ATセレクターが効かなくなったプジョーの話。後編です。
すっかり日が暮れたショッピングモールの駐車場。
こんなところでボンネット開けるほど恥ずかしいことはありません。

ですが、一応故障箇所は診断しないとね。
一通り見て分かったこと。それは室内のセレクターの動きが、
エンジンルーム下のミッションケースに伝わっていないということ。

つまりシフトケーブルが切れてるか、外れてるってことです。
幸い、バッテリーの真下あたりにリンケージが繋がってることは分かりました。
ってことは?ここを直接動かすとシフトチェンジが可能ってことです!

早速パーキングらしきポジションに入れてキーを捻るとエンジンは無事かかりました。
「で?どうやってドライブに入れるの?」
もちろんエンジンルームに手を突っ込んで。

・・・轢かれるじゃん。

そこでさっきから助手席で呆れて雑誌を読んでいた嫁に強い口調で命令です。

「あのぉ・・・ちょっとブレーキだけ踏んでもらっていいでしょうかぁ?」

こんな時、夫婦の愛は試されるんですね。
ええ、私はちょっとだけ轢かれましたが命に別状はありませんでした。

さて、後日お店に持ち込んで診てもらった結果、
原因はセレクターケーブル両端のリンケージブッシュの劣化。
室内側とミッション側、前後2箇所の交換で部品代込み\7,710でした。