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ハイブリッドパワーユニットを搭載する、モータースポーツの最高峰「F1」【EDGE MOTORSPORTS】
ハイブリッドパワーユニットを搭載する、モータースポーツの最高峰「F1」【EDGE MOTORSPORTS】
2021/10/19
//ABテストロジック
▲F1(フォーミュラ1)は、1950年に始まったFIA(国際自動車連盟)が主催する世界最高峰のレースカテゴリー
パワーユニットは4社のみが供給
F1(フォーミュラ1)は、1950年に始まったFIA(国際自動車連盟)が主催する世界最高峰のレースカテゴリーだ。現在直下にはF2、F3、F4といったステップアップ用のカテゴリーが用意されており、熾烈な争いが繰り広げられている。
F1と下位カテゴリーとの大きな違いは、下位カテゴリーではシャシーやエンジンがワンメイクなのに対して、F1ではシャシー、そしてPU(パワーユニット)がチームによって異なる点だ。
2021年シーズン時点では、シャシーはチームごとにオリジナルのものを使用するよう規定されている。そしてPUは、メルセデス、フェラーリ、ルノー、そしてホンダの4社のみが供給している。ウイリアムズとマクラーレン、アストンマーティンにメルセデスを加えた4チームはメルセデスのPU。アルファ ロメオとハース、そしてフェラーリの3チームはフェラーリPU。アルピーヌは自社のルノーPU。そしてレッドブルとアルファタウリの2チームはホンダのPUを搭載している。
現代のF1マシンは、2014年に始まったレギュレーションによって、カーボンファイバー製のシャシーに、1.6L V6エンジンとターボチャージャー、そして、熱エネルギーを回生するMGU-Hと、運動エネルギーを回生するMGU-Kの2つのシステムを組み合わせたエネルギー回生システム(ERS:Energy Recovery System)という、いわゆるハイブリッドのPUを搭載する。最高出力は公表されていないが、エンジン単体で約850馬力、PUトータルで約1000馬力ともいわれている。
シャシーもPUも、すべての開発を自社でまかなうことはコスト負担が大きく、それを実現できているのは、メルセデス、フェラーリ、アルピーヌ(ルノー)の3チームのみというのが現状だ。
また、新PU導入以降はメルセデスの強さが際立っており、2014年シーズンからコンストラクターズ選手権とドライバーズ選手権においてダブルタイトル7連覇を達成。今シーズンの第15戦ロシアGPでは、ルイス・ハミルトンが勝利し、通算100勝を達成。これは、ミハエル・シューマッハの通算91勝を追い抜いたF1史上最多記録である。
▲ホンダのPU「RA619H」を搭載するレッドブル レーシング ホンダのRB16B
▲メルセデスのPU「M12 Eパフォーマンス」を積むメルセデスAMG ペトロナスのW12 Eパフォーマンス
▲フェラーリのPU「065/6」を積むスクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウのSF21
▲ルノーのPU「ルノー E-テック 20B」を搭載するアルピーヌF1のA521
2021年シーズンは、鈴鹿での日本GPはあいにく中止になってしまったが、全22戦でスケジュールが組まれている。
また、レース中にアクシデントが発生した際などに先導するセーフティーカーやメディカルカーだが、今シーズンはメルセデスとアストンマーティンがオフィシャルカーを提供している。ちなみに、メルセデスのセーフティーカーは「AMG GT R」、メディカルカーは「AMG C63 S ステーションワゴン」だ。アストンマーティンのセーフティーカーは「ヴァンテージ」、メディカルカーは「DBX」となっている。レースごとに振り分けられているというので、こんなところに注目してみても面白いかもしれない。
▲1996年からセーフティーカーとメディカルカーを提供するメルセデス。セーフティーカーには現在、AMG GT Rが用いられている(写真は2020年シーズン仕様)
▲2021年からアストンマーティン ヴァンテージもセーフティーカーとして登場。特別な改良が施されている
▼検索条件
アストンマーティン ヴァンテージ × 全国
そして、来年2022年シーズンは、レギュレーションが大きく変更される。マシンの底面に段差の付いたステップドボトム方式は、来年よりフラットな形状でマシンの底面と路面との間を流れる空気を制御してダウンフォースを生み出すグランドエフェクト方式へと変更される。これにより、ウイング類などマシン上面にあるエアロパーツを簡素化でき、マシン後方で発生する乱気流を抑制する。これは、レース中にオーバーテイクがしやすくすることが狙いだ。
また、長年F1では13インチタイヤを採用してきたが、2022年シーズンより18インチにサイズアップ。すでにフォーミュラEではミシュランが供給する18インチタイヤを装着しており、市販タイヤへの技術転用がしやすくなるといったメリットがある。
パワーユニットに関しては、2021年シーズンをもってホンダがF1パワーユニットサプライヤーとしての参戦を終了する。ホンダはPUに関する知的財産権の使用許諾をレッドブルに与え、同社はPUを製造するRed Bull Powertrains(レッドブル・パワートレインズ)を設立。現在、ホンダの英国におけるF1参戦活動の拠点であるHonda Racing Development UK(ホンダ・レーシング・ディベロップメント・ユーケー)の従業員はレッドブル・パワートレインズへ転籍となる。また、現在ホンダの二輪レース活動を運営するHRC(ホンダ・レーシング)に四輪レース活動機能を追加し、モータースポーツの体制を刷新。2022年シーズンにおけるPUの組立支援や、サーキットおよび日本におけるレース運営サポートの実施などはHRCが行うという。
