ゴールデンウィークでの旅行やドライブ。途中で、道の駅に寄って休憩したり、ご当地グルメを楽しんだりする人は多いかもしれない。そんなとき、ちょっと気になるのがスマホの電波だ。道の駅での休憩時間は、次の目的地の情報を確認したり、レジャーの様子をSNSにアップしたりするのにちょうどいい。

しかし、道の駅は人里から離れた場所にあることも多く、携帯キャリアによって電波の繋がり方に微妙な差がある。道の駅に限定したとき、いったいどのキャリアが最も繋がるのか。そんな興味深いデータが発表された。

調査を実施したのは、日経BP社の日経BPイノベーションICT研究所。現在開業している全国1004ヵ所すべての「道の駅」において、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルの携帯電話主要3事業者が提供するiPhone5sのLTE接続率とデータ通信速度の実態を調査したという。

まずは、高速通信が可能なLTEでの接続。最も接続率が高かったのは、KDDI(au)の91.7%(921ヵ所)。以下、NTTドコモが74.2%(745カ所)、ソフトバンクモバイルが52.5%(527ヵ所)といった結果に。

それでは、3Gを合せた接続率はどうだろうか。NTTドコモが99.9%、KDDI(au)が99.6%とほぼ100%に近かったのに対し、ソフトバンクモバイルは97.7%。具体的な数字で示すと、圏外だった「道の駅」の数は、NTTドコモが1、KDDI(au)が4、ソフトバンクモバイルが23という結果だった。

接続率とともに気になるのが、通信速度。こちらに関しては、全国の道の駅で測定したLTEデータ通信のダウンロード速度(平均値)が最も速かったのは、KDDI(au)の26.41Mbps。NTTドコモは19.88Mbps、ソフトバンクモバイルは14.01Mbpsとの結果に。

3Gを合わせたデータ通信のダウンロード速度は、KDDI(au) 24.44Mbps、NTTドコモ 15.27Mbps、ソフトバンクモバイル 8.63Mbpsの順だった。

休憩や道路・地域の情報を提供するのが主な目的だった道の駅だが、最近ではご当地食材を取り扱ったり、アミューズメントが充実してたりしていて、それ自体が目的地となる施設もある。ゴールデンウィークのドライブで、是非活用してみてはどうだろう。

KDDI(au)は、遠くまで電波が届く性質の800MHz帯のLTE基地局の数が多いため、好結果につながったものとみられると分析

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関東最大級の屋外足湯が楽しめる道の駅「伊東マリンタウン」。3キャリアともLTEが繋がり、なかでもdocomoが速いという結果に

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