労が軽減されます。

また、5つのドライブモードがあり、高速道路、一般道、山道などシーンによって最適なモードを選ぶことが可能です。目的地の古湯温泉おんくりは山の上にあるお宿。なかなかの急こう配を上らねばなりませんが、エクストレイルではきっと楽々。こういう車だと万が一の時も安心……ですよね。

つまり、新型エクストレイルはロングドライブも悪路もどんとこい。まさに今回の旅にピッタリなのです。

デザインや質感も大幅に進化していて、エクステリアはスタイリッシュに。

フロントに今ドキな日産のデザインアイコン「Vモーショングリル」を採用し、ヘッドランプも2段に分かれて一新。サイドのデザインは、ホイールアーチを樹脂にすることでアクティブ感を演出。リアもコンビネーションランプが新しさを印象づけます。

インテリアはインパネやドア内側など手の触れる部分にソフトな素材を使ったり、センターコンソールなど全体的に質感が向上しています。

▲試乗車はオプションでアクティブLEDヘッドライト、リアにLEDフォグランプ、抗菌仕様のナッパレザー、さらに9つのスピーカーのBOSE Premium Sound System、パノラミックガラスルーフ、ルーフレールを追加装備

まず、横浜・みなとみらいを2月5日の朝にスタート。気持ちのいい青空。初日はできるだけ九州に近づこう、ということで約800㎞先の広島を目指します。さっそく天気が良く、ドライブ日和。

御殿場あたりまでは見慣れた景色ですが、その先はそうそう行くわけではないのでテンションが上がります。

道中では、ロングドライブの強い味方・先進運転支援システム「プロパイロット」と「e-Pedal」を活用。残念ながら新型エクストレイルに搭載されているのは「プロパイロット2.0」ではありませんが、それでも大活躍。

車がルート走行してくれて先行車との距離も保持しつつ、渋滞時には停止もしてくれます（高速道路走行時に限定されます）。この機能があるのと無いのでは大違い。体の疲労度を格段に減らしてくれました。

ただ、私の友人でこの旅に同行してくれた謎の美女（？）は、プロパイロットで設定した時の走行ラインにちょっと違和感がある、とのこと。確かに、カーブ走行時などは中央線寄りに走る傾向があり、自分の走行ラインと違う場合は気になるかも。

ランチは新東名高速道路・長篠設楽原パーキングエリア（PA）。

このあたりは現在放送中のNHK大河ドラマ「どうする家康」で盛り上がっているらしく、PAは武家推しの雰囲気。

そしてこの日、最もテンションが上がったのが伊勢湾岸自動車道・名港トリトン。名港東大橋、名港中央大橋、名港西大橋の総称で、3つの橋はそれぞれ青、白、赤のトリコロールカラー。その後も橋はいくつもあり、ナガシマスパーランドが見えたりで旅気分満点。それもこれも晴天のおかげ。

気になる実燃費についても報告しておきましょう。実はこの日、目的地の広島に入る少し手前から燃料警告表示が出てきて、挙句には航続可能距離が出てこなくなるという事態が。初めての体験でした。慌てて降りる予定のICより1つ手前で降り、10Lだけ給油。

そのままホテルに向かい、初日が終了しました。走行距離は776.8kmで、平均燃費は15.4㎞/L。

▲広島の夜はもちろんお好み焼き！

2日目は、広島・原爆ドーム周辺をぐるっと巡って広島プチ観光をしながら、九州・佐賀を目指します。

高速に乗る前に念のためガソリンを満タンにしましたが、市内中心部に近かったせいなのか、ガソリン価格はやや高め。レギュラーガソリンでリッター165円でした。でもレギュラーガソリンなのは助かります！（笑）

するとインターチェンジ手前のガソリンスタンドがリーズナブルなことを発見！これ以降、アプリを活用して周辺で安価なガソリンスタンドを検索して行くようにしました（笑）。

途中、山陽自動車道・宮島SAへ立ち寄ると、鳥居とお洒落なスターバックスがあり、宮島も見える絶好スポット。

▲初めて立ち寄りましたが、ここは下りがオススメです

そして本州最後の壇ノ浦PA 。関門橋を渡ると九州です！　九州では福岡の人おすすめの天ぷら屋「ひらお」でカジュアルランチ。

ついでに念のための給油をしましたが、ここはリッター159円でまずまず。航続可能距離は805㎞となり、ここまでの平均燃費は15.5㎞/L。

そしてついに、今回の旅の目的地、佐賀県・古湯温泉おんくりに到着！！

▲エクストレイルの荷室容量はクラストップの575L。約一週間の女性2人旅だと荷物も大量。助かります～（笑）

▲館内は、レンタルのパジャマが正装。好きな色のパジャマで過ごします。着心地の良い素材で、お好みに合わせて上にはジレを羽織ります。

このお宿が素敵すぎて紹介したいことが山ほどあるので（笑）エクストレイルのインプレッションとは分けて、記事末にまとめています。気になる方はスクロールしてください。ここでは割愛。

