中古ミニバンの性能はタイヤが左右する

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ミニバンの長所はなんといっても広々とした空間にある。半面、どうしても重心が高くなるため、走行時に不安定な動きが生じることもある。そのため自動車メーカーはハンドリングを安定させるべく日々開発しているのだ。

さらに広々空間を確保できる大柄なボディ故、空力や車重の面でも厳しいミニバンは、燃費の向上にも一苦労。最新モデルではこれらの問題が改善されているモデルもある。だが中古ミニバンで気持ちよく安全にドライブするには、タイヤの性能が大きく左右する。タイヤはホイールに比べて地味な存在だが、車の性能を引き出す最重要パーツなのである。

トーヨータイヤは専用タイヤ思想の下、16年前からミニバン専用タイヤ「トランパスmp」シリーズを市場に送り出しているパイオニアだ。ミニバン特有の片側摩耗を抑制するべく、斬新な非対称パターンによって見た目の良さと性能を引き出してきた。そして2011年、第5世代となる「トランパスmpF」が誕生した。

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走り出した瞬間に感じる“軽さ”

「トランパスmp」シリーズの最新モデルの印象は、とにかく走り出しが軽い。靴で言えば革靴からスニーカーに履き替えたように軽い。これはトレッド面のエネルギー損失を低減させた専用のコンパウンド（シリカ＋アクティブポリマー）を最適化した結果だという。それによって転がり抵抗が旧モデルである「MP4」に比べ24％も低減している。つまり従来よりも燃費性能が高い、ということだ。

ミニバンはレーンチェンジの時、一瞬間を置いてからの動きが不安定になりやすいが、「mpF」は旧モデルよりも反応が素早く、安定感がある。これは負荷がかかるタイヤの外側に、操縦安定性を高める新パターンと専用コンパウンドを採用した恩恵だ。重心の高いミニバンはカーブなどでタイヤの外側に大きな負担がかかり、その部分が減りやすいが、先の新パターン＆専用コンパウンドで片側摩耗にも対応している。

「mpF」はハンドリングにしっかり感が欲しい、燃費を良くしたいと思っているミニバンユーザーの、一つの特効薬になるだろう。