▲CGではなくジオラマで“特撮”! ▲CGではなくジオラマで“特撮”!

写真共有SNS発のスケールモデルアーティストがスゴい

インターネットが世界中に普及している今、どこにどんなチャンスが転がっているか分からないものです。1/24スケールのミニチュアモデルを使ったジオラマ写真家、マイケル・ポール・スミス氏はまさにインターネット上で発掘されたアーティスト。自作ジオラマに保有するミニカーを並べて“昔の風景”を作り出し、2008年から写真共有SNS「Flickr」に公開していました。

そんなスミス氏、ある日、イギリスの自動車雑誌からこの写真紹介の許諾を求めるメールを受け取ったそうです。それまでひと月1000人程度しか彼の写真は見られていなかったのですが、雑誌掲載後はそのアクセス数が100万人単位になり、どんどん増えていったそうです。

▲マイケル・ポール・スミス氏のFlickrアカウントページ。インターネット時代は住んでる国に限らず、インターネットアクセスがある国すべての人がオーディエンスと言えます ▲マイケル・ポール・スミス氏のFlickrアカウントページ。インターネット時代は住んでる国に限らず、インターネットアクセスがある国すべての人がオーディエンスと言えます
▲プロのモデラーだけに作業は緻密 ▲プロのモデラーだけに作業は緻密

ジオラマ写真は「エルジンパーク」と名付けられ、1920年から1960年頃の世界が描かれています。どことなく懐かしさを感じさせるもので、スミス氏が記憶する風景を再現しているんですって。もともとは自身が没頭できる趣味として始めたことが、いつしかアートとして世界中で広まり、多くのファンを獲得したんです。

スミス氏は、今では世界の多くの人に懐かしさを呼び起こしたり、インスピレーションを与えることができていると実感しているとのこと。現在は、2015年6月1日に発売されるエルジンパークの写真集のプロモーションで大忙しのようです。その一環として撮影されたのが、下記のインタビュー動画です。

まるで実写のように見えるノスタルジックなミニチュアカーの世界。ぜひ一度、ご覧になってみてください。

▲マイケル・ポール・スミス氏のインタビュー動画
text/古賀貴司(自動車王国)