「おんくり」で素敵な2泊を過ごし、復路スタート。復路では、姫路→神戸→京都と立ち寄りつつ横浜を目指します。

神戸では別の取材があったので、合間に周辺をちょっとだけ観光。ちなみに、その後の宿泊先、京都での給油はリッター154円とリーズナブルでした（笑）！

こうして佐賀の後も2泊した後、関東へ。

最終日は、関東の平野部でも雪が積もるという予報だったのでドキドキでしたが、心配されていた東名高速道路の通行止めもなく、途中、雨と霧には遭遇しましたが全く運転には影響なし。雪が降らなくて本当に良かった！

そんなこんなで5泊6日、総走行距離2393㎞の新型エクストレイル試乗が終了。給油は5回、トータルの平均燃費は15.9㎞/Lでした。

旧型では、ここまでのロングドライブはしていないので、比較はできず、あくまで新型のみでの感想となりますが、プロパイロットのおかげもあって長距離は快適でした。

また、お宿の周辺は特に道幅も狭く、アップダウンが続く道も多かったですが、実際のサイズよりも小さく感じるほど取り回しが良く、パワーも十分。どんな道でも快適で楽しいドライブができることが分かりました。

しかし、買いたくても新車は受注すら受け付けていないんですよね……。早く購入できるようになりますように。いい車ですから。

カーセンサーには買える中古車がちょっとずつ流通しはじめているので、気になった方はぜひチェックしてくださいね。

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お宿「古湯温泉おんくり」のご紹介

さて、改めて今回の目的地「古湯温泉おんくり」のご紹介です。

「おんくり」という宿名は、いただいたご恩を誰かに繰り返し送る「恩返し」の連鎖を意味しているのだとか。

私が宿泊したお部屋は、大きな窓に緑豊かな景色が望める最上階の和と洋を融合したラグジュアリーツイン。お部屋のタイプは6つありますが、半露天風呂の「離れ　JIBOH」やテラスにテントが張ってるお部屋「ONCRIソノテラス」など、個性的なお部屋もあります。

温泉は「美人の湯」と呼ばれて低温でじっくり体の芯から温めてくれる感覚。男女合わせて15種類の趣向を凝らした天然温泉が楽しめます。また、中には佐賀県には唯一ここだけという砂風呂や、足湯などもあります。

▲チェックインは、フロント横のバー「SEBRI／セブリ」。ここは大きな窓と茶釜が印象的で、その奥には勝打山。それが額縁の中の写真のように美しい

▲佐賀県内唯一の砂風呂！

▲私の宿泊したお部屋です

お料理も素晴らしかったです。

1泊目の夜はイタリアンレストランの「SEBRI／セブリ」で、地元の食材を生かしたお料理に舌鼓。想像以上においしい！特にバーニャカウダが印象に残っていて、美味しいソースにつられてお野菜をたっぷり食べてしまい、おなかいっぱいでした。

2泊目の夕食は鉄板焼きレストラン／イノベーティブ・鉄板ワタハン。このお店ものれんをくぐって中に入った場所が贅沢で象徴的なスペース。雑誌などでこのお宿が紹介される際には、ここの写真が大きく使われることも多いそうです。

そしてここも抜群においしい！また、素敵なワインセラーもあり、各種貴重なワインをいただくことも可能です。私がお酒を飲めたらさらに幸せな旅だったに違いありません。

ちなみにほとんどの客室やレストランから正面に見える勝打山は山自体がご神体で、名前にあやかって参拝客が多いのだそう。

とにかくホテルスタッフさんたちの気遣いが素晴らしく、快適であっという間の2泊3日でした。2泊でも全然足りない（笑）！

名残惜しくて、宿を後にした後、鉄板焼きワタハンで使っていた赤柚子胡椒を購入（道の駅で見つけました）。現在、我が家で大活躍中！辛い物好きな方には超オススメです。何の料理にも合いますよ！

長い旅でしたが、今回のような楽しい旅なら大歓迎。また企画します（笑）！

エクストレイルとお宿のレポートは、吉田由美ちゃんねるの動画でも見ることができます。きれいな景色、素敵なお宿、カッコいいエクストレイル、ぜひ動画でもチェックしてください！