つまり、2022年シーズンも実質的にはホンダのPUを搭載して走るレッドブルおよびアルファタウリのマシンを見ることができるというわけだ。唯一の日本人ドライバー・角田裕毅選手の活躍にも大いに期待したい。
文/藤野太一、写真/本田技研工業、ダイムラーAG、フェラーリ、アストンマーティン 、アルピーヌ
【関連リンク】
ハイブリッドパワーユニットを搭載する、モータースポーツの最高峰「F1」【EDGE MOTORSPORTS】/旬ネタ
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<p>F1(フォーミュラ1)は、1950年に始まったFIA(国際自動車連盟)が主催する世界最高峰のレースカテゴリーだ。現在直下にはF2、F3、F4といったステップアップ用のカテゴリーが用意されており、熾烈な争いが繰り広げられている。<br />
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F1と下位カテゴリーとの大きな違いは、下位カテゴリーではシャシーやエンジンがワンメイクなのに対して、F1ではシャシー、そしてPU(パワーユニット)がチームによって異なる点だ。<br />
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2021年シーズン時点では、シャシーはチームごとにオリジナルのものを使用するよう規定されている。そしてPUは、メルセデス、フェラーリ、ルノー、そしてホンダの4社のみが供給している。ウイリアムズとマクラーレン、アストンマーティンにメルセデスを加えた4チームはメルセデスのPU。アルファ ロメオとハース、そしてフェラーリの3チームはフェラーリPU。アルピーヌは自社のルノーPU。そしてレッドブルとアルファタウリの2チームはホンダのPUを搭載している。<br />
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現代のF1マシンは、2014年に始まったレギュレーションによって、カーボンファイバー製のシャシーに、1.6L V6エンジンとターボチャージャー、そして、熱エネルギーを回生するMGU-Hと、運動エネルギーを回生するMGU-Kの2つのシステムを組み合わせたエネルギー回生システム(ERS:Energy Recovery System)という、いわゆるハイブリッドのPUを搭載する。最高出力は公表されていないが、エンジン単体で約850馬力、PUトータルで約1000馬力ともいわれている。<br />
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シャシーもPUも、すべての開発を自社でまかなうことはコスト負担が大きく、それを実現できているのは、メルセデス、フェラーリ、アルピーヌ(ルノー)の3チームのみというのが現状だ。<br />
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また、新PU導入以降はメルセデスの強さが際立っており、2014年シーズンからコンストラクターズ選手権とドライバーズ選手権においてダブルタイトル7連覇を達成。今シーズンの第15戦ロシアGPでは、ルイス・ハミルトンが勝利し、通算100勝を達成。これは、ミハエル・シューマッハの通算91勝を追い抜いたF1史上最多記録である。<br />
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<br />
また、長年F1では13インチタイヤを採用してきたが、2022年シーズンより18インチにサイズアップ。すでにフォーミュラEではミシュランが供給する18インチタイヤを装着しており、市販タイヤへの技術転用がしやすくなるといったメリットがある。<br />
<br />
パワーユニットに関しては、2021年シーズンをもってホンダがF1パワーユニットサプライヤーとしての参戦を終了する。ホンダはPUに関する知的財産権の使用許諾をレッドブルに与え、同社はPUを製造するRed Bull Powertrains(レッドブル・パワートレインズ)を設立。現在、ホンダの英国におけるF1参戦活動の拠点であるHonda Racing Development UK(ホンダ・レーシング・ディベロップメント・ユーケー)の従業員はレッドブル・パワートレインズへ転籍となる。また、現在ホンダの二輪レース活動を運営するHRC(ホンダ・レーシング)に四輪レース活動機能を追加し、モータースポーツの体制を刷新。2022年シーズンにおけるPUの組立支援や、サーキットおよび日本におけるレース運営サポートの実施などはHRCが行うという。<br />
<br />
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<div class="author2019">文/藤野太一、写真/本田技研工業、ダイムラーAG、フェラーリ、アストンマーティン 、アルピーヌ</div>
<h3 class="link_tit">【関連リンク】</h3>
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<p>F1(フォーミュラ1)は、1950年に始まったFIA(国際自動車連盟)が主催する世界最高峰のレースカテゴリーだ。現在直下にはF2、F3、F4といったステップアップ用のカテゴリーが用意されており、熾烈な争いが繰り広げられている。<br />
