マクラーレン名古屋が移転オープン! 同時に世界で3店舗目となる認定中古車販売拠点が誕生。その仕掛け人に狙いを聞く!!
カテゴリー: カーライフ
タグ: マクラーレン / EDGEが効いている / 西川淳
2023/11/18
名古屋に注目スポット誕生! マクラーレン名古屋を訪れてみた
スーパーカー文化の栄える街、名古屋にまた新たな注目スポットが誕生した。このたび「マクラーレン名古屋」を運営する八光自動車工業株式会社は新車ショールームを中区栄エリアに移転し、ブランド最新のCIを取り入れてオープンさせた。
広小路通と大津通の交わる栄エリアは名古屋でも有数のブランドエリアで、県内外から多数の人々が集まる好立地。地下鉄の駅や高速のインターからも近く、緑豊かな大通りにも面しているため、訪れやすい場所だと言っていい。また、西区上名古屋にあった以前の新車ショールームはサービスファクトリー併設の「マクラーレン クオリファイド名古屋」として生まれ変わった。世界で3番目の認定中古車販売拠点だ。
マクラーレン・オートモーティブ日本代表の正本嘉宏氏は「名古屋を中心とした中部エリアは元々、高級車販売に関してとてもポテンシャルのある地域でした。おかげさまでマクラーレンというブランドの認知も随分と進み、保有台数も順調に増えて、認定中古車のビジネスもうまく回り始めています」と語る。
正本氏は続ける。「正直に言って日本での展開が始まってから今までは新車の拡販をまずは第一に考えていました。メンテナンス体制や中古車販売など、どれ一つとっても保有台数をある程度あげておかないとビジネスとしてうまく成り立たないものなのです。それゆえ確かにおろそかになっていた部分もあったのですが、ここにきてすべてがうまく回り始めています」
「そんな時にブランドの60周年を迎え、歴史をみんなで振り返る中、新たな顧客もまた増えてきました。裾野が広がりつつあるという実感のある今だからこそもう一段階、マーケットはもちろん我々自身の成長を促す時期がやってきたと思っています。今回はその一環として、とてもいい場所へ新車ショールームの移転を決断していただけました。同時に旧ショールームはワークショップ併設型の認定中古車センターとして活用されることで、既存のカスタマーケアはもちろんのこと、より幅広いユーザー層を今後、取り込んでいただけるものと期待しています」と述べた。
マクラーレン名古屋を運営する八光自動車工業株式会社代表取締役社長の池田晋八氏は、今回の移転について「ブランドの認知が進むにつれて、以前の場所は便のいい立地ではあったものの新車顧客を集客しきれないというジレンマがありました。このエリアのお客様には特徴があって、東京や大阪のように新型車が出たからといって新規のお客様が群がってくるような、そんな雰囲気ではないんです。もっと評判を聞きつけて見極めにいらっしゃる。そういう意味ではもっとアクセスしやすくブランドビジネスに適したエリアに新車のショールームを持ちたいと思っていました。そんなところに、ちょうど認定中古車センターの話も持ち上がって、それじゃ新車ショールームを別のところに作って、ワークショップが2階にある旧ショールームを認定中古車専用にするのがベストだという結論に至ったのです」と語った。
さらに「名古屋でも名の通ったエリアに出店させていただくことで、ブランドの認知を一層高めるとともに我々自身も次の成長フェーズに入っていけると思っています。新車販売だけでなく、アフターサービスやメンテナンスにも力を入れ、そして認定中古車の数を増やしていく。そうすることで、このエリアを走るマクラーレンのコンディションを良い状態にキープすることができる。我々としては上質な顧客を大切にしていく中でディーラーとしてのクオリティを上げていけば、そのことが結局、本国の目指す理想のブランド作りに寄与するものだと確信しています」と、その思いを語った。
今年60周年を迎えたマクラーレンは、スーパーカー好きな層やモータースポーツファンだけでなく、一般ユーザーにもスーパーカーブランドとして知名度を高めつつある。新車はもちろんのこと、メンテナンスといったオーナーへのアフターフォロー、さらに認定中古車の数とそれを販売する店舗を充実させることで、ブランドとして充実度を高めている。新たなステージへと踏み出したマクラーレンの今後に期待したい。