新体制で品質アップ!NMKVが生み出す新たな軽自動車!
2013/05/29
2013年5月20日、岡山県倉敷市にある三菱自動車水島製作所で、新型軽自動車のオフライン式が実施された
NMKVによる第一弾モデルがまもなく登場
生産コストを下げつつも品質は向上
日産自動車と三菱自動車が軽自動車の企画・開発に特化すべく2011年に設立した合弁会社「株式会社NMKV」。両社の「いいとこどり」を目指した第1弾モデル、日産 DAYZと三菱 eKワゴンのオフライン式が生産工場である三菱自動車の水島工場で行われた。
生産には両社による部品調達から製造に至る効率化と合理化のノウハウが結集された。その結果、これまでの日産、三菱の軽自動車には採用されなかった「アラウンドビューモニタ」や静電タッチ方式で操作するエアコン・オーディオパネルなどを盛り込んで、商品力を大幅に向上させることができたという。OEMではなくNMKVという「ジョイントベンチャー」を立ち上げ、両社の「いいとこどり」ができたからこそ実現した車だ。
三菱自動車の益子社長は「たとえばエンジンは三菱、CVTは日産というような“得意分野の棲み分け”の他に、70年の伝統を持つ水島製作所の製造ラインに、日産自動車の製造ラインが持つ効率的な手法を取り入れることができた」と語る。輸送コストや製造コストを削減し、製造ラインを効率化、組み立て作業負荷を下げることなどで高い品質の車を安定して生産する。
これまでの軽自動車市場では、スズキとダイハツの2強時代が長く続いていたが、N BOXやN-ONEを擁するホンダが販売台数を伸ばし「3強時代に入った」と日産自動車の志賀COOは語る。NMKVでは、それらに負けない商品力を持った車を用意し、軽自動車全体のシェアの20%~25%を獲得することを当面の目標としている。2014年には、第2弾モデルとしてスーパーハイトワゴンタイプの軽自動車の発表も予定されている。
志賀COOと益子社長は、「ようやく先行者に対して“戦える” 商品を作り出すことができて本当に嬉しく思う。」と笑顔をみせた。新型DAYZ/DAYZハイウェイスターは全国の日産ディーラーから、新型eKワゴン/eKカスタムは全国の三菱自動車ディーラーから6月に発売される予定だ。