<br />
F1と下位カテゴリーとの大きな違いは、下位カテゴリーではシャシーやエンジンがワンメイクなのに対して、F1ではシャシー、そしてPU(パワーユニット)がチームによって異なる点だ。<br />
<br />
2021年シーズン時点では、シャシーはチームごとにオリジナルのものを使用するよう規定されている。そしてPUは、メルセデス、フェラーリ、ルノー、そしてホンダの4社のみが供給している。ウイリアムズとマクラーレン、アストンマーティンにメルセデスを加えた4チームはメルセデスのPU。アルファ ロメオとハース、そしてフェラーリの3チームはフェラーリPU。アルピーヌは自社のルノーPU。そしてレッドブルとアルファタウリの2チームはホンダのPUを搭載している。<br />
<br />
現代のF1マシンは、2014年に始まったレギュレーションによって、カーボンファイバー製のシャシーに、1.6L V6エンジンとターボチャージャー、そして、熱エネルギーを回生するMGU-Hと、運動エネルギーを回生するMGU-Kの2つのシステムを組み合わせたエネルギー回生システム(ERS:Energy Recovery System)という、いわゆるハイブリッドのPUを搭載する。最高出力は公表されていないが、エンジン単体で約850馬力、PUトータルで約1000馬力ともいわれている。<br />
<br />
シャシーもPUも、すべての開発を自社でまかなうことはコスト負担が大きく、それを実現できているのは、メルセデス、フェラーリ、アルピーヌ(ルノー)の3チームのみというのが現状だ。<br />
<br />
また、新PU導入以降はメルセデスの強さが際立っており、2014年シーズンからコンストラクターズ選手権とドライバーズ選手権においてダブルタイトル7連覇を達成。今シーズンの第15戦ロシアGPでは、ルイス・ハミルトンが勝利し、通算100勝を達成。これは、ミハエル・シューマッハの通算91勝を追い抜いたF1史上最多記録である。<br />
</p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="RB16B" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_66165/02.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲ホンダのPU「RA619H」を搭載するレッドブル レーシング ホンダのRB16B</span></div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="W12 Eパフォーマンス" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_66165/03.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲メルセデスのPU「M12 Eパフォーマンス」を積むメルセデスAMG ペトロナスのW12 Eパフォーマンス</span></div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="SF21" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_66165/04.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲フェラーリのPU「065/6」を積むスクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウのSF21</span></div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="A521" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_66165/05.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲ルノーのPU「ルノー E-テック 20B」を搭載するアルピーヌF1のA521</span></div>
<p>2021年シーズンは、鈴鹿での日本GPはあいにく中止になってしまったが、全22戦でスケジュールが組まれている。<br />
<br />
また、レース中にアクシデントが発生した際などに先導するセーフティーカーやメディカルカーだが、今シーズンはメルセデスとアストンマーティンがオフィシャルカーを提供している。ちなみに、メルセデスのセーフティーカーは「AMG GT R」、メディカルカーは「AMG C63 S ステーションワゴン」だ。アストンマーティンのセーフティーカーは「ヴァンテージ」、メディカルカーは「DBX」となっている。レースごとに振り分けられているというので、こんなところに注目してみても面白いかもしれない。<br />
</p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="メルセデス AMG GT R" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_66165/06.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲1996年からセーフティーカーとメディカルカーを提供するメルセデス。セーフティーカーには現在、AMG GT Rが用いられている(写真は2020年シーズン仕様)</span></div>
<div class="sarch_col">
