ホンダ プヨ

触ると柔らかい“新触感”の燃料電池車

シームレス・ソフト・ボックスをコンセプトに開発された燃料電池車がPUYO(プヨ)。その名が醸し出すように、自動車でありながらプヨプヨとした質感の外装をもった、これまでの概念をくつがえすモデルである。
今の段階で現実性があるかとなるとやはりまだコンセプトカーの域だが、ジェルボディと呼ばれるそれは、事故時の歩行者保護の観点から大変興味深い。
ライト類はシリコンの内部にあり光が透過する仕組み。ドアも電動式のガルウィングとなっているため、表面にドアノブなどの硬い突起を付ける必要がない。つまりフロントもサイドも、全面をジェルボディで覆うことができるため、先述の歩行者保護に死角がないわけだ。
スタイルはかまくらやお餅(?)を連想させるような、徹底して“角(カド)”を作らないデザインで、フロントからリアのガラスまでがカプセル状につながっている。
見た目のかわいさだけではない、実は未来の自動車設計を根本から変える可能性を秘めているのがPUYOなのである。
ホンダ プヨ リアスタイル
↑運転操作は従来のステアリングではなく、ドアの右手部分にあるジョイスティックで行う。このあたりはゲーム感覚だ

ホンダ プヨ インテリア
↑「SILK FEEL」をコンセプトに開発されたインテリアは、布の伸縮性を活かし人の感覚や気持ちにやさしく応えるよう作られている