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<div class="taC w600_img mB10"><img alt="アストンマーティン ヴァンテージ" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_66165/07.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲2021年からアストンマーティン ヴァンテージもセーフティーカーとして登場。特別な改良が施されている</span></div>
<div class="sarch_col">
<div class="FAIR_btn3"><a href="https://www.carsensor.net/usedcar/bAS/s001/index.html" target="_blank">アストンマーティン ヴァンテージの中古車を探す</a></div>
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<p>そして、来年2022年シーズンは、レギュレーションが大きく変更される。マシンの底面に段差の付いたステップドボトム方式は、来年よりフラットな形状でマシンの底面と路面との間を流れる空気を制御してダウンフォースを生み出すグランドエフェクト方式へと変更される。これにより、ウイング類などマシン上面にあるエアロパーツを簡素化でき、マシン後方で発生する乱気流を抑制する。これは、レース中にオーバーテイクがしやすくすることが狙いだ。<br />
<br />
また、長年F1では13インチタイヤを採用してきたが、2022年シーズンより18インチにサイズアップ。すでにフォーミュラEではミシュランが供給する18インチタイヤを装着しており、市販タイヤへの技術転用がしやすくなるといったメリットがある。<br />
<br />
パワーユニットに関しては、2021年シーズンをもってホンダがF1パワーユニットサプライヤーとしての参戦を終了する。ホンダはPUに関する知的財産権の使用許諾をレッドブルに与え、同社はPUを製造するRed Bull Powertrains(レッドブル・パワートレインズ)を設立。現在、ホンダの英国におけるF1参戦活動の拠点であるHonda Racing Development UK(ホンダ・レーシング・ディベロップメント・ユーケー)の従業員はレッドブル・パワートレインズへ転籍となる。また、現在ホンダの二輪レース活動を運営するHRC(ホンダ・レーシング)に四輪レース活動機能を追加し、モータースポーツの体制を刷新。2022年シーズンにおけるPUの組立支援や、サーキットおよび日本におけるレース運営サポートの実施などはHRCが行うという。<br />
<br />
つまり、2022年シーズンも実質的にはホンダのPUを搭載して走るレッドブルおよびアルファタウリのマシンを見ることができるというわけだ。唯一の日本人ドライバー・角田裕毅選手の活躍にも大いに期待したい。<br />
</p>
<div class="author2019">文/藤野太一、写真/本田技研工業、ダイムラーAG、フェラーリ、アストンマーティン 、アルピーヌ</div>
<h3 class="link_tit">【関連リンク】</h3>
<ul class="Base_Templete_Link3">
<li><a href="https://www.carsensor-edge.net/?fed=contnikkan_edgec20201106001ie" target="_blank">カーセンサーEDGE.netはこちら</a></li>
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[title] => プロトタイプマシンが競う姿は圧巻!「ル・マン 24時間耐久レース」とは【EDGE MOTORSPORTS】
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[description] => 1923年から行われている伝統的レースのル・マン24時間耐久レース(WECの中の1ステージ)。モナコ・グランプリ(F1)やインディ500とともに世界三大レースの1つとも言われている。世界各国のGTカーに加え、自動車メーカーのプロトタイプマシンが混走。24時間で約5000kmを走破する過酷なレースだ。今回はル・マン24時耐久レースのカテゴリーや参戦車に加え、今後の方針など
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<div class="taC w600_img"><img alt="Le Man" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_66062/000.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲モータースポーツの世界でも注目度の非常に高いル・マン24時間耐久レース。かつてフォードGTやポルシェ 917などの伝説的マシンが活躍、注目された場でもある</span></div>
<br />
<p>1923年から行われている伝統的レースのル・マン24時間耐久レース(WECの中の1ステージ)。モナコ・グランプリ(F1)やインディ500とともに世界三大レースの1つともいわれている。世界各国のGTカーに加え、自動車メーカーのプロトタイプマシンが混走。24時間で約5000kmを走破する過酷なレースだ。<br />
<br />今回はル・マン24時耐久レースのカテゴリーや参戦車に加え、今後の方針などを解説していきたい。<br />
</p>
<h3>WECの中でもル・マンは特別なステージ</h3>
<p>2021年8月21~22日、フランスのル・マン・サルト・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)第4戦目となる、第89回ル・マン24時間の決勝レースが行われた。<br />
<br />WEC(FIA World Endurance Championship)は、プロトタイプマシンとGTマシンが混走して争う耐久レースの世界選手権。近年は年間6戦または8戦が開催されてきた。レギュレーションによって各レースの長さは6時間以上と規定されており、その中でル・マンが最長の24時間となっている。<br />
<br />ル・マンでのレースは伝統的に6月に開催されてきた。最も集客力のあるこのレースを最終戦にしたいという主催者の思惑から、2018年に年をまたぐ“スーパーシーズン制”を導入した。しかし、コロナ禍によってスケジュールは二転三転し、今年は4月のスパ・フランコルシャン(ベルギー)で始まり、11月のバーレーンで最終第6戦を迎えるスケジュールとなっている。残念ながら、毎年富士スピードウェイで開催されてきた日本大会は、2020年、2021年ともに中止となってしまった。そんな中で、今年のル・マンは異例の8月開催になったというわけだ。<br />
</p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="トヨタ GR010ハイブリッド" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_66062/001.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲ル・マンのハイパーカークラス(LMP1)で使用されるマシンは、完全競技用のプロトタイプマシン。究極の性能と24時間走行に耐えられる耐久性を備えている(写真はトヨタの最新マシン、GR010ハイブリッド)</span></div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="アウディ R18" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_66062/002.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲コース中盤のミュルザンヌ・ストレート(別名ユノディエール)では、公道区間であるにも関わらず、ほとんどのプロトタイプマシンが320km/h以上をたたき出す。シケイン設置前の6km連続ストレート時代には、405km/hを出したマシンも存在した</span></div>
<h3>プロトタイプマシンとスポーツカーベースマシンの混走は見もの</h3>
<p>現行のWECは「Hypercar(ハイパーカー)」、「LMP2」という2種類のプロトタイプカテゴリーと、「LMGTE Pro」「LMGTE Am」というプロとアマチュアが乗るGTマシンカテゴリーの計4つのクラスが混走している。<br />
<br />「ハイパーカー」は、LMP1とLMP1Hに代わる最上位クラス。かつて存在したLMP1H(ハイブリッド)クラスはアウディやポルシェの撤退以降、巨額の開発費などの問題から新規参入メーカーが得られず実質的にトヨタ1社のみという状況にあった。そこで、今年から新たに採用された技術規則によるマシンが、ハイパーカークラスのLe Mans Hypercar(LMH)となる。<br />
<br />2021年のハイパーカー規定では、ハイブリッドとノンハイブリッドの2つが設定されており、ハイブリッドにはトヨタがニューマシン「GR010ハイブリッド」を投入。ノンハイブリッドはイギリスのグリッケンハウス・レーシングの「Glickenhaus 007 LMH」と、F1でもルノーからアルピーヌへとリブランドした「Alpine A480」が参戦した。最終的に今年のル・マン24時間レースでは、トヨタが1-2フィニッシュで4連覇を達成、今年から設定されたハイパーカーという新カテゴリーでの初ウイナーとなった。<br />
</p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="トヨタ GR010ハイブリッド" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_66062/003.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲ハイパーカーカテゴリー初の優勝を飾ったGR010ハイブリッド。2台とも燃料系のトラブルを抱えていたものの、巧みなレース戦略によって無事完走した</span></div>
<p>GTマシンのクラスには、世界的に流行しているGT3とは異なるLM GTEが参戦している。LM GTE Proでは、フェラーリ(フェラーリ 488 GTE Evo)、シボレー(シボレー・コルベットC8.R)、ポルシェ(ポルシェ 911 RSR-19)の3メーカーを含む計8台のワークスマシンが参戦。LM GTE Amでは、フェラーリ、ポルシェに加えて、アストンマーティン・ヴァンテージAMRなど計23台が参戦した。結果、LM GTE Proではフェラーリが優勝、2位がコルベット、3位がポルシェと各社で表彰台を分けることになった。(LM GTE Amはフェラーリが優勝)<br />
<br />一方、2022年シーズンからは、プジョーがハイパーカークラスにニューマシン「プジョー 9X8ハイパーカー」での参戦を発表。2023年からはフェラーリもハイパーカークラスへの参戦を表明している。また、同年よりアメリカのIMSAとル・マン24時間レースの主催者であるACO(フランス西部自動車クラブ)が共通のプラットフォームやハイブリッドシステムを用いる新レギュレーション「LMDh(ル・マン・デイトナ・hybrid)の導入を予定しており、LMHとの性能調整のうえ、最上位クラスでの混走を可能とするという。これにより、アウディとポルシェがWECへの復帰を発表している。そして、この年を最後にGTマシンクラスのGTE proを終了させる予定だ。<br />
<br />2024年からはGT3マシンをベースとした新しいGTクラスがスタートするという。さらには、ル・マンに水素燃料電池プロトタイプ・カテゴリーを導入することも検討されているというから、今後はますます注目度が高まることが必至。<br />
<br />ちなみに、いまFIAから発表されている2022年シーズンのカレンダーでは、9月に富士での第5戦が予定されている。<br />
</p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="トヨタ GR010ハイブリッド" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_66062/004.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲プジョーのハイパーカークラス用マシン「9X8ハイパーカー」。他のマシンに装備されている大型リアウイングをもたない特殊な1台だ。プジョーいわく、このマシンは特殊な空力設計をもつため、ウイングは必要ないという</span></div>
<h3>プロトタイプと混走する市販車ベースマシンも要チェック!</h3>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="ポルシェ 911 RSR" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_66062/005.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲ポルシェ 911をベースとした911 RSR 19。ベースの911は、ご存じのとおりエンジンを最後尾に置くRRレイアウトを採用するが、RSRではトランスミッションとエンジンの配置を、逆にすることでMR化を果たした。これにより、車体後部にあるエアロパーツの自由度が増し、パフォーマンスも向上したという</span></div>
<div class="sarch_col">
<div class="FAIR_btn3"><a href="https://www.carsensor.net/usedcar/search.php?STID=CS210610&ROUTEID=edge&CARC=PO_S001&FMCC=PO_S001_F005" target="_blank">ポルシェ 911(991型、2011~2019年)の中古車を探す</a></div>
<h4>▼検索条件</h4>
ポルシェ 911(991型、2011~2019年) × 全国</div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="フェラーリ 488 GTE" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_66062/006.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲フェラーリ 488 GTBがベースの488 GTE Evo。ホイールベースを延長しタイヤの持続時間を延ばすよう改良が施されている。エンジンはベースモデルとほぼ変わらないが、過酷な24時間走行を見据えて制御システムが更新されている</span></div>
<div class="sarch_col">
<div class="FAIR_btn3"><a href="https://www.carsensor.net/usedcar/index.html?STID=CS210610&AR=&BRDC=&CARC=FE_S044&NINTEI=&CSHOSHO=&ROUTEID=edge" target="_blank">フェラーリ 488 GTBの中古車を探す</a></div>
<h4>▼検索条件</h4>
フェラーリ 488 GTB × 全国</div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="アストンマーテン ヴァンテージ AMR GTE" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_66062/007.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲アストンマーテン ヴァンテージをベースとしたヴァンテージ AMR GTE。6速シーケンシャルギアボックスなどを搭載し、ベースと同じAMG製V8エンジンを搭載。2020年にはステージ優勝に加えマニュファクチャラーズ・タイトルも獲得した</span></div>
<div class="sarch_col">
<div class="FAIR_btn3"><a href="https://www.carsensor.net/usedcar/search.php?STID=CS210610&ROUTEID=edge&CARC=AS_S001&FMCC=AS_S001_F002" target="_blank">アストンマーテン ヴァンテージ(2代目)の中古車を探す</a></div>
<h4>▼検索条件</h4>
アストンマーテン ヴァンテージ(2代目) × 全国</div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="シボレー コルベット C8.R" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_66062/008.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲日本でも今年から納車が始まっている、コルベットC8がベースとなっているC8.R。エンジンは5.5Lの自然吸気V8を搭載し、排気効率を高めるフラットプレーンクランクを採用している。今年のル・マンではブレーキ交換なしで、GTE Proの2位を獲得した</span></div>
<div class="sarch_col">
<div class="FAIR_btn3"><a href="https://www.carsensor-edge.net/catalog/chevrolet/corvette/F005M001/" target="_blank">シボレー コルベット (5代目 現行型)のカタログを見る</a></div>
</div>
<div class="author2019">文/藤野太一、写真/トヨタ自動車、Audi AG、Stellantis NV、Porsche AG、Ferarri NV、Aston Martin、Chevrolet</div>
<h3 class="link_tit">【関連リンク】</h3>
<ul class="Base_Templete_Link3">
<li><a href="https://www.carsensor-edge.net/?fed=contnikkan_edgec20201106001ie" target="_blank">カーセンサーEDGE.netはこちら</a></li>
</ul>
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[title] => バイオ燃料や天然素材製ボディを導入予定!? 技術革新が進むスーパーフォーミュラとは【EDGE MOTORSPORTS】
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[description] => 全日本スーパーフォーミュラ選手権は2013年から日本で行われている(2016年からは”全日本スーパーフォーミュラ選手権”として開催)
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<div class="taC w600_img"><img alt="スーパーフォーミュラ" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_66220/000.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲全日本スーパーフォーミュラ選手権は2013年から日本で行われている(2016年からは”全日本スーパーフォーミュラ選手権”として開催)</span></div>
<h3>エンジンはSUPER GTと同じものを搭載</h3>
<p>「全日本スーパーフォーミュラ選手権」(以下SF)は、国内の最高峰のフォーミュラカーレース。1973年に新設された全日本F2000選手権をルーツとし、その後は全日本F3000、そしてフォーミュラ・ニッポンと名称を変更し、2013年より現在のSFとなった。世界のトップフォーミュラである「F1」と異なる点は、F1がチームごとに開発したシャシーを使っているのに対して、SFはコストを抑制するためにワンメイクであること。<br />
<br />SFは、フォーミュラの世界で圧倒的なシェアを誇るイタリア・ダラーラ社のSF19シャシーを全チームが採用。エンジンは、トヨタとホンダの2社が供給。どちらもSUPER GT GT500クラス用と基本設計をともにする 2L直列4気筒ターボで、出力は550ps以上といわれている。そして、タイヤは横浜ゴムのワンメイクだ。<br />
<br />世界で活躍する人材を輩出しているカテゴリーとしてもSFは注目を浴びている。例えば、現在のF1で活躍するメルセデスAMGのリザーブドライバーであるストフェル・バンドーン、アルファタウリから参戦するピエール・ガスリー、2021年のインディカーシリーズのドライバーズタイトルを獲得したアレックス・パロウなどだ。<br />
<br />ちなみに、国内の下位カテゴリーであった全日本F3選手権は、2020年シーズンよりSFの名称を受け継ぎ「全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権」としてスタートしている。<br />
<br />ホンダ、トヨタといった自動車メーカーをはじめ、パワートレーン、シャシー、タイヤ、素材、燃料などのあらゆる面で、市販車両も含めたカーボンニュートラルの実験場にすることで、SFは将来に向けた技術開発につなげていくという。<br />
<br />特にSUPER GTと連携しながらe-FuelやバイオFuelといったカーボンニュートラルフューエル採用に取り組む。また、シャシーにはバイオコンポジットと呼ばれる植物由来の天然素材の導入に向け、2022年からテストを開始する。その他のアイテムについても順次開発、テストを重ね、次世代のフォーミュラカーの導入を目指すという。<br />
</p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="スーパーフォーミュラ" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_66220/001.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲トヨタのRI4A型エンジンを搭載するマシン。SUPER GTではレクサス LC500やトヨタ スープラにも採用されている</span></div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="スーパーフォーミュラ" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_66220/002.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲ホンダのHR-417E型エンジンを搭載するマシン。副燃焼室をシリンダー内部に備える”プレチャンバー機構”によって、より効率的にパワーを引き出せるエンジンとなっている</span></div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="スーパーフォーミュラ" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_66220/003.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲一時的に燃料供給量を増やす「オーバーテイクシステム」が搭載されており、一度に100秒間エンジン出力を向上させることができる</span></div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="スーパーフォーミュラ" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_66220/004.jpg" width="600" /><span class="CP_txt">▲ダラーラ製SF19ボディには、F1でも採用されているHalo(頭部を保護するためのバー)を装備している</span></div><br />
<h3>未来を見据え、新技術を次々導入予定</h3>
<p>先日、国内のトップフォーミュラカーレースが2022年で50周年を迎えるにあたり、日本レースプロモーション(JRP)は、次の50年に向けたプロジェクト「SF NEXT 50(スーパーフォーミュラ・ネクストゴー)」を発表した。<br />
<br />いま、SDGsやカーボンニュートラルの実現が叫ばれる中で、自動車業界は大きな転換点を迎えている。そしてモータースポーツ業界もそれに適応し、これからの社会において必要とされるモータースポーツへと変化していくことが求められている。<br />
<br />また、レースのエンターテインメント性を高めるために、2022年からデジタルシフトも進めている。スマートフォンに最適化したSUPER FORMULAの新たなデジタルプラットフォームを立ち上げ、ファンが見たいコンテンツを、いつでもどこでも見られる環境を用意する。<br />
<br />これにより、レースのライブ中継だけでなく、すべてのドライバーのオンボード映像や、様々な車両データ(車速や位置情報、オーバーテイクシステムの残量など)、ドライバー無線の音声等を見聞きすることができるようになる。ファンは応援しているドライバーの映像を選択したり、車両状況を見比べながら分析するなど、これまでになかった観戦体験ができるようになる。<br />
<br />この「SF NEXT 50」では、ストラテジーパートナーとしてデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社が参画。同社のもつ様々な事業フィールドでのノウハウを生かし、ともにプロジェクトを推進していく。<br />
<br />F1でも2030年までに温室効果ガス排出量ゼロを目指し、その第1弾として2022年シーズンよりバイオエタノールをブレンドした燃料の使用を開始する。<br />
<br />また、ル・マン24時間を含むWEC(世界耐久選手権)でも2022年からワイン造りで発生する残留ワインを原料とした、バイオエタノールなどを用いた100%再生可能燃料を採用。<br />
<br />いま、トヨタがしきりに水素エンジンを喧伝しているのも、そうしたカーボンニュートラルに向けた取り組みの一環だ。<br />
<br />「レースは走る実験室」<br />
<br />この本田宗一郎氏の有名な言葉は、これからのモータースポーツ業界でも受け継がれていくことになるのだ。<br />
</p>
<div class="author2019">文/藤野太一、写真/トヨタ、ホンダ</div>
<h3 class="link_tit">【関連リンク】</h3>
<ul class="Base_Templete_Link3">
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[edit_user_name] => 恒吉 佑